「20世紀少年」といえば、この夏、三作目にして完結編である「最終章 ぼくらの旗」が公開されたけれど、私の方は本日ようやくにして、第一作の「終わりの始まり」の方を本日観ることができた。私はコミック文化とは小学生の頃に縁が切れている人なので、原作の方は全く読んでいないが、この映画化は大変話題になったこともあり、さすがに情報に疎い私の耳にも届いて興味を持った訳である。
自分が子供の頃に作った「よげんの書」と通りに世界で事件が起こっていることに気がついた主人公が、それらの事件の首謀者が子供の頃に仲間であったことを突き止め、その首謀者をとりまくカルト教団の陰謀に巻き込まれていく....というストーリーはおもしろそうだし、発端となる少年時代が大阪万博のまっただ中の1970年というのが大いにそそられた。
さて、本作そのものは三部作の第一部ということもあり、いよいよ謎の男「ともだち」との全面対決が始まったところで、更に「おともだちとは誰なのか」という謎も解明されないまま終わるので、ストーリー的には導入部もいいところなのだが、この作品の場合、前述の通り滑り出しの設定があまりに魅力的なことに加え、やはり1970年当時を子供達の遊びや風俗を再現した回想シーンが実に楽しい。
なにしろ、私自身が主人公の世代のとぴったりダブるので、子供達の行動、例えば草むらに作った基地、駄菓子屋、ウルトラ警備隊のバッチ、変速機付きの自転車、おかっぱ頭の女のコ、据え置き型の小型ラジオ、平凡パンチ、チープな服装などなど、「あっ、そうそう、こうだったんだよね」みたいな感じで、とても楽しく観ることができたのだ(実際は映画よりもっと小汚くて、貧乏臭かったんだけど-笑)。
監督は堤幸彦という人、日本映画にうといので全く知らない人だが、全編、テレビ的というか、CM的なテンポの早いカットバックでズンズン進んでいく。自分は大昔の映画ばかり観ているせいもあるだろうが、このテンポの早さ、ワンカットの短さにはちと異様なものすら感じた。出演者では唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子どれも存在感があって好演(そういえば、なんか久しぶりに常盤貴子みたけど、全く老け込んでおらずキレイなのに驚いた。この人時間止まってるね、)。
あとこの映画、主人公がロック・ミュージシャンくずれという設定なので、ウッドストックだのなんだ話が出てくるし、ニュー・ロック的な音楽が随所に出てくるのだけれど、大阪万博の1970年といったら、日本の風俗的としてはやはり歌謡曲、ロックを世相に取り入れるのは、少し早すぎるたかな....という感はある。なにしろ「20th Century Boy」が日本ではやったの1972,3年頃だろうし。
ともあれ、この作品、いかにも連続物っぽく、いきなり放り出されたように終わるので、近いうちに次も観てみようと思う。これだけ出だしが魅力的、スケール的にも広げまくった展開にしてしまうと、ありがちな「広げた大風呂敷たたむ者おらず」状態になるんではないかと心配にもなるのだが。
自分が子供の頃に作った「よげんの書」と通りに世界で事件が起こっていることに気がついた主人公が、それらの事件の首謀者が子供の頃に仲間であったことを突き止め、その首謀者をとりまくカルト教団の陰謀に巻き込まれていく....というストーリーはおもしろそうだし、発端となる少年時代が大阪万博のまっただ中の1970年というのが大いにそそられた。
さて、本作そのものは三部作の第一部ということもあり、いよいよ謎の男「ともだち」との全面対決が始まったところで、更に「おともだちとは誰なのか」という謎も解明されないまま終わるので、ストーリー的には導入部もいいところなのだが、この作品の場合、前述の通り滑り出しの設定があまりに魅力的なことに加え、やはり1970年当時を子供達の遊びや風俗を再現した回想シーンが実に楽しい。
なにしろ、私自身が主人公の世代のとぴったりダブるので、子供達の行動、例えば草むらに作った基地、駄菓子屋、ウルトラ警備隊のバッチ、変速機付きの自転車、おかっぱ頭の女のコ、据え置き型の小型ラジオ、平凡パンチ、チープな服装などなど、「あっ、そうそう、こうだったんだよね」みたいな感じで、とても楽しく観ることができたのだ(実際は映画よりもっと小汚くて、貧乏臭かったんだけど-笑)。
監督は堤幸彦という人、日本映画にうといので全く知らない人だが、全編、テレビ的というか、CM的なテンポの早いカットバックでズンズン進んでいく。自分は大昔の映画ばかり観ているせいもあるだろうが、このテンポの早さ、ワンカットの短さにはちと異様なものすら感じた。出演者では唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子どれも存在感があって好演(そういえば、なんか久しぶりに常盤貴子みたけど、全く老け込んでおらずキレイなのに驚いた。この人時間止まってるね、)。
あとこの映画、主人公がロック・ミュージシャンくずれという設定なので、ウッドストックだのなんだ話が出てくるし、ニュー・ロック的な音楽が随所に出てくるのだけれど、大阪万博の1970年といったら、日本の風俗的としてはやはり歌謡曲、ロックを世相に取り入れるのは、少し早すぎるたかな....という感はある。なにしろ「20th Century Boy」が日本ではやったの1972,3年頃だろうし。
ともあれ、この作品、いかにも連続物っぽく、いきなり放り出されたように終わるので、近いうちに次も観てみようと思う。これだけ出だしが魅力的、スケール的にも広げまくった展開にしてしまうと、ありがちな「広げた大風呂敷たたむ者おらず」状態になるんではないかと心配にもなるのだが。
今はコミックのレンタルもあるので、さっそく読んでみようとしたんだけど、
貸し出し中のままですね。人気あるんだなぁ。
確かにこの設定は魅力的だと思いますが、一体どういう風に決着つけるのかと
思いますね。まぁ、大風呂敷広げた謎や設定が先細りしてなんとか帳尻あわせ
るというのは、昔から通俗連載物の常套パターンですから、あんま期待しては
いけないとも思っているんですが、やっぱ気になる(笑)。
この人の作品って、ラストのオチの付け方が賛否両論に別れますね。映画の方はどう脚色しているのか、気がかりだけど、やはりDVDのレンタルまで待ちます!