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ナラダ・クリスマス・コレクション/various artists

2009年12月12日 12時47分21秒 | JAZZ-Fusion
 ピート・レヴィンとダニー・ゴットリーブが作ったクリスマス・アルバムは、サブタイに「ニューエイジ・クリスマス」とはあったものの、どこをどう聴いてもフュージョンだったけれど、このアルバムは表だってニューエイジという表記はないが、絵に描いたようなニュー・エイジ・ミュージックである。恐らくナラダというレーベル自体がニュー・エイジ専門のレーベルなのだろう。私はダークなアンビエント・ミュージックは好きだが、ニュー・エイジ・ミュージックは、ちと音楽があまりに奇麗事過ぎると感じてしまい、どうも苦手なクチなので、どうもそのあたりの知識は心許ないので確かなことはいえないが、バブルの頃は元祖ウィンダム・ヒルを筆頭に、こういうニュー・エイジ専門のレーベルが沢山できていたから、ナラダもそのひとつだったのだろうと思う。本作はこのナラダ・レーベルのアーティストが11組が集って、お馴染みのクリスマス・ミュージックを演奏している。もちろん、ニュー・エイジ・ミュージックだからして、素材となっているクリスマス・ミュージックはスタンダードではなく、教会音楽系のものばかりである。

 気がついたところを拾ってみると、キーボード奏者、ブルース・ミッチェルによる「もろびとこぞりて」は、打ち込みを併用したカラフルなシンセ・サウンドで、アルバムのオープニングに相応しい。スペンサーブリューワーは「キャロル・オブ・ベルズ」白玉シンセにアコギのアルペジオの組み合わせで綴る。ピーター・バフェットの「グリーンスリーブス」はイントロは物々しいが、本編は当時のスーパーマシーン、シンクラヴィアを駆使した箱庭的オーケストレーション。フリードマンによる「ザ・マン・フロム・セザリア」はブズーキやアコギにうっすらとしたシンセをかぶせた典型的なニューエイジ調。デビッド・ランツとポール・スピアによる「オー・ホーリー・ナイト」はウェットなアコピとファンタスティックなシンセ・サウンドが重なってかなりいいムード。ウィリアム・エルウッドはネルッサンス期のリュート音楽をベースにした哀愁たっぷりのサウンド。デビッド・アーカンストーンは1曲目と対応させたのか、カラフルでちょいポップなシンセ・サウンド....といったところか、前述のとおり個人的にはこういう音楽はあまり得意ではないので、「このアルバムの出来は悪くないけれど、まぁ、一枚もっていればいいか」という感じで、確か翌年出た続編は購入せずじまいだった。

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