”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

興味深かったオリーブ栽培の始まり

2018-12-10 12:29:47 | 地域おこし

昨日、掛川市役所で開催された「オリーブ講演会」に出席しました。

その後、仕事が遠方であったため、途中退席しなければいけなかったのですが、

とても興味深いお話を伺いました。

  

  

  

参加者は、大半が農家の方だったので、

たぶんこのポイントに興味を持ったのは私くらいかも?

  

 

それは、日本でオリーブ栽培が本格化したいきさつです。

  

時代は明治41年。

日露戦争に勝利した日本政府は、北方漁場の海産物を保存する方法として、

オリーブオイルを使用したオイルサーディンに着目しました。

そこで、政府は国内でオリーブオイルを生産するために、苗を無料配付。

栽培地として指定したのは香川・三重・鹿児島の3県です。

  

この中で、栽培に成功したのは香川だけ。

温暖な気候も栽培に適していたのかもしれませんが、

当時、みかん栽培で潤っていた香川は

オリーブ栽培にも力を注ぐことができた・・・ということらしいです。


    

【写真は、我が家の近くにあるオリーブ畑】

  

  

お茶が売れないから、後継者のいない茶園をオリーブ畑にするのか?

お茶とオリーブ両方で掛川市をもっともっと健康にしたいのか?

新しい作物に取り組む時には、色々な理由が挙げられます。

 

でも、掛川市の姉妹都市であるイタリア ペーザロ市の方がおっしゃった

「儲けたいならワインの方がいいよ。

 私たちは、文化としてオリーブを育てているのだから。」

という言葉が、ずしんと響いています。

 

オリーブの実、オリーブオイルが食文化として、

オリーブ栽培が文化として掛川、いえ、静岡県に定着するのには、

長い長い時間が必要だと思います。


コメント (2)
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