さて、第4楽章ですが、これまでの楽章と同じく、絶叫したり、ひきつったりしない上品な演奏で、マーラーにつきものである「世紀末」、「表現主義」といったキーワードとはあまり縁のない、あえていえばアポロ的というか純音楽的解釈といえるかもしれません。なんか聴いていると、チャイコフスキーの「弦楽セレナード」を楽しんでいるような感触すらあります。あっ、なんかこう書くとあまり否定的な印象をもったように感じるかもしれませんが、実は逆でとてもいいです。この楽章はちょっと聴き過ぎて、あまりこってりとした身振り手振りの演奏は胃にもたれるところがあるので、こういうあっさいりとした演奏はけっこう新鮮にきけました。
そんな訳でクーベリックによる第9番ですが、楽しめたのはこの第4楽章と第2楽章といったところでしょうか。
そんな訳でクーベリックによる第9番ですが、楽しめたのはこの第4楽章と第2楽章といったところでしょうか。
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