こちらはメロドラマ。例によって字幕なしのため、ディテールはよくわからないが、おおよそこんなストーリーだ。高雄に帰省した主人公(陳揚)が、ふとしたきっかけで助けた娘(白蘭)と恋に落ちる。この娘は親が取り決めた許嫁がいるのだが、それを振り払って主人公を台北まで追いかけていき、そこで一旦は結ばれるが、実は主人公の男にも恋人がいて、これが富豪の娘なものだから、様々な圧力がかかり、やがて2人の間には暗雲が立ちこめ始め、主人公の男と許嫁が仲むつまじくしているのを、土砂降りの雨の中で見た彼女は、それが元で高熱を出して死ぬ....それを見た両家の親は全てを許す。時は流れ、10年後も20年後も彼女の墓参りをする男を写して映画終わる....といったものだ。
まぁ、なんていうか、私の子供の頃、母親が熱狂して観ていた「愛染かつら」とかああいう典型的な純愛メロドラマだ。今の感覚で観るとストーリーはご都合主義の極致で(笑)、台北に向かう白蘭を拾ってくれるのが、陳揚の許嫁の家族だったり、台北に出て来た白蘭が、大都会台北で陳揚にいきなりすれ違って奇跡のような再会をしてしまう。陳揚の唐突な交通事故、白蘭は一回雨に打たれたくらいで熱出して死んでしまうとか、ドラマのためにドラマになっているのが歴然なのだが(そういえば、白蘭は台北で何故か歌手で大成功してしまうなんてのもあった)、まぁ、あの時代はそんなもんなのだったのだろう。今の感覚で観ると馬鹿馬鹿しいところもあるが、大昔の鄙びたドラマとして観れば、別の感興がある。また、一昨日と一昨年行った高雄駅や蓮池公園、あと当時の有名だったであろうなんとか百貨店がロケで出てくるのもうれしいところだ(この時代の映画だから、ある種観光映画みたいな側面もあったのだろう)。
主人公の翠翠役の白蘭は、高倉健などが出た日台合作の「カミカゼ野郎 真昼の決斗」なんかにも出ている、当時の台湾では大スターだった人らしい。暖かみのあるキャラクターで、特に前半の高雄を舞台にした場面での三つ編みの少女が魅力的だし、ドラマに翻弄される後半はすすり泣き連続でこれがまた楚々とした魅力がある。映画的には陳揚を追いかけて向かう高雄駅のすれ違いが(、いかにもメロドラマっぽいハイライトだ。ドラマに併せて歌謡曲調の歌が朗々と流れるあたりは妙に泣ける。ちなみに音楽は例によって、既成品の利用でスタンダードからクラシックまで、まるでカオスのようなゴッタ煮風サントラだ。これまた台湾映画らしくて楽しい。
まぁ、なんていうか、私の子供の頃、母親が熱狂して観ていた「愛染かつら」とかああいう典型的な純愛メロドラマだ。今の感覚で観るとストーリーはご都合主義の極致で(笑)、台北に向かう白蘭を拾ってくれるのが、陳揚の許嫁の家族だったり、台北に出て来た白蘭が、大都会台北で陳揚にいきなりすれ違って奇跡のような再会をしてしまう。陳揚の唐突な交通事故、白蘭は一回雨に打たれたくらいで熱出して死んでしまうとか、ドラマのためにドラマになっているのが歴然なのだが(そういえば、白蘭は台北で何故か歌手で大成功してしまうなんてのもあった)、まぁ、あの時代はそんなもんなのだったのだろう。今の感覚で観ると馬鹿馬鹿しいところもあるが、大昔の鄙びたドラマとして観れば、別の感興がある。また、一昨日と一昨年行った高雄駅や蓮池公園、あと当時の有名だったであろうなんとか百貨店がロケで出てくるのもうれしいところだ(この時代の映画だから、ある種観光映画みたいな側面もあったのだろう)。
主人公の翠翠役の白蘭は、高倉健などが出た日台合作の「カミカゼ野郎 真昼の決斗」なんかにも出ている、当時の台湾では大スターだった人らしい。暖かみのあるキャラクターで、特に前半の高雄を舞台にした場面での三つ編みの少女が魅力的だし、ドラマに翻弄される後半はすすり泣き連続でこれがまた楚々とした魅力がある。映画的には陳揚を追いかけて向かう高雄駅のすれ違いが(、いかにもメロドラマっぽいハイライトだ。ドラマに併せて歌謡曲調の歌が朗々と流れるあたりは妙に泣ける。ちなみに音楽は例によって、既成品の利用でスタンダードからクラシックまで、まるでカオスのようなゴッタ煮風サントラだ。これまた台湾映画らしくて楽しい。
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