旧八重葎庵時代、庵のノーザンガーデンには梅の木が二本ありました、
一本は庭の中央、毎年大きな実をたくさんつけました、GGIは梅を食しませんのであっちこっちに差し上げました、でもこの梅の木、新八重葎庵建立に際して、工事の車が入らないからとバッサリやられてしまいました
もう一本は垣根の近くに植わっているのですが、こちらのほうは何年たっても花も咲かせず、実もなりませんでした
ところがこのもう一本の梅の木、新八重葎庵建立のために旧八重葎庵を取り壊しましたら、突然、初めて見事な花を咲かせました、まったくビックリでありました、風向きや日当たりが変わって元気がでたのでありませうか
この見事に花が咲いているときに棟上げの式典を執り行いました、職人さんたちが何人もやってきました、建立を依頼した大工さんに、GGIさん、ご祝儀用意しておいてくださいと言われておりましたので、職人さんたちに御祝儀を手渡しました、
大工さんの話では、ご祝儀、五千円ぐらいでいいですよ、とのことでありましたが、ここは気持ちよく仕事をしていただこうと、一万円を奮発しました、そうしましたら、職人さんの一人が封を切って万札が入っているのを目にして大きな声でのたまひました
「お~い、みんな、今日はこれで仕事終わりや、帰ろ、帰ろ!」
それでGGIは申しました、そんなこと言わずにあの見事に咲いた梅の花を見てやってください、初めて咲いたんですよ
そうしましたら、別の職人さんが即座にいいました
「いや、あれは梅やない!」
「えっ?梅じゃないんですか、そうしたら何ですか」
「そやなあ、桜でもないしなあ・・」
別の職人さんが口を挟みました
「梅でも桜でもない、なんやろなあ、桃かなあ・・・
もう一人の職人が自信たっぷりに申しました
「いや、桃なんかやない、あれはアンズや」
、アンズかなあ・・・」
などなど、しばし諸説紛々、話はなかなかまとまりませんでしたが、桃の花はもっとピンクがかっているはずだし、結局はアンズであろうということになりました
今日の写真は長い間GGIが梅と思い込んでいたアンズの木であります、この木、毎年花を咲かすわけではありませぬが、今年は数年ぶりによく咲きました、ピンボケでもうしわけありませぬが、よろしければクリックしてご覧になってくださいませ
グッドナイト・グッドラック!