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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

リー・ワイリー /ナイト・イン・マンハッタン

2005年03月11日 21時05分05秒 | JAZZ
 
 昔から気になっていたジャケですが、そろそろこういうのを買って聴く年だろうと(笑)、購入してきました。リー・ワイリーっていうと、なんとなく昔から「ジャズ・ヴォーカルの麗人」みたいなイメージありましたけど、実際の音楽を聴いてみると、楚々というよりも、ハスキー・ヴォイスに加え、独特なヴィブラートが「酸いも甘いもかかみ分けた、粋なお姉様」みたいな感じを誘います。こんな声だったか!>リー・ワイリー。

 ただ、私はハスキー系の女性ヴォーカルって、決して嫌いな訳ではないんですけど、どうも好きになるまでに時間がかかる性質らしく、アニタ・オデイとかヘレン・メリルなんてところは良いとか悪いとか思う以前に、あのクセに慣れるのが時間かかった記憶があります(ダイアナ・クラールも好きなるまで、いったい何枚アルバム買ったことか-笑)。なもので、何度か聴き込んでみないことには、この人の声、好きなのか嫌いなのかわかんない....ってのが正直なところ。知らない曲も多いことだし。

 バックはピアノ・トリオ+トランペット、曲によっては小規模なストリングスが付きます。録音は50年代初頭らしいですが、雰囲気的には明らかに40年代風。ジャズ・ヴォーカルが大いに受けている昨今でも、この雰囲気はノスタルジックさを超えて、ある種アルカイックな風情すら漂いますね。
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イントロデューシング・ケニー・バレル

2005年03月11日 00時07分21秒 | JAZZ
 ケニー・バレルについては、大分前にバレル入門用にと購入してきた「ミッドナイト・ブルー」が、ギターそのものについて云々というより、とにもかくにもスタンリー・タレンタインのサックスがフィーチャーされ過ぎで、「バレルのギターってどんな?」って思っていた私としては、ちょっとメゲてしまい、興味はウェス・モンゴメリーとかバーニー・ケッセルとかに行ってしまって、そのままになっていました。今回はあれから10数年ぶりの再トライとなります(笑)。現在、東芝から出ている1500円の廉価版シリーズ1枚で、「イントロデューシング・ケニー・バレル」という作品です。今回はケニー・バレル+ピアノ・トリオ+パーカスというシンプルな編成なのを確認してきましたから、多分、大丈夫でしょう。いやぁ、前回の学習効果出てますね(笑)。

 で、内容的には一聴して「これだ!」って感じでした。ケニー・バレルのハード・ボイルドなギターが全面的にフィーチャーされていてグーです。ピアノはトミ・フラですから、ギターを押しのけてしゃしゃり出たりはしませんし、キャンディードのコンガはバレルの割と隙間の多いギター・フレーズをアーシーなグルーブ感で絶妙に埋めています。おまけにドラムは私の大好きなケニー・クラークで、もうほとんど文句なし。
 収録曲では、1曲目の「ジス・タイム・ザ・ドリームス・オン・ミー」と3曲目「タキーラ」のゴキゲンなスウィング感や(ラテン風味を醸し出すパーカスもいい感じ)、MJQをスポーティーにしたような2曲目「フーガ・ン・ブルース」(バレルはさしずめミルト・ジャクソン役ってところですかね)のソフィスティケーション、あとバレルらしい夜のムードが濃厚な5曲目「デライラ」、7曲目「ブルース・フォー・スキーター」と聴きどころ満載。ついでにクラークとキャンディードのデュオのみで構成されたバレルが出てこない6曲目「リズモラマ」も違和感なく楽しめました。

 そんな訳で、今更ながらあの時「ミッドナイト・ブルー」ではなく、こっちを購入していたら、今頃はバレルの作品もかなり揃えていただろうに....と悔しい思いをしているところです。まっ、もうこういう経験は何度もしていますが、アーティストのファースト・インプレッションというのはやっぱ大切ですね。ともあれ、ケニー・バレルの他の作品もちと聴いてみたくなりました。あっ、一応いっておきますが、ラッパが入ったジャズを敬遠している訳でも、私はスタンリー・タレンタインのサックスが嫌いな訳でもありません。「ミッドナイト・ブルー」、あれは紛れもなく素晴らしい名盤です。
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