スタン・ゲッツとオガーマンが組んだ作品で、これはゲッツにとってはもちろん、編曲を担当したオガーマンにとってもなかなかユニークな作品で、いわば珍盤といってもいいようなものだと思う。で、何がユニークになのかといえばオガーマンの編曲であれば当然出てきてしかるべきストリングスのかわりに男女コーラス隊が出てくる点だ。もっともストリングも多少は出てくるのだが、ここでは明らからにいつもストリングスをコーラスでもってやっとてみました的に大々的にフィーチャーしているのがユニークなのである。
一体この作品がどういう意図で企画されたのかはよくわからない。スウィングル・シンガーズを筆頭とするジャズ・コーラスみたいなものがちょっとしたブームになっていたようだから、ひょっとするとそれにあやかっているのかもしれないが、それにしてもオガーマンに限らず、ヴァーブで全体でもこういう企画は珍しかったんじゃないだろうか。ちなみに、音楽そのものは企画倒れでも、もちろんキワモノでもなく、オガーマンらしさが十分に発揮されていて、彼らしい格調高さが感じられるものになっているはさすがというべきだろう。前述のとおり、コーラスはほぼいつもストリングスのパートをそのまま声に移し替えたという感じで、いかにもオガーマンらしさが感じられるし、当時のゲッツといえばボサノバ一色に染まっていた訳で、一連のシリーズのいわば番外編としても楽しめるように、サンバやボサノバがかったアレンジを多用しているのも楽しいところだと思う。
それにしても、スタン・ゲッツはバックがどう替わろうとも、自分のスタイルは全く変えないのはいつもの通り。このあたりは彼らしいパーソナリティーを感じさせると同時に、つまんないところである。ちなみにこれは66年の録音で、バックの面々はハービー・ハンコックにロン・カーター、グラティ・テートにハンク・ジョーンズ、ついてにしジム・ホールとなかなか豪華なメンツである。
一体この作品がどういう意図で企画されたのかはよくわからない。スウィングル・シンガーズを筆頭とするジャズ・コーラスみたいなものがちょっとしたブームになっていたようだから、ひょっとするとそれにあやかっているのかもしれないが、それにしてもオガーマンに限らず、ヴァーブで全体でもこういう企画は珍しかったんじゃないだろうか。ちなみに、音楽そのものは企画倒れでも、もちろんキワモノでもなく、オガーマンらしさが十分に発揮されていて、彼らしい格調高さが感じられるものになっているはさすがというべきだろう。前述のとおり、コーラスはほぼいつもストリングスのパートをそのまま声に移し替えたという感じで、いかにもオガーマンらしさが感じられるし、当時のゲッツといえばボサノバ一色に染まっていた訳で、一連のシリーズのいわば番外編としても楽しめるように、サンバやボサノバがかったアレンジを多用しているのも楽しいところだと思う。
それにしても、スタン・ゲッツはバックがどう替わろうとも、自分のスタイルは全く変えないのはいつもの通り。このあたりは彼らしいパーソナリティーを感じさせると同時に、つまんないところである。ちなみにこれは66年の録音で、バックの面々はハービー・ハンコックにロン・カーター、グラティ・テートにハンク・ジョーンズ、ついてにしジム・ホールとなかなか豪華なメンツである。