「早起きは三文の得」は英語で、早起き鳥は虫を捕まえる(The early bird catches the worm)」となります。
ところが、英オックスフォード大学の研究チームが2000羽以上の鳥にマイクロチップを取り付けて行動を追跡したところ、「早起き鳥は虫を捕まえる」とも言い切れない実験結果が出てしまったそうです。
確かに、小型の鳥は一晩で体重が10%も減少するため、毎日昼間によく食べなければなりません。
しかし、食べ過ぎて体重が増えると動きが鈍くなり、タカなどの捕食者に狙われやすくなるのです。
このジレンマを解決すべく、早起き鳥は午前中餌場の偵察のみで何も食べずに絶食し、明るいうちは捕食者をかわすことができる身軽で敏捷な体を維持するのだとか。
そして、午後の遅い時間になってから早朝に集めた情報を生かして餌を見つけ、体重を気にせずがっつり食べるのだそうです。
なるほど、単に早起きすればいいということではなく、うまく世渡りをした上で虫を捕まえなければならないわけですね。
早起き人も然り。
天敵や捕食者や嫌な奴をかわす身軽な体型を維持しつつ、がっつり仕事をこなせるように、早起きに精を出すべきだと思うこの頃です。