UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

気まぐれ市長さんはどこにでもいる:わが湖都をジュネーブにするんだって???

2018-09-08 01:54:06 | 日記
9月のはじめ、「全国市民オンブズマン大会」なるものが新潟でありました。市民オンブズマンというのは大ざっぱに申しますと、自治体や国、市長などの首長や地方議員などによる税金の無駄づかいを摘発、必要であれば裁判などに訴えてやめさせようという、市民と弁護士さんらによる市民運動です。

GGIは日ごろたいした活動は何もしていないのですが、知人らに誘拐されて新潟に行ってきました。往きも帰りも車という強行軍でありましたが、元北海道警の幹部による、公安警察の内幕の暴露話があったり、あいかわらず日本は談合天国であるという弁護士さんの報告があったり、なかなかオモシロイ、とてもためになる集まりでありました。

大会冒頭の報告は、開催地新潟の市民団体による、新潟市長の気まぐれで導入されたBRT(バス・ラピッド・トランジット)と称される新交通システムについての話でした。現実を無視した効率の悪い金食い虫のシステムであり、これを改めさせることを目指して、住民投票を行わせようと運動をしたけれども市議会で否決されて敗けてしまった、でもあきらめないぞ、というものでありました。

新潟の市長さん、フランスのどこかの街を視察したときに、2両連連結のバス(連節バスというのだそうです)が走っているのを目にして、これはカッコええなあと一目ぼれ、わが街でも連結バスを走らそうと思いついたのが事の始まりだそうです。

報告者によれば、これはBRTと称されるバスによる新しい大量輸送システムなのですが、新潟市ではバスの利用客は減っているのに連結バスのために新しい路線を設けるなんて無意味だ、二両連結のバスは通りでもたついて定時運行もうまくいかない、商店街に来る人が減ってしまったなどなど苦情が跡を絶たず、市民の目からすると「無用の長物」に近い問題だらけのシステムであるため、市民が立ち上がったとのことでした。ちかごろ、この日本では、新交通システムを導入したり導入したがる市長さんなどがあちことにいるそうであり、そうした動きに警告を発する報告でありました

GGIは、新潟の市民のみなさんには悪いのですが、ノーテンキ市長さんのまったく思いつきに振り回される市民の話を「ほんまにアホな話や」と半ば笑いながら聞いておりました。でも、GGIは話を聞きましたあとは、そうや、こういう単なる思いつきで市民の人気取りを狙う軽薄な市長は少なからずいる、まことに嘆かわしいことであることよなあと、どこか他人ごとのように思っていたのであります・・・・

ところが・・・昨日、朝日新聞朝刊の地方版に掲載されていた大きな記事を眼にしたとたん、目がテンになってしまいました、絶句いたしました・・・

えっ!何だよおおお、わが湖都をジュネーブにするって? マジかよおおお!!!

あの新潟の市長さんのようなアホ市長さんがGGIのすぐ身近にいたのです・・・

この記事の見出しは《「ジュネーブ構想」今秋始動、大津市、にぎわい創出へ再開発計画》

今日の写真はこの記事を撮ったものです。湖都の市民のみなさんはクリックしてしかとご覧くださいませ。湖都の市民でない方はできの悪いジョークだと大笑いして読み飛ばしてくださいませ。デジタル版でも読めます

記事の冒頭に以下のように記されていました

《大津市の「ジュネーブ構想」が、今秋から本格稼働する。レマン湖畔にたたずむスイス・ジュネーブのような湖を生かしたまちづくりをめざす。大津駅から琵琶湖までの中央通り沿いと湖岸のエリアを再開発する壮大な計画で、にぎわいを創出する狙いだ》

記事に付されている説明の地図をみますと、GGIの棲息地である庵近辺の湖岸もいずれジュネーブになってしまうのだそうであります!

記事によれば、この「ジュネーブ構想」なるものはジュネーブのコルナバン駅前のモンブラン通りとレマン湖一帯の街並みを念頭に置いたものとのことであり、記者のインタビューに対して越直美・大津市長は以下のように答えています

「(ジュネーブ構想は)市長が思いついたのか」

「2015年夏に私費でジュネーブに行ったとき、レマン湖に行くまでの街や通りに店が並んでおり、琵琶湖でも同じようなことができないかと思った。大津市史を見ると《東洋のジュネーブたらしめる』という記述を発見した。昔の人も同じことを考えていたことが改めてわかった。」

「あらたな施設は19年秋にオープン予定というが、20年1月には市長の任期が終わる。実績にしたいのか」

「任期中に成果を出す必要はあるが、次の市長選を意識しているわけではない。」

まあ、あの新潟のアホ市長さんと同様、これはまったくの思いつきによる構想に過ぎないことはインタビューの内容から明らかです。

市長さんよ、何を寝言を言っているのですか、気は確かですか!ただ地形的に似ているからといって、歴史も文化も風土もまったく異なる遠き外国の都市の街並みをまねようとするなんてまったく愚の骨頂、そのような安易な構想が実を結ぶとはとうてい考えられませぬ。

それに大津市史に「ジュネーブたらしめる」と書いてあったので我が意を得たりと思ったとおっしゃっていますが、これはあなたの全くの勘違いです。貴方はまだ40代で若くていらっしゃるからご存知ないのも無理はないのですが、この市史に書いてあることの意味するところはまったく異なっているのです。

先の無謀な大戦に敗れてから、愚かの極みであった戦争を反省して、戦後しばらく《日本は東洋のスイスたれ》と盛んに言われた時期(敗戦後、朝鮮戦争が始まるころまで)があったのです。スイスは永世中立国であり二次大戦中も戦火を交えることも戦禍を浴びることもありませんでした。これからの日本はスイスのように平和主義に徹して決して戦争なんかしない中立国家として生きていくべきだという考え方です。つまり、市史にある「ジュネーブたらしめる」という言葉はこの「日本は東洋のスイスたれ」と言う言葉に想を得たものなのです。すなわち、「ジュネーブたらしめる」という言葉には、平和主義に徹して、湖都・大津をあの永世中立国スイスのシンボルともいうべきジュネーブのような存在の都市にすることができればいいなあ、という言外の意味が込められているのです。

市長さん、思いつきのうえに、我田引水はいけませぬ。しっかり勉強し十分に思慮をめぐらしてからモノをおっしゃってください。

ですから、湖都・大津市を憲法9条を素直に解釈して中立・非武装に基づく平和のシンボルのような街にしようというのであれば、「ジュネーブ構想」はなかなか高き理想に満ちた構想であり、GGIは大賛成なのですが、単にチャラチャラ、ジュネーブの街並みええなあと、外見だけをまねっこしようというのではあまりにも幼稚、「構想」というに値しませぬ・・・・

とにかく、このようなまったく思いつきの構想による「再開発計画」が成功したためしありませぬ。ですから、ただただ公金をドブに捨てることになりかねないこのアホな構想を一刻も早く断念されるよう、市長さんに御忠告申し上げます。

越直美市長さん、GGIは実は恥ずかしながらあなたの先輩なのです。高校で、また学部は異なりますが大学での先輩です。

あなたは大学卒業後、司法試験に合格、さらにはハーバード・ロースクールあたりであちらの弁護士資格もお取りになっておられるとのことでありますから、GGIよりはずっと優秀なオツムの持ち主に違いないとお察しいたしますが、とにかく頭脳の程度はともあれ、私は単なる軽薄な思いつきで事に臨み市民に迷惑をかけるような人物を後輩に持ちたくないのです。そんな軽薄な人物が後輩にいるなんて、私は恥ずかしくてたまらないのです。お忙しいことと存じますが、どうかこの先輩に恥ずかしい思いをさせないよう、「ジュネーブ構想」を可及的速やかに断念なさるよう切にお願いもうしあげます

越市長さん、あなたの前の市長さんは、いろいろ下心のある取り巻き連中におだてられ、金儲けに熱心なJR西日本に大金を支払ってJR西大津駅を「大津京」駅と改名し、歴史的には存在していない「大津京」なるものをでっちあげて湖都の「活性化」を図ろうとしました。しかし「大津京」の名に引かれて観光客がどっとやってきたという話はまったく耳にいたしませぬ。また、「大津京」の名が定着したとはとても思われず、その後も市は公金を投入して「大津京」を何とか盛り上げようとイベントなんかをときおり催していますが、この気まぐれ構想の成果は実質的に皆無でいってよいでありませう。

市長さん、どうか前市長の轍を踏まないでください、もう単なる軽薄な思いつきにで公金をドブに捨てるような愚行を繰り返さないでくださいませ。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!