Blogout

音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

ハイドン 交響曲 第45番『告別』から第四楽章/バレンボイム&VPO

2010年01月11日 17時22分43秒 | ハイドン
 「告別」の第四楽章といえば、昨年、いやもう一昨年になりましたが、ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートで、ひとりまたひとりと演奏者が消えていく例のフィナーレを、指揮者の目を盗んでこっそりとステージから去っていくウィーンフィルの面々、それに狼狽しつつ、最後には懇願するようなあわれな指揮者という設定で、ニューイヤーならではの趣向として、かのコンサートのハイライトになっていましたよね。ついでながらそちらも視聴してみました。で、演奏だけ聴くと、やはりウィーンフィルの演奏は、いつも聴いているフィッシャーとオーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルのものに比べると、例えお祭りライブ、しかも「お遊び」みたいな演奏といえども、いかにも上質なふっくら感があり、角が丸まった柔らかい音色なのはさすがです。

 なにしろここ数年、ハイドンといえば、いかにも古典派といった感じで、スリムでシャープなフィッシャーとオーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルの一律的な演奏ばかり聴いてきましたから、こういう構えの大きな演奏(指揮がバレンボイムのせいかやや腰が重いですが)は、「大指揮者とメジャーなオケによるハイドン演奏」を感じさせてくれて新鮮でした。ちなみにこのDVDでこの場面も観てみましたが、バレンボイムが本編の方もかなりオーバーアクション気味に振っていているのは演技なのでしょうか。さて、問題の場面ですが、実際はひとりひとりではなく、弦なら1プルトづつとか、けっこうごっそり多抜けていきますね。狼狽するバレンボイムはなかなかの役者です(笑)。しかし、この人、小癪な顔した中堅スター指揮者みたいなイメージありましたけど、そんなのは今やとっくに大昔の話で、髪もすっかり薄くまた白くなって、重厚な大指揮者になってきたことを感じさせました。

※ 余談ですけど、このコンサート、私はDVDで購入した訳ですが、このところ今年のプレートルが振ったニューイヤーとか、ブルーレイ・ディスクの映画などハイヴィジョン画質のものを見慣れてしまったせいで、いかにもクウォリティが劣るように感じられて仕方ありませんでした。これから購入するならやはりメディアはブルーレイですかねぃ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハイドン 交響曲 第45番『告... | トップ | すぎやまこういち/交響組曲... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ハイドン」カテゴリの最新記事