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ハイドン交響曲全集/フィッシャー&オーストリア・ハンガリー・ハイドンPO

2005年06月07日 15時42分59秒 | ハイドン
ゴールデン・ウィーク中にふと盛り上がったハイドン熱で、購入を決めたアダム・フッシャー指揮、オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団によるハイドン交響曲全集が到着しました。箱入りのCD33枚組でずっしりとした重みがあります。私が購入したセットものとしてはもちろん最大(これまでの最大がワーグナー「指輪」)。なんか、ながめているだけてうれしくなりますね。大昔、オッサンになると百科事典やら文学全集を買い込んで、本棚に飾ってはニタニタしている人よくいましたけど、今の私きっとそんな顔してるんでしょう。もうちょっと箱のつくりがリッチだともっとうれしいんだけど、まぁ、1万円だからよしとしましょう。

 しかし、こういう箱入りの全集って、私の場合、「いつかじっくりと聴こう」などと思いつつ未開封のまま放置というパターンが多いんですよね。メンデルスゾーン、ショスタコ、シベリウスなど未開封の箱がいっぱいあって、最近はマジで隠居するまで聴けないのではないかなどと思い始めてます。なので、くれるぼさんからアドバイスがあったようにハイドンはピン・ポイント的にでもさっさと聴いていこうかと思ってます。なにしろ、1番から順繰りになどと思っていると、ハイドンとかモーツァルトなんかのように曲数多い作曲家は、頓挫してしまうのがこれまでの私の通例ですから....。とりあえず、おおせのとおり、52番、53番、60番、90番あたりから、挑戦してみようかとは思っているところですが、まぁ、なにはともあれ、現在、1番聴いてるところです。

 さて、この第1番ですが、最初期の作品ということでもうすこし交響曲としても、ハイドンの作品としても習作的なものではないかとも思いましたが、なかなかどうしてきちんとハイドンの大らかで快活、シャープな推進力に富んだ個性も感じられるような気もしますし、交響曲としても3楽章ではありますが、各楽章ともにけっこうソナタ形式でかかれているようで、形式的にも既に堂々たる感じがします。
 第1楽章は快調なテンポで続くような、まるで青空のような音楽。主題を提示する部分の後半でちょいと単調になるあたりが良いアクセントになってます。第2楽章はいかにもドイツ・オーストリアの田舎の風景を彷彿とさせるひなびた音楽。緩徐楽章というよりリズミカルなのでメヌエットっぽく聴こえたりもしますね。第3楽章はわずか2分あまりで終わるギクシャクしたリズムが印象的な楽章ですが、これもちゃんとソナタ形式で書かれているようです。ささっと流しているようで、けっこう緻密な感じもしますが、このあたり既にハイドンの個性が出てるのかもしれませんね。

 という訳で、私のハイドン・シリーズはその後、どう展開するのでしょうか?。 
コメント (4)
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