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ハイドン 交響曲第19番「啄木鳥」/フィッシャー&AHハイドンPO

2007年04月07日 11時51分42秒 | ハイドン
 全3楽章、演奏時間も10分ちょいくらいのとてもコンパクトな作品です。第1楽章は他の作品でも度々でてくる「天高く馬こゆる秋」みたいなムードで、さえぎるものは何もない空みたいな雰囲気があります。ほんの少し温度感は低いけれど、とてもさわやかな風情がそう感じさせるのでしょう。また、途中、度々登場する16分音符で弦がせわしく動き回るトロモロ風な部分は、この楽章の良いアクセントになって躍動感を高めています。第2楽章はニ短調のアンダンテですが、静謐でしずしずと進む典型的な緩徐楽章といえますが、シンコペは多用されますし、ややあちこちに寄り道するようなリズムがあるのは、両端楽章の躍動感、リズミカルさにはさまれた唯一の遅い楽章というポジションを考慮した結果なのかもしれませんね。

 第3楽章では再び第1楽章の雰囲気に戻りリズミカルな音楽となります。ここでも弦がせわしく動き回るトロモロ風な部分が頻出して躍動感を高めていますが、全体としての盛り上がりは第1楽章に比べると今一歩という感じで、第2楽章の雰囲気も流れ込んでいるようなところもありますが、何しろ3分の楽章ですので、あれこれ考えているうちにあっという間に終わってしまいます。
 さて、ニックネームですが、両端楽章に登場するトロモロ風な弦の動きにちなんで、啄木鳥(きつつき)と名付けました。まぁ、こんな音型はハイドンに限らず同時期の交響曲には沢山でてくるんでしょうけど、この曲の場合、何故かその部分がとても印象的に響いたのもので、あれこれ考えずに即決定と相成りました

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