福島の農家が作ったお米から基準値を超える放射能セシウムが検出されて、多くの人たちが大慌てである。除染だ。調査だと、身に危険が迫ってきていることを知って、怒りの声にも力が入る。でも、これは原発事故が起きたときから予期されていたことだ。ところで、震災直後に、福島第一原発から放射された放射能セシウムがどのように拡散したかのシミュレーッションを日本、アメリカ、ノルウエーの研究者達がまとめた。その基礎データにはNASAのデータなども使われるというおおがかりなものであった。結果は大半が海側へ飛ばされたものの、北日本から東日本にかけての広範囲な土地に沈着してしまったようだ。西日本にそれほどの被害が及ばなかったのは、中央の山脈があったためで、逆に、福島県の東部は規制値を越える推定値が算出されて、これからの30年以上にわたる年月、農業などに大きな影響を与え続けるだろうと結論つけている。これを聞いて、私たち夫婦は、深いため息をついた。でも、それでも、私たちは福島産のものを食べましょうねと話し合った。
Y-FP Office Japan
Y-FP Office Japan