「ファイナル・ファンタジーXI」本編の翌年、つまり2003年に発売された拡張ディスク第1弾のサントラである。昨日も書いたとおり、これ以降の音楽はほぼ全面的に水田直志が担当することになるため、このサントラもクレジットは水田ひとりになっているが、一年が経過して音楽的にもこのゲームのツボを掴むことに成功したのか、音楽自体の起伏、鏤められた楽曲のヴァリエーション、ゲーム画面との相乗効果などなど、前作より数段上を行く充実した仕上がりになっている。私はこのゲームを拡張ディスク第2弾である「プロマシアの呪縛」すらリアルタイムで体験していないクチなので、音楽的には最初から本編も拡張ディスクもシームレスに聴いてきたのだが、こうしてくっきりとディスクで分けられると、はっきりとこの「ジラートの幻影」の方が充実していることがわかるのだ。
印象的な曲は数々あれど、まず筆頭にくるべきは「ユタンガ大森林」の音楽だろう。ジャングルっぽい鬱蒼としたムードに、バラライカみたいなエキゾチックな響きのする弦楽器が絡み、異境的な雰囲気を漂わせつつ、ベースとなっているリズムは意外にもファンクっぽいリズムのテクノ的翻案だったりしているのが、まさに「架空世界の風景の箱庭化」に相応しい仕上がりだと思う。またリズムが次第に錯綜しサウンドが分厚くなって、次第に混沌としたムードになっていくあたりの構成もよく、一個のジャングル・テクノ的な作品としても楽しめてしまいそうな出来である。あと、日本人のプレイヤーに非常に受けがいいのが「聖地ジタ」の音楽、外人の場合この曲は「聴いていて眠くなる」という人が多いのだが(笑)、この曲に漂うそこはかなとない哀感のようなものが、日本人の好みにあっているのだろう。この音楽はその後拡張ディスク「アトルガン」でエジワの洞窟の場面で、これの続編のような音楽を聴かせることになる。
あと「空」関係の音楽は、私自身がゲーム内で「空」に到達したばかりなので、あまり馴染みがない、つまりそれほど聴き込んでいないのだが、どれもエキゾチックなスケールを使い、奇妙な遠近感が寂寥感を演出するサウンドを持った曲が多く、上手に異世界的な雰囲気をかもしだしているとおもった。いくつか用意されたバトル・シーンの音楽は概ね、スケール感がアップして、前作で担当した谷岡のキャラをフォロウしたようなクラシカルな面も見せて器用なところをみせている。
印象的な曲は数々あれど、まず筆頭にくるべきは「ユタンガ大森林」の音楽だろう。ジャングルっぽい鬱蒼としたムードに、バラライカみたいなエキゾチックな響きのする弦楽器が絡み、異境的な雰囲気を漂わせつつ、ベースとなっているリズムは意外にもファンクっぽいリズムのテクノ的翻案だったりしているのが、まさに「架空世界の風景の箱庭化」に相応しい仕上がりだと思う。またリズムが次第に錯綜しサウンドが分厚くなって、次第に混沌としたムードになっていくあたりの構成もよく、一個のジャングル・テクノ的な作品としても楽しめてしまいそうな出来である。あと、日本人のプレイヤーに非常に受けがいいのが「聖地ジタ」の音楽、外人の場合この曲は「聴いていて眠くなる」という人が多いのだが(笑)、この曲に漂うそこはかなとない哀感のようなものが、日本人の好みにあっているのだろう。この音楽はその後拡張ディスク「アトルガン」でエジワの洞窟の場面で、これの続編のような音楽を聴かせることになる。
あと「空」関係の音楽は、私自身がゲーム内で「空」に到達したばかりなので、あまり馴染みがない、つまりそれほど聴き込んでいないのだが、どれもエキゾチックなスケールを使い、奇妙な遠近感が寂寥感を演出するサウンドを持った曲が多く、上手に異世界的な雰囲気をかもしだしているとおもった。いくつか用意されたバトル・シーンの音楽は概ね、スケール感がアップして、前作で担当した谷岡のキャラをフォロウしたようなクラシカルな面も見せて器用なところをみせている。
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