実はこのアルバムは先の「ヴォイセズ」と2in1で、メインはもちろんこちらの方、ひとくちらいえばチャリー・パーカー・スタイルの「ウィズ・ストリングス物」ということになると思うが、ヴァーブというレーベルはこの手のアルバムを得意中の得意としていたせいもあってかなかなかの出来だ。まぁ、ご本尊パーカーに匹敵するとまではいかないまでも、クリフォード・プラウンのそれとほぼ同等、キャノンボールよりは上を行く仕上がりくらいにはなっていると思う。
その要因としては、まずラッセル・ガルシアの弦を良く歌わせたオーケストラのアレンジが、今聴くと多少時代は感じさせるものの、比較的センスのいいゴージャスさがあること。こういう「ウィズ・ストリングス物」で、ゲッツのこれまた良く歌うが、彼らしいやや温度感の低いサックスが絶妙にマッチしていることなどが上げられると思う。また、曲が有名曲ばかりなのも、こういうアルバムの性格からいって正解だ。「ラウンド・ミッドナイト」「ネイチャー・ボーイ」「グッドバイ」など、聴きながら酒をのむと量が進むこと請け合いである。
その要因としては、まずラッセル・ガルシアの弦を良く歌わせたオーケストラのアレンジが、今聴くと多少時代は感じさせるものの、比較的センスのいいゴージャスさがあること。こういう「ウィズ・ストリングス物」で、ゲッツのこれまた良く歌うが、彼らしいやや温度感の低いサックスが絶妙にマッチしていることなどが上げられると思う。また、曲が有名曲ばかりなのも、こういうアルバムの性格からいって正解だ。「ラウンド・ミッドナイト」「ネイチャー・ボーイ」「グッドバイ」など、聴きながら酒をのむと量が進むこと請け合いである。