「スウィング・ガールズ」を観て以来、ビッグバンドの音がすっかり心地良くなってしまった私ですが(日本中にそういう人多いんではないでしょうか?)、頼んでおいたCDがやっと到着しました。グレン・ミラーのベスト盤です。今まで持っていたのは、よくブック・ショップなどの店頭で売っているワゴン・セールで購入した、いわば海賊盤すれすれの代物だったので、もうすこしきちんとディスク、そして少しでも良い音質で聴きたいと思い、この他にベニー・グッドマンやトミニー・ドーシーなどと併せて注文してあったものです。
収録曲は20曲で、どれも大スタンダードばかり、これまで前述「スウィング・ガールズ」のサントラやポップス・オーケストラで演奏したものなど聴いてきた訳ですけど、改めてその規範たるご本尊の演奏を聴くと素晴らしいものがあります。
当時は非常にアップ・トウ・デートに聴こえたはずのスウィング感は、もちろんゴキゲンなノリがあって楽しいのですが、同時になにやら優雅さすら感じさせます。また、オーケストラ的な色彩さえ感じさせるサウンドは、ある種知的な緻密さのようなものがあって、単なるBGMでは終わらないまさに「鑑賞に堪えうる音楽」になっているとも思いました。
要するにこういう音楽ってのは、歴史的に見るとウィンナ・ワルツなんかと同じで、「殿堂入りした娯楽音楽」なんでしょうね。ヨハン・シュトラウスが振ったウィンナ・ワルツは録音が残っていませんが、いかなる形にせよオリジナル演奏の録音が残っていたのは幸いでした。こういう軽妙なスウィング感はおそらく現代に再現することは不可能でしょうから....。
さて、音質ですが、なにしろ1940年前後の録音ですから、当然原盤はSPということで、いくら最新の技術でリマスターといってもたかがしれています。全般に低域が豊かになり、音の出方が積極的になったという感じでしょうか。それでもしばらく聴いていると、こうした優れた音楽&演奏は音の悪さを忘れさせますね。
収録曲は20曲で、どれも大スタンダードばかり、これまで前述「スウィング・ガールズ」のサントラやポップス・オーケストラで演奏したものなど聴いてきた訳ですけど、改めてその規範たるご本尊の演奏を聴くと素晴らしいものがあります。
当時は非常にアップ・トウ・デートに聴こえたはずのスウィング感は、もちろんゴキゲンなノリがあって楽しいのですが、同時になにやら優雅さすら感じさせます。また、オーケストラ的な色彩さえ感じさせるサウンドは、ある種知的な緻密さのようなものがあって、単なるBGMでは終わらないまさに「鑑賞に堪えうる音楽」になっているとも思いました。
要するにこういう音楽ってのは、歴史的に見るとウィンナ・ワルツなんかと同じで、「殿堂入りした娯楽音楽」なんでしょうね。ヨハン・シュトラウスが振ったウィンナ・ワルツは録音が残っていませんが、いかなる形にせよオリジナル演奏の録音が残っていたのは幸いでした。こういう軽妙なスウィング感はおそらく現代に再現することは不可能でしょうから....。
さて、音質ですが、なにしろ1940年前後の録音ですから、当然原盤はSPということで、いくら最新の技術でリマスターといってもたかがしれています。全般に低域が豊かになり、音の出方が積極的になったという感じでしょうか。それでもしばらく聴いていると、こうした優れた音楽&演奏は音の悪さを忘れさせますね。
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