ディープ・パープルはロジャー・グローバーを中心に旧作のリマスター(リミックスを含む)が順次進行中ですが、その副産物?としてしばらく前に「マシーン・ヘッド」がマルチ・チャンネル化され、DVD-Audioとして発売されてます。これまで2chのパートしか聴いたことがなかったので、今日は5.1chのパートを聴いてみました。
一聴して感じるのは「こりゃもう、別物じゃねぇか」ですかね。「ハイウェイ・スター」のオルガン・ソロの前半でぐるぐる回るのは当たり前。ともかくその異様なほどの分離の良さは、自分がティー・エイジャーの頃聴いていたパープルの「マシン・ヘッド」のあの音じゃありません(笑)。どうやらオーバーダビングされたギターやオルガン、バック・ヴォーカル等を積極的にリアに割り振っているらしく、重ねた音が他のチャンネルに行った分、メインの音がぐっとリアリティを増したといったところなんでしょうが、なにしろこの三次元的に音が再配列された「マシン・ヘッド」は、良くも悪しくも違和感ありまくり!。
例をあげれば、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ではギターのリフは、左チャンネル、途中からユニゾンするオルガンはサブ扱いなのか右後方、歌が始まると右チャンネルみたいな配列だし、「スペース・トラッキン」の中間部ではタンバリンが左後方に出てきたりします。ついでに、アルバムを通してヴォーカル、スネア、ベースはセンター・スピーカーはぴたりど真ん中に定位、特にベースは左右からは全く聴こえずセンターのみということで、左右のチャンネルの音からベースが抜けた分、やけに風通しがよくなってます。ついでにライドやハイハット類が前方と後方の真ん中、つまり頭の真横あたりで定位して鳴っているのも、立体感に拍車かけてます。
そんな訳で、これはこれでアリだとは思うし、まぁ、おもしろいのも確かなんですけど、マルチ・チャンネル・ソースって、まだまだ過渡期なんだろうな、と思うのもまた事実。クラシックみたいに、ホールの音を丸ごと録るってのには適しているのかもしれないけど、マルチトラックで音を重ねまくったソースってのは、リミックスする人の嗜好、センスでどうにでも変えられますからね。とにかく、沢山の人に聴いてもらって、マルチ・チャンネルの音のコンセンサスが出来上がるのを待つか、とんでもない傑作が出てきて流れを決めるしない....とも思ったりしてますが、どうでしょうか?....ってーか、そもそもマルチチャンネルが定着するかという問題も、現段階では依然として不透明ですけど(笑)
PS: ちなみに2chの方ですが、CDのリマスター盤より繊細な音です。押しやコシの強さはCDの方がしっくりきますが、イアン・ペイスのシンバルの粒立ちなど、さすがCDにはないHiFi感があります。
一聴して感じるのは「こりゃもう、別物じゃねぇか」ですかね。「ハイウェイ・スター」のオルガン・ソロの前半でぐるぐる回るのは当たり前。ともかくその異様なほどの分離の良さは、自分がティー・エイジャーの頃聴いていたパープルの「マシン・ヘッド」のあの音じゃありません(笑)。どうやらオーバーダビングされたギターやオルガン、バック・ヴォーカル等を積極的にリアに割り振っているらしく、重ねた音が他のチャンネルに行った分、メインの音がぐっとリアリティを増したといったところなんでしょうが、なにしろこの三次元的に音が再配列された「マシン・ヘッド」は、良くも悪しくも違和感ありまくり!。
例をあげれば、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ではギターのリフは、左チャンネル、途中からユニゾンするオルガンはサブ扱いなのか右後方、歌が始まると右チャンネルみたいな配列だし、「スペース・トラッキン」の中間部ではタンバリンが左後方に出てきたりします。ついでに、アルバムを通してヴォーカル、スネア、ベースはセンター・スピーカーはぴたりど真ん中に定位、特にベースは左右からは全く聴こえずセンターのみということで、左右のチャンネルの音からベースが抜けた分、やけに風通しがよくなってます。ついでにライドやハイハット類が前方と後方の真ん中、つまり頭の真横あたりで定位して鳴っているのも、立体感に拍車かけてます。
そんな訳で、これはこれでアリだとは思うし、まぁ、おもしろいのも確かなんですけど、マルチ・チャンネル・ソースって、まだまだ過渡期なんだろうな、と思うのもまた事実。クラシックみたいに、ホールの音を丸ごと録るってのには適しているのかもしれないけど、マルチトラックで音を重ねまくったソースってのは、リミックスする人の嗜好、センスでどうにでも変えられますからね。とにかく、沢山の人に聴いてもらって、マルチ・チャンネルの音のコンセンサスが出来上がるのを待つか、とんでもない傑作が出てきて流れを決めるしない....とも思ったりしてますが、どうでしょうか?....ってーか、そもそもマルチチャンネルが定着するかという問題も、現段階では依然として不透明ですけど(笑)
PS: ちなみに2chの方ですが、CDのリマスター盤より繊細な音です。押しやコシの強さはCDの方がしっくりきますが、イアン・ペイスのシンバルの粒立ちなど、さすがCDにはないHiFi感があります。
最近のマルチ・チャンネルは、「5.1」が主流です。前方に3つ(左・中・右)、後方に2つ(左・右)の5チャンネルに、低音専用を1つ追加するので、「5.1」となる訳ですけど、この「マシン・ヘッド」は、これまでのレコードやCDで左右に割り振っていた音を5つに振り分けてあるんですね。
その結果、異常なほど各楽器の分離が良くなったが故に、妙な違和感を感じたってところです。もちろん、鳴っている音そのものは同じです。前より長くなってるとか、違う音が鳴っているというようなことはないです。
参考までに、従来盤より長かったり違った音が聴けるのは、30周年記念に出た2枚組の豪華盤「マシーン・ヘッド」のディスク2の方ですね。こちらはいじり放題で、「ハイウェイスター」の出だしからして違います。興味があるようでしたらこちらでどうぞ....って、オレはアマゾンの回し者かい(笑)。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000DGRX/qid=1115470762/sr=1-7/ref=sr_1_10_7/249-8378697-1139540