一昨日、とても良い天気でした、でも突然老人性気まぐれうつ病の症状が現れましたので気分転換に髪をカットしてもらうことにいたしました
以前の日記にも書いたのですが愛用していた1000円カット屋さんがなくなってしまいましたので、しかたなしに安い美容院屋さんに転向いたしました、西武さんの近くにある全国展開の美容院屋さんです
二、三ヶ月前に初めてこの美容院に行きました、そのときは、気のいい兄ちゃん美容師さんに「どのようにしましょう」と聞かれて「オレ、シティボーイやからオトコマエにしてくれ、オトコマエにしてや」と答えましたら、いいですよ、まかせてください!と気軽に答えてオトコマエにしてくれましたので、今回もこの美容院屋さんを行きました
午後二時半ごろいったのですが、幸いお客さんはチラリホラリ、ラッキーとおもってソファーに腰を下しましたら、すぐにこれまた気のよさそうな、前回とは別の兄ちゃん美容師さんがやってきました
え~、今日はどういしたしませう?
カットや、カットととなあ・・・どうしようかなあ、シャンプーもしてもらおうかなあ、シャンプーしてもらったら気持よさそうやし
どちらでもいいですよ
じゃあ、シャンプーもお願いするヮ
しばらく待っておりましたら、女性の元気よそうな美容師さんがやってきました
シャンプーしますので、あちらに席にどうぞ
というわけで後ろに大きく傾く洗髪用の座席に案内されました、タオルで顔を覆われたと思ったら温かいお湯が出てきて、美容師さんがGGIの髪を洗い始めました、ゴシゴシゴシとなかなか腕っ節が強そうです、これなら汚れもよく落ちそう、まことに快適で結構なことであるよなあ、と思っておりましたら、この美容師さん、とつぜんまことに失礼なことを申しました
「あらっ!お客さん、ちょっと脳が足らんのとちがいます?」
「えっ?脳が足りん?オレがノータリン?まあ、ずば抜けて賢いとは思ってないけど、人並みには賢いと思うけどなあ・・・」
「いえノータリンと言っているのじゃありません、でも何だか右の方の脳、右後ろのほうの脳が足りんような気がするのですが」
これはアタリであります、まことに恥ずかしながら、GGIの頭は歪んでいるのであります、右後ろのほうは、まあ絶壁頭と申しますか・・・・そうでありますから確かに右の脳が足りんを言われても仕方がありませぬ
「おっしゃるとおり、実はオレ、脳が足りんのや、右の脳が・・・」
「それでしたらお客さんは左脳派ですね」
「左脳派って何や」
「ご存知ないのですか、やっぱりすこしノータリンと違います?人には利き腕や効き目があるように利き脳というものがあるのです、右脳は感性の脳、左脳は理論や言語の脳と呼ばれているんです」
「そうかあ。それやったらオレは高等な理論だけでなく超ヘリクツこねるの得意やから左脳派ということか」
「そうです、でも右能が全然足りませんから、お客さんはセンス抜群に悪いということです」
「君、脳が足りんとかセンスが悪いとかお客にむかってよくそんなこと言うなあ、オレ、もう帰ることにする」
「まあ、そうおっしゃらずに・・・髪カットしはったらセンスもすこしは向上しますから」
美容師さん、なにやかや言いながら普段お手入れの悪い耳たぶあたりもきれいに洗ってくれてました、やがて頭にタオルを巻きつけてくれて、別の席へと連れて行ってくれました
しばらく待っておりますと、さっきの兄ちゃん美容師がやってきて髪をカットしはじめました、どのようにしませしょうかと聞かれて、耳に少しかかるぐらいに、襟首も心もち長め、右側から別けてとお願いしました
髪を洗ってもらって快適やなあ、天気は良いしなどと思っているうちに少し眠気がいたしました、はっと気がつきましたらカットは終わりに近づいております、兄ちゃん美容師さんがドライヤーを髪にあてたりしてから、これでいかがでしょう、と言われて鏡に目をやりました
鏡の中のGGIを見たとたん、しまった!と思ってしまいました、えらくサッパリしているのであります、サッパリしすぎです、短くカットしすぎであります、これではまるでガキンチョであります、「心もち短めに」なんて、いいかげんな頼みかたをしたのが失敗の元でありました
これでは風薫る五月に髪をなびかせるわけにはいかないでありませんか!
前回のときのように、はっきり言っておけばよかったのです
「オトコマエにしてや、絶対オトコマエにしてくれよ」
まあ。できてしまったことは仕方がありませんので、カット代1500円也+シャンプー代500円+消費税を払って美容院をあとにしました
薫風に髪をなびかせるわけにはいきませんが、サッパリし過ぎてしまったGGIのオツムのなかを風が通り過ぎていきました
今日の写真はお店の宣伝ではありませぬが、美容院屋さんの看板を撮ったものです、クリックしてご覧いただくほどのものではございません
グッドナイト・グッドラック!