昨夜は夜遅かったこともあり、第一楽章だけを聴いて文を書いたのですが、今夜は中間2楽章を聴いてみました。こちらは「ボヘミア的」と称される民族的というか、トラッドな旋律とリズムをメインした音楽ですから、チェコ出身のクーベリックはいつものペースで非常に魅力的な音楽を作っています。この点はさすがとしかいいようがないです。第2楽章の第1主題の軽やかで馥郁たる香りは、まさにクーベリックの独壇場で聴いていて、ちょいとエキゾチックではあるものの、東欧の田園風景のようなものが眼前に思い浮かぶような音楽を展開しています。第3楽章も、メインとなる主題のやや分裂しかかったようないかにもマーラー的なところは、あくまでもスケルツォという音楽的なレンジの範囲でほどほどに表現し、トリオの田園的なところで、クーベリック的の持ち味を全開にしているという感じです。この楽章は実は非常に刺激的な音楽だったりする訳ですが、そのあたりは、ある意味で「初期型マーラー」のロジックで処理しているあたり、いかにもクーベリックという感じでしょうか。
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