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ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/モナリザの微笑み

2005年03月05日 01時56分03秒 | JAZZ-Piano Trio
 ヨーロピアン・ジャズ・トリオは10年くらい前に、カレル・ボエリーがピアニストだった頃の作品を何枚か聴いたことがありますけど、久々に聴いた本作ではビアニストがマーク・ヴァン・ローンという人に替わっているものの、オランダらしい上品な軽快さとメジャー指向、モダンなリズムと透明感といった音楽面でのイメージはほとんど変わっていませんね。

 今回は過半数の曲にストリングスが入っているのが「売り」ということですが、気になるのは弦楽奏者の数が少ないので、ストリングスといっても厚みがほとんどない点ですかね。ヴィーナスから出たフィル・ウッズのウィズ・ストリングスも全く同様でしたけど、弦楽合奏というよりは、室内楽のオクテットあたりが付き合っているという感じで、「ウィズ・ストリングス」という名前からイメージするような瀟洒な響きが、私にはどうしても感じられないんですね。どうせなら10人なんていわず、24人くらい雇って、リッチな響きを演出してもらいたかったです。まぁ、EJTの音楽の趣からして、あんまりオケがしゃしゃり出てくるのもそぐわないかもしれないんですが....。

 曲は「慕情」「モナリザ」「サマータイム」「いそしぎ」「ダニーボーイ」あたりを筆頭にお馴染みの曲ばかり、前述のストリングスも含めしかも極端に耳障りの良いアレンジですから、「こんなもん、軟弱なBGMじゃねぇか」との意見も当然あるとは思いますが、そもそもその線を狙っているんでしょうから、この手の批判はややお門違いかも。

 録音ですが、ベースの音がとにかく分厚いです。我が家のような貧弱な建て付けの家だと時に部屋のどこがビビることがしばしば。ついついこれが気になって、「これを解消するには、どう対策したらよいだろう?」などと音楽そっちのけで、考えていたりする困ったHiFi録音でもありますね。
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