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JERRY GOLDSMITH / Alien - complete score - Disc.2

2009年09月18日 23時14分42秒 | サウンドトラック
このところ度々話題に出していた「エイリアン」の完全盤が先日ようやく到着した。ディスク1に、劇中で使用されたサウンドトラック23曲に、その別テイク7曲。ディスク2には先日取り上げた従来盤のソース10曲に、デモや別テイク等7曲を収録した完全と呼ぶにふさわしい仕上がりである(全47曲、計126分)。レーベルは Intrada という初めて聞くレーベルだが、ウェブサイトなどみると、ここ四半世紀くらい比較的新し目の-サントラとしてはあまりメジャーでない-ソースを扱っているサントラ専門メーカーらしい。本作を初めてとして、ジェリー・ゴールドスミスの作品が多いが、こういう権利関係に太いコネクションのあるメーカーなのだろうか?。ともあれ、まずは従来盤リマスター+ボーナス・トラックの構成をとるディスク2の方から聴いてみた。

 まずと驚くのはそのリマスターの効果である。どういう仕掛けなのかわからないけれど、一聴して解像度、レンジなどが驚異的に向上している。余談だが、「エイリアン」と同時期の製作された「スター・ウォーズ」のサントラも、後年のリマスターで驚異的に鮮度が甦ったが、一体、どういう条件が揃うとこんな仕上がりのリマスターが出来るのだろう?。ともあれ、従来盤は1979年の収録の割に、音が放送録音的に平板すぎたのは確かだ。こうした現代音楽風の音響をメインに据えたサウンド・トラックだと、音が良ければ良いほど聴き映えがする訳だけど、従来盤はそれこそ発売当初のアナログ盤からして、残響の少なく乾き気味で、かつ妙にダンゴ状の冴えない音質だったので、このリマスターは大歓迎である。「The Landing」「The Alien Planet」などメインの旋律を奏でるトランペットとストリングスの絡み、その背後で蠢くような動きをする低弦など、その役割がきっとりと把握できるし、「The Droid」の巧みな音響設計もビビッドに伝わってくるという寸法だ。

 ボーナス・トラックも興味深い。「Main Title (film version)」は文字取り、映画に利用されたメインタイトルなのだろうか、それともそれをベースにした別録音なのか、ちと検証が必要だが(多分後者の方だろうとおもうが)、とにくか映画のオープニングをいやおうなく思い起こさせるトラックだ。「The Skeleton」は「The Alien Planet」の映画ヴァージョンか?。あと3曲収録された主に宇宙船内の描写の時に使われた思われる音楽のデモ・トラックも、おそらくディスク1に収録された本チャンのヴァージョンとの差異など考えれば興味津々のトラックということになるだろう。という訳で次回はディスク1を聴いてみることとした。

(DISC 2)
---The Original 1979 Soundtrack Album ---
01. Main Title
02. The Face Hugger
03. Breakaway
04. Acid Test
05. The Landing
06. The Droid
07. The Recovery
08. The Alien Planet
09. The Shaft
10. End Title

---Bonus Tracks---
11. Main Title (film version)
12. The Skeleton (alternate take)
13. The Passage (demonstration excerpt)
14. Hanging On (demonstration excerpt)
15. Parker's Death (demonstration excerpt)
16. It's A Droid (unused inserts)
17. Eine Kleine Nachtmusik (source)

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