UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

琵琶湖下流のみなさんへ:湖都終末処理場運営協議会委員GGIよりご挨拶!

2015-07-19 01:49:23 | 日記

7月初めの某日、わが街の自治会長さんから電話がありました

「来週、水再生センターで市の会議がります、GGIさん、出ておいてください」

GGIは今年自治会なるものの副会長さんでありますのでハイと返事をしておきました

 会議が行われるのはわが庵の前を通っている湖岸道路と称される大通り、その向こうにあるにある「水再生センター」と称されている市の下水処理場の管理棟であります、会議は午前10時というGGIには早朝に当たる時刻でありましたので、朝食抜きで、シティボーイであるGGI、ライトグリーンのシャツにライトブラウンのジャケット、白のズボンという正装ででかけました

 まあ、市の役人がなんとかかんとか説明するのを末席の方でハナクソでもほじくりながら1時間少々辛抱して聞いていればいいんだと思って会議室に入っていきましたら、何やらたくさんヒトがいて、モノモノしいとはいかぬまでも何やら堅苦しいと申しますか、お役人さんたちが好むところの形式主義の匂いがプンプンとしております

 コの字型に机が並べられており、すでに何人もが席についています、どうやら座席が指定されているようです、入口で手渡された一件書類の中に会席図なるものがあり、GGIの名前も記されておりますので仕方なしに指定されている席につきました、机にはGGIの名前が書かれた札が置かれております

会席図には氏名の次に「委員」と記されています、またこの図には「傍聴席」や「記者席」というものも示されております

 席についてから隣に座っていたオッサンに思わず言ってしましました、これはタイソーな会議やなあ、オレ、「委員」なんかになっているとは知らんかった・・どうなってるのや、自治会長さんに言われて来ただけやのに・・・

 会議の名称は「大津市公共下水道事業、終末処理場運営協議会、第1回定例会、大津市企業局」

 要するに、GGIはこの市の下水道処理場の運営に関する住民との協議会の住民側の委員の一人になってしまっているようでありました、下水処理施設はいわば「迷惑施設」でありますので、近隣の住民と協議するための場が設けられているのでありませう

 コの字型に並べられた机の片側にはGGIら住民側委員が4人、向かい側の席に市のエライさんたち、すなわち副市長さん、市公営企業管理者さん、市企業局長さん、市下水道事業長さんなどが席についています、コの字型の頂点の部分には座長さんと職務代行者さん(議長さんと副議長さん)、末席に市のいわゆる事務方のお役人さんたちが十人ほどが二列になって座っておりました

 会議が始まるまえに、市のエライさんたちが次々に名刺を手に、他の住民側委員の方にではなく、GGIのほうにやってきました、これはどうしたことでありませう・・・

ひょっとしたらオレはエライんやろか、やはり頭脳明晰で聡明かつハンサム、しかしまかり間違えば市にイチャモンをつけかねない危険人物と見ぬいて、先手を打って挨拶に来たのかもしれないと思いました

 どうも腑に落ちないので隣のオッサン委員に「これはどうしたことや、なぜオレのところにだけわざわざ名詞を持って挨拶に来るんやろ、オレが賢いからやろか、それともオレが恐いからやろか」と聞きましたら、オッサン曰く

「あのなあ、お役人たち、何もアンタをこわがっているわけやない、今年度あんただけが新任の委員やからや、まあ、お初にお目にかかります、今後ともよろしゅう、ということや」

 やがて会議が始まりました、事務方のお役人さんが申します「本日の会議は市のナントカ・カントカに基づく開催要件を満たしております、なお、この会議は市民の傍聴を許しておりますが、本日は傍聴者はおりません」・・・

 次に市のエライさんの形式通りの挨拶があり、会議が始まりました、式次第に基づき、用意された資料を参照しながら事務方の役人さんたちが流れ作業のごとく次々に説明していきます、議題は盛り沢山です

下水道の概要について、水再生センター(=下水道の最終処分場ことです)の平成26年度整備状況と平成27年度整備計画について、平成2627年度水再生センターの管理運営状況について、報告事項などなど

 配られた資料はなかなか丁寧に作られております、でも、こと細かな説明を聞いておりますうちに徐々に睡魔が襲ってまいります、ときおり「質問はございませんか」と声がかかるのでありますが住民側の委員の皆様はダンマリ、それでGGIは眠気覚ましに質問してみることにいたしました

 「あの~、ここに琵琶湖の南部を撮った航空写真が示されていますね、これについてちょっと質問を・・・」

 今日の写真はこの航空写真です、ピンボケで申し訳ありませんがクリックしてご覧くださいませ

 「水再生センター」と示されている地点の近くに我が八重葎庵が位置しております、その横に示されている黄色の二本の線は最後に塩素で殺菌され処理水が琵琶湖へ放出するために湖中に延ばされた放出管を意味しています、この写真の①から⑤の位置で採水して分析したところ、各種の汚染度に関する指標は基準値を下回っており、琵琶湖の水質を悪化させているようなことはないとの説明でありましたが・・・

 「あの~ですねぇ、この湖岸に沿ったあたり、最近も次から次の大きな高層マンションが建設されていますね、こんなに建てたら狭い地域から今までになかった大量のウンチやオシッコがどっと下水道に流れ込むわけでしょう,、大丈夫ですか、処理能力は足りているのですか」

「今のところまだ余裕がございます・・・・」

「それとですねぇ、あの~、水再生センターの対岸に島がありますね、ええ琵琶湖の右岸、写真のまんなかあたりの右側、近江大橋のすこし上のほうです、この島、大きな人工島ですが、ここに県の下水処理場がありますよね、市の施設の10倍以上はありそうな・・・この県の下水処理場からも処理水が放出されていますよね、その放出された水が市が放出した水と混ざり合いますから、①~⑤の地点の分析値は県の放流水の影響を受けるのではありませんか」

「いえ、大丈夫です、県の放流口は写真に示されいる⑤の地点よりもさらに下流に設けられていますから、まじりあうことはありません」

「なるほど」とGGIは一応納得したのでありますが、みなさん、とりわけ琵琶湖の下流、京都や大阪でお暮しのみなさん、もう一度写真をよくご覧になってくださいませ、琵琶湖の最南端部に、十分に処理されて安全であるとはいえ、湖都であるところの大津市の下水処理施設と県の巨大下水処理施設の下水道の処理水が放出されているのです、そしてその水は瀬田川を経て、教徒の宇治川、大阪の淀川へと流れ込み、日々みなさんの飲料水にも利用されているのであります

 かようなしだいで、GGIは湖都である大津市の委員の一人として、琵琶湖下流域でお暮しのみなさんの健康を心よりお祈り申し上げます

(県が大きな人工島を琵琶湖の中につくってこの巨大施設を建設することになったときは、これは大環境破壊だと住民や学者さんたちによる強い反対があったのですが、今は昔と申しますか、今では問題にする人はほとんどおりませぬ)

 グッドナイト・グッドラック!

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