UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

集団的自衛権・・・アベ君のほんとうのユメ・・・

2015-07-15 01:02:14 | 日記

今日はまず写真をご覧ください、712日の朝日新聞朝刊、日豪、進む『準同盟化』と題されたトップニュースの記事に付されていた小さな写真を撮ったものです、ぜひクリックしてご覧くださいませ

 11日にオーストラリアの海岸で行われた米豪合同軍事演習のときの写真です

 写真には次のような説明が付されていました

「米豪合同軍事演習「タリスマン・セーバー2015」で11日、上陸訓練をする自衛隊員(手前)。後方ば米海兵隊員たち:オーストラリア北部準州フォッグベイ」

 記事によれば、この演習は今回が6回目ですが、日本の自衛隊は初めての参加だそうであります

 GGI、この写真を眺めておりまして、アベ君、ホルムズ海峡の機雷除去がどうのこうのなどと集団的自衛権の必要性を訴えておりますが、彼が言う集団的自衛権のほんとうのユメはこれなんだと確信いたしました、つまり米軍を中心とした同盟軍に加わって、わが自衛隊が写真の如く勇ましく共同作戦を展開すること、これこそがアベ君のユメなのです、このユメを、同盟軍と肩を並べて戦闘に臨むことを実現してこそ、どうだ我が日本は、と国際社会に胸を張ることができると思っているのでありませう

 でも、この写真を良く見てみますと、何やらおかしいのです、演習に参加したわが自衛隊員氏は早くも真剣な表情で銃撃の姿勢をとって身構えておりますが、後方に写っている米海兵他の諸氏、何やら締りがありません、まだノンキな姿勢でブラブラ、やれやれまた演習か、いいかげんにしてくれよなあ、この飛び道具の時代、いまさら敵前上陸なんてイメージが古すぎるぜ、と何やらだらけた雰囲気が漂っていると言えないないこともあませぬ

 海兵隊の指揮官と副官が何やら話しております

「指揮官殿、うちの連中がまだダラダラしているのに、自衛隊の連中、もう銃撃の姿勢をとったりしてやけに張り切っていますね」

「ほっとけ、ほっとけ、日本のボーイスカウトなんか」

「ボーイスカウトって何のことですか、指揮官殿」

「おまえ何にも知らんのやなあ、あのなあ、むかしあのブッシュの下で国防長官を務めたラムズフェルドが言うとるのや、記者会見で自衛隊のことをどう思うかと質問されて、『ああ、あのボーイスカウトね』とぬかしよったんや」

「自衛隊の連中、どうしてこの演習に参加してるんですか、指揮官殿」

「まあ、あれや、あの日本の張り切り坊や、アベ坊やが考えている自衛隊による集団的自衛権行使の先取りというところやろ」

「指揮官殿、自衛隊による集団的自衛権の行使といっても、まだ日本の国会で安保関連法案は審議中でしょ、それなのに勝手に先取りなんてしてもいいのですか?」

「おまえなあ、世間知らずやなあ、あのなあ、むかしから『既成事実の積み重ね』っていうケッコウなものがあるやろ、合法であろうか違法であろうが、先に既成事実を積み重ねた方が勝ち、これが政治の現実や、合憲であろうが違憲であろうが既成事実を積み重ねた方が勝ってきたのが日本戦後史の現実や、米国現代史の現実も似たようなものや、あのイラクに大量破壊兵器なんかなかったけれど、ブッシュは戦争を始めてイラクをぶっぶしてしまったのは既成事実の積み重ねの典型や、わかったか、日本の国民も自衛隊が張り切っているこのような光景をメディアを通じて知るうちに、まあ世の中こんなものやと飼いならされていくのや」

「わかりました、指揮官殿、でも演習で自衛隊員が張り切って米軍より前方に展開するのは仕方がないにしても、実線でこのようなことになったらまずいのと違いますか?」

「そやなあ、だいたい、いったいなぜ自衛隊の連中がはるばるオレたちのところに来たがるのか、おれにもよう分からん、アベ坊やはオレたち世界に冠たる米軍が敵の攻撃を受けて負けそうになったら自衛隊がわが存立危機事態や言うて是が非でも我が軍を助けにおじゃましたいと言っているけど、彼らがきても桃太郎の家来ほどにも役にたたんやろ、ヘタしたら足手まどいになるだけや」

「指揮官殿のおっしゃることは良くわかるのですが、実際の戦場にやってきて自衛隊の連中が米軍より前方に展開しようとしたらどうするんですか、そうなったら自衛隊の連中、バタバタ倒れることになるかも知れませんよ、そうなったどうするんですか?」

「君は何ショモないこと心配してるんや、君は何年軍人をやっているのや、なにも分かってないなあ」

「私が何も分かっていないなんて、どういうことですか?」

「じゃあ聞くけどなあ、軍の最も重要な任務はいったい何やと思ってるんや、君は」

「軍の最も重要な任務をもちろん国を、我が国家を守ることです!」

「そんな青臭いこと言うてるから君はアカンのや、あのなあ軍の最も重要な任務は軍を、軍自体を、すなわち自軍を守ることや、国や国民を守るのは二の次や、軍がつぶれたら国を守る国民を守ると言うてもどうにもならんやろ、これが歴史の真実や」

「だからどうだと言うんですか、指揮官殿」

「そやからなあ、集団的自衛権の行使とやらでアベ坊やに派遣されてきた自衛隊が戦場でバタバタ倒れてもほっといたらええのや、わが米軍の第一の任務は米軍を守ることやから、他国の軍隊のことなんか構ってられるか、それが戦争の現実や!」

「指揮官殿、そんなこと言っていいのですか、じゃ、豪軍がやられていもほっとくのですか?」

「その場合は助けに行かなあかん、なんといっても米豪は兄弟国やからなあ」

「兄弟国は大事にするけど、そうでなければどうでもいいとおっしゃるのですが」

「あたりまえやろ、アカの他人より、わが弟の方が可愛いにきまってるやないか、米日関係は兄弟ではなく主従関係や、やつらは桃太郎の家来に過ぎん」

 指揮官と副官の会話はまだまだ続きそうでありますが、今日はこれでお終いです

 グッドナイト・グッドラック!