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アンブロジアン・シンガーズ/ノエル

2007年12月22日 00時21分01秒 | クラシック(一般)
 アンブロジアン・シンガーズというのはイギリスはロンドンを本拠におく合唱団である。この分野はとんと疎いのだが、多分世界でも有数の合唱団だと思う。ステレオ期以降のEMIやデッカなどイギリスで制作されたクラシック・アルバム、例えばベートーベンの第9とか、オペラなどではほとんど常連といえるほどよく見かけるし、そもそも××合唱団とかいう堅苦しいネーミングではなく、アンブロジアン・シンガーズという語感が私みたいなロック出身のリスナーには何故かポップな印象があって、なんとなく親しみやすいイメージがあるのだ。もっともアンブロジアン・シンガーズは、英語の表記がElizabethan Singersだから、よくわかんないけれど「エリザベス歌唱隊」とかいう標記だと、そういうイメージはふっとんでしまい、いきなり辛気くさい古式ゆかしい合唱団の香りがしてくる訳だけれど。

 さて、このアルバムは昨夜聴いたカラヤンのクリスマス・アルバムのとなりに置かれていたアルバムで、CD普及期にデッカが同社のもっとも安いクラシック廉価盤CDシリーズとして出していたWeekend Classicsのシリーズの一枚だ。同シリーズはCDケースの内側に赤いトレイを利用していてそれが妙に印象的だったけれど、ベートーベンの5番とかショパンのピアノ協奏曲、メンチャイといったクラシック入門的な選曲でかつ登場するアーティストも地味だったため、私にはほとんど興味の範囲外だったけれど、一部ライトクラシック的なアルバムをフォロウしていて、当時クリスマス・パーティーなどという司会だの企画だのを沢山やっていた私は、そのBGMとしてこういうものも必要があるかもしれないとか思いながら購入してきたのだと思う。もっともこのCDはその後必要になるようなことはなく、20年近く放置されていたのだが、今、実に久しぶりにターンテーブルにのっているという訳だ。

 内容はアンブロジアン・シンガーズをフィーチャーしたノエル系のクリスマス曲をあつめたアルバムになっていて、収録曲は昨夜聴いたカラヤンのアルバムとほぼ同傾向だが、一部、オルガンとピアノがはいる他は、ほとんど合唱と独唱のみでパフォーマンスされていて、イージー・リスニングの領域にけっこう近づいたカラヤンのアルバムとくらべると、もうすこし純クラシックな香りというか、ストイックな威厳とある種のものものしさが感じられる仕上がりとなっていて、通俗的な日本のクリスマス風景にはちとリッチで高級、そして敬虔過ぎて似合わないという気もする。クリスマスに彼女を車にのっけて街中をドライブする時、BGMでこんなのが流れていたら、ストライク過ぎてドン引きされること請け合いである(笑)。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-12-22 13:41:07
タイトルに惹かれ
またノコノコとやってきてしまいました(笑)


いつもながら 思いますが
ホントにいろんなアルバムお聴きなんですね

エディヒギンズから拝見してますが
段階ふんでストイックに?(笑)

>クリスマスに彼女を車にのっけて街中をドライブする時、BGMでこんなのが流れていたら、ストライク過ぎてドン引きされること請け合いである(笑)。


中にはドン引きしない変わった人もいると思います。
ま、そんなオバちゃんは反対にドン引きされ、乗せてもらえないでしょうけど(笑)。

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re:unknown (BlogOut)
2007-12-22 20:39:44
 ども~。クリスマス・アルバムは今もたまに買ったりしますけど、大部分はバブルの頃、趣味(聴く)と実用(パーティーのBGM)を兼ねて?買い込んだものです。ただ、いろいろなところに分散しちゃってまして、毎年思い出すと、あれこれ探したりするんけど、見つからないうちにクリスマス終わったりしちゃうんですね。今年はたまたま数枚ほどまとまって出てきたので、そいつから片づけているという訳です。

 まぁ、クリスマス・アルバムといっても多種多様ですが、カラヤンとかアンブロジアン・シンガーズのそれは、イメージ的にディケンズ風というか、雪の中、家族が暖炉を囲んでお祝いするみたいな、ひなびた西洋のクリスマスですかね。まぁ、すくなとも街のそこらにライトアップが施された光の洪水の中、様々な欲望が渦巻く(笑)、今のクリスマス風景とはちと似合わないかなぁ....と。まぁ、そういうのも好きなんですが。
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