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天気予報

2012年07月08日 | うんちく・小ネタ

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気象台の天気予報サイトを頻繁に眺めるこの頃です。

1883年に日本で初めて天気図が制作されたそうです。
明治維新によって西洋化される前から、日本では気象観測が行われていました。江戸時代には天文方という役職があり、天文台で気温や気圧の観測を行っていたそうです。

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そして明治に入ってから本格的な気象事業がスタート。1872年、北海道開拓のために、日本で最初の測候所が函館に開設されます。1875年には、イギリスから専門家を招いて、東京・赤坂に東京気象台が設置されたとのこと。

 
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               東京気象台

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             日本初の天気図

                                                                   ただ、当時気象台から発表された天気予報は内容が難しかったらしく、なじめない人も多かったそうです。そこで日刊新聞『時事新報』は1893年から、着物姿の女性のイラストを使った天気予報(傘を差した姿なら雨とか)を毎日掲載したところ、わかりやすいと評判になったとか。いつの時代もお役所の発行する文章は、難解なようですね。

   Jijisinbun