彼方まで直線に伸びる都会の夜のハイウェイ、市電に乗り込こもうとするカップル、通り過ぎる自動車、水銀灯のほのかなあかり....と、なんか懐かしさすら覚えるジャケ写真に、タイトルが「ミッドナイト・ムード」という、ほとんど出来すぎな組み合わせにつられて購入した作品です(笑)。
デビッド・フリーゼンを始めトリオの面々については、初めて聞く人ばかりなのですが、なかなか良いです。ベースがリーダーのピアノ・トリオということで、随所にベースがフィーチャーされていますが、あまり強烈に自己主張するタイプでもないらしく、ごくごくスタンダードなピアノ・トリオの枠で収まっています。例えていえば、ビル・エヴァンスの「ムーンビームス」とか「ハウ・マイ・ハート・シングス!」あたりの雰囲気をもう少しモダンにしたような感じといったらいいかもしれません(アルバム冒頭の「ミッドナイト・ムード」など、先日ここに書かせていただいたアーノルド・クロスなんかより、個人的にはよほどビル・エヴァンス的な感じがします)。
ランディ・ポーターのピアノは、時にきわどくアウトするような現代性を感じさせる部分もありますが、基本的にはビル・エヴァンス風にソフィティケートされた語り口をベースに、ちょっぴりチック・コリア的な機動性をプラスしたって感じで、感触としてはオーソドックスそのものです。また、若い割にソロを音数の多さで埋めていくタイプではなく、必要な音を絞り込んでいくようなストイックさは、センスの良さを感じさせますね。
あと、おもしろかったのは、7曲目の「イースト・オブ・ザ・サン、ウェスト・オブ・ザ・ムーン」という曲。エスニック(東洋風?)な趣を感じさせるリズムを延々と繰り返す中、トリオの各人が割とアブストラクトなソロをとっていくという感じの曲なのですが、各人のソロには旋律的な部分はほとんどなく、モチーフとかリフみたいなものを断片的に積み重ねていくプロセスが、妙な迫力とモダンさを感じさせて、とても聴き応えがありました。
PS:さっき調べてみたら、デビッド・フリーゼンってチック・コリアなんかとも共演しているけっこうなベテランなんですね。また、ランディ・ポーターもアメリカの若き俊英だとか....。いや、ストックホルムのライブとかいうもんで、私はてっきりこのトリオ、ヨーロッパ人によるものかと思ってたんですけど....そういえば、王道路線ですかね、コレ(笑)。
デビッド・フリーゼンを始めトリオの面々については、初めて聞く人ばかりなのですが、なかなか良いです。ベースがリーダーのピアノ・トリオということで、随所にベースがフィーチャーされていますが、あまり強烈に自己主張するタイプでもないらしく、ごくごくスタンダードなピアノ・トリオの枠で収まっています。例えていえば、ビル・エヴァンスの「ムーンビームス」とか「ハウ・マイ・ハート・シングス!」あたりの雰囲気をもう少しモダンにしたような感じといったらいいかもしれません(アルバム冒頭の「ミッドナイト・ムード」など、先日ここに書かせていただいたアーノルド・クロスなんかより、個人的にはよほどビル・エヴァンス的な感じがします)。
ランディ・ポーターのピアノは、時にきわどくアウトするような現代性を感じさせる部分もありますが、基本的にはビル・エヴァンス風にソフィティケートされた語り口をベースに、ちょっぴりチック・コリア的な機動性をプラスしたって感じで、感触としてはオーソドックスそのものです。また、若い割にソロを音数の多さで埋めていくタイプではなく、必要な音を絞り込んでいくようなストイックさは、センスの良さを感じさせますね。
あと、おもしろかったのは、7曲目の「イースト・オブ・ザ・サン、ウェスト・オブ・ザ・ムーン」という曲。エスニック(東洋風?)な趣を感じさせるリズムを延々と繰り返す中、トリオの各人が割とアブストラクトなソロをとっていくという感じの曲なのですが、各人のソロには旋律的な部分はほとんどなく、モチーフとかリフみたいなものを断片的に積み重ねていくプロセスが、妙な迫力とモダンさを感じさせて、とても聴き応えがありました。
PS:さっき調べてみたら、デビッド・フリーゼンってチック・コリアなんかとも共演しているけっこうなベテランなんですね。また、ランディ・ポーターもアメリカの若き俊英だとか....。いや、ストックホルムのライブとかいうもんで、私はてっきりこのトリオ、ヨーロッパ人によるものかと思ってたんですけど....そういえば、王道路線ですかね、コレ(笑)。