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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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DEODATO / The Bossa Nova Sessions, Vol. 1

2006年08月03日 23時27分19秒 | Jobim+Bossa
デオダートというと一般にはCTIで出した「ツァラトゥストラ」のメガトン・ヒットで有名になったことと、ロック・ミュージシャンのような風貌なせいで、割と70年代に出た人みたいなイメージがありますが、実は「ツァラトゥストラ」の前にも同じCTIでジョビンのアルバムの編曲を担当したりしていますし、いろいろなブラジル音楽のコンピレーションには彼がブラジル時代に担当した音楽がちらほら収録されていましたから、実はボサノバ創生期直後から活躍していた人だったんですよね。

 で.このアルバムはそんな彼がプラジル時代に録音したボサノバ関連の楽曲を2枚に集めたものらしいです。第一巻の方は1964年の「Samba Nova Concept」と「Impulso」の2作から収録されているらしいですが、おそらく2in1ということで全部入っているんでしょうね。全23曲ヴォりームたっぷりです。
 ちなみには前者は、タイトル通り華やいだサンバにちょいとボサノバの風味を加味したような音づくりで、ビッグ・バンド一歩手前くらいの規模のコンボで演奏され、ブラスがフィーチャーされています。このイナタさみたいなところが、今のクラブ系のDJさんはけっこう新鮮なのだろうと想像に難くない音というか....。
 後者も基本的には同じような音ですが、こちらはデオダートがワンダレーそっくりのオルガンを弾いているのがミソですかね。なにしろ「ツァラトゥストラ」のアレンジをやらかす人ですから、器用であることは間違いなく、パーカッシブなコード弾きといい、ころころした音色といい、伸縮自在のフレージングといい、本家に迫っています。おまけに「サマー・サンバ」までやっちゃったりしてますから、もう「こんなんオレでもできるんだよ」といっているように聴こえなくもないですね。
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