あんなこと こんなこと 京からの独り言

「京のほけん屋」が
“至高の薀蓄”を 京都からお届けします。

バンザイなので・・あり・・ます

2017年03月12日 | うんちく・小ネタ


早食いは肥満のもとです。
国立健康・栄養研究所などの研究グループが、全国の女子大生1695人を対象に実施した調査によると、食べる速さが「とても速い」と答えた人の平均体重は55.4kg。
「とても遅い」と答えた人より平均で5.8kg体重が重かったことがわかりました。

身長差を考慮するためにBMI値も比較したようですが、「とても速い」が22.0、「とても遅い」が19.6。
やはりダイエットには、ゆっくり食べることが必要なんですね。



この調査での発見は、早食いの人ほど食物繊維の摂取量が少なかったということ。
食物繊維の少ない食事は食べやすく、早食いが加速。満腹中枢が機能する間もなく必要以上に食べてしまうのです。
他に、早食いの人ほどダイエット経験者が多いということも分かりました。




私は食物繊維の多い食品を好んで食べますが、どちらかというと早食いです。
なので、2時間かけて食べるフランス料理のフルコースは耐えられません。
「早く次の料理持って来て~」とクレームをつけたことも。まぁ、悲しいかな、貧乏性が抜けきらないのでしょう。

フランス料理のスタイルが確立したルイ王朝の頃、貴族にとって食事は数少ない娯楽のひとときであり、2時間なんてあっという間だったとか。

クラシックのコンサートも2時間、オペラも2時間。ついでに江戸時代の一刻も2時間。
2時間は優雅な時代の1単位だったのです。




育ちがいい人ほど遅食いで、優雅に食べて5.8kg体重が落ちるというならそれもいいですね。

けれど、本当においしいものをカウンターで食べる時は早食い上等。
揚げたてのキスの天ぷらをペロリ。にぎりたての中トロをペロリ。出された瞬間の最高の味を瞬時にいただくのがカウンターの流儀ではありませんか。


だから(?)・・・早食い万歳なのであります。