「落ちた偶像」「第三の男」の名匠、キャロル・リード最後の作品。確か70年年代のごくごくはじめ頃の作品だったと思います。主演はミア・ファーロウとトポルで、お話はこういうところに文章として書いてしまうと、なんかアホみたいな筋書きの「夫婦仲の復活劇」でして、その薄味さ故に「あのキャロル・リードも、もうよれよれだね」とか当時は酷評されたようですが、そのファンタジックさ故に、個人的には大好きな映画です。
僕はこれをTVでしか観ていないんですど、最初の時より、2回目、3回目の方が良くって、多分、3回目くらいで「オレ的名画」に定着した記憶があります。この作品、ミア・ファーロウというエキセントリックなキャラあってこその設定、筋という気もしますが、ユーモラスなトポルが良かったです。とにかく、ふたりのおかげで、おかしな尾行劇もロンドンの風景も、ファンタスティックな物語へと昇華したと思います。
あと、極めつきなのが、その音楽。007のジョン・バリーが担当した訳ですが、あのさざ波みたいな前奏と、コーラス・テーマを聴くと、それだけで思わず涙ぐんでしまいそうなリリカルな名曲で、サントラでも大半の曲がこれのヴァリエーションで構成されていたような記憶があります。ジョン・バリーといったら、なんといっても007が有名ですけど、基本的にはこういうリリカルな曲の方が性に合っていたんじゃないですかね。
ちなみに写真は、"WALKABOUT"という作品と2in1でCD化された時のものです。これを買い逃したのは痛恨の一語ですが(笑)、早いところ、どこかで単独のフル・アルバムとしてCD化してくれないもんでしょうか。とりあえず、ん年ぶりにレコードでもひっぱりだすとしますか。
PS:それにしても、今時こんな映画作ったら、どこぞのうさんくさい人権団体が出てきて、「ストーカーを奨励してる」だの「個人の秘密が....」なんぞと、興ざめなクレームを出してきたりするんだろうなぁ。(苦笑)
僕はこれをTVでしか観ていないんですど、最初の時より、2回目、3回目の方が良くって、多分、3回目くらいで「オレ的名画」に定着した記憶があります。この作品、ミア・ファーロウというエキセントリックなキャラあってこその設定、筋という気もしますが、ユーモラスなトポルが良かったです。とにかく、ふたりのおかげで、おかしな尾行劇もロンドンの風景も、ファンタスティックな物語へと昇華したと思います。
あと、極めつきなのが、その音楽。007のジョン・バリーが担当した訳ですが、あのさざ波みたいな前奏と、コーラス・テーマを聴くと、それだけで思わず涙ぐんでしまいそうなリリカルな名曲で、サントラでも大半の曲がこれのヴァリエーションで構成されていたような記憶があります。ジョン・バリーといったら、なんといっても007が有名ですけど、基本的にはこういうリリカルな曲の方が性に合っていたんじゃないですかね。
ちなみに写真は、"WALKABOUT"という作品と2in1でCD化された時のものです。これを買い逃したのは痛恨の一語ですが(笑)、早いところ、どこかで単独のフル・アルバムとしてCD化してくれないもんでしょうか。とりあえず、ん年ぶりにレコードでもひっぱりだすとしますか。
PS:それにしても、今時こんな映画作ったら、どこぞのうさんくさい人権団体が出てきて、「ストーカーを奨励してる」だの「個人の秘密が....」なんぞと、興ざめなクレームを出してきたりするんだろうなぁ。(苦笑)