昨日、わが庵の近くの交差点、横断歩道を渡っておりましたら、向こうから白いヘルメットをかぶったお巡りさんが二人、小走りにやってくるのに出会いました
何だろう、交通事故があったわけでもないみたいだし、と思いながら通り過ぎましたら、少し先の道路ぎわに警察の車が停まっておりました、パトロールカーではなく、交通事故などのときに出動してくる屋根にいくつも赤い回転灯を載せている大型の車です
GGI、この警察の車のほうに目をやりましたら、ドアが開けっ放しになっております、中には誰も乗っておりませぬ、床には金属製のアタッシュケースのようなものが、まるで誰か持ってってくれと言わんばかりに放置されています
GGI、万引き癖はないのでありますが、このように見事に不用心でありますと、思わず手が出そうになると申しますか・・・・
今夜の写真はドアの開けっ放しにして中には誰も乗っていない警察の車両の「現認」写真であります、よろしければクリックしてご覧くださいませ
この現認写真は立派な証拠写真であります、ですからこの写真を湖都の警察署に持って行って見せれば、車を留守にしたお巡りさんたち、大目玉を喰らうことでありませう
しかしながら、GGIは心優しき良識に満ち満ちた市民でありますので、わざと人を困らすような意図はまったくございません、この警察の車を留守にしたお二人のお巡りさんさま、どうかご安心くださいませ
GGI、以前にも湖都のお巡りさんの不用心ぶりに痛く感心したことがあります、
ずこし以前ですが、知人といっしょに湖都の警察署にデモの届けに行ったときのことです
デモの届けというのは結構やっかいなものです、届け出の用紙にいろいろ細々と書き込まなければなりません、それに、あっちこっちにベタベタとハンコを押さなけばなりません、そのうえデモのコースを地図に記入しなければなりません、一番手間がかかるのは地図にデモのコースを記入しているのに、これをいちいち文字に直さなければならないのです、口で言えば「JRの駅前を湖岸に向かって下り、西武さんのところで曲がって、そのまま関電ビルの前を通って・・・」と、きわめて簡単なのですがJRどこどこ駅前⇒なんとかビルの前⇒過度になんとか商店がある三叉路を右へ⇒なんとかいうお店の前で横断歩道を渡って⇒などと詳しく書かなければならないのです
毎回、同じコースのデモを届けますので、日付以外は届けの内容はまったく同じです、ですからパソコンに最初に一度記憶させさえしておけば手間が省けていいのですが、警察のOA化はたいへん遅れているのです、一回一回煩雑な作業を繰り返さなければならず、まことに面倒であります
と申しましても、届け出用紙に細々記入するのは、あまりの達筆であるため他人が解読不能な文字しか書くことができないGGIではなく、書道の心得があるのではないか思われる、読みやすい字を書くのが上手な知人の役目であります
したがいまして、知人が細々記入している間、GGIは何もやることがありませぬ、しかし、その間、GGIはただぼ～と過ごしているわけではありませぬ、時間を有効に活用すべく、にこやかな笑みを浮かべながら、担当のお巡りさんと雑談を交えるのです、お巡りさんの身元調べなどを行うのが目的です、こっちの身元は割れているのでありますから、その返礼というところであります
「お巡りさん、あなたはこの湖国の出身ですか、何年ぐらいこの仕事をしているのですか？」
「もっとパソコンを活用したどうですか、お金がないのですか」
「残業は多いのですか、残業代はちゃんと出るのですか、休日出勤の場合はどうなのですか」
「転勤はあるのですか、いままでどこの署に勤めたことがあるのですか？」
「県警本部のお巡りさんはあなたたちよりも威張っているのですか？」
「福島原発事故のときは、この署からも応援なんかに行ったのですか？」
などなど警察関係の情報収集に鋭意努めるのであります
デモの届けというものはこのようなものでありますが、あるとき、知人が書き上げた届出用紙を点検していた係の中年小太りのお巡りさんが申しました
「あっ、この日はこのあたり道路工事をしているかもしれません、ちょっと調べてきますので、申し訳ありませんがしばらく待っててください」
そう告げると、係のお巡りさんは急ぎ足で部屋から出ていきました
部屋にいるのはGGIたちだけであります、机の上には分厚いファイルが一冊、置きっぱなしになっております、いろいろな団体が過去に行ったデモの届け用紙がファイルされているのです
GGI、しばらくぼんやりと待っておりましたら知人が申しました
「あのお巡りさん、不用心やなあ、ファイル置きっぱなしにしたりして・・・まだ戻って来きそうもないから、ちょっとファイル、のぞいてみようかあな」
千載一遇の大チャンスであります、GGIも大賛成、パラパラとファイルのページをめくってみました、別にたいしたものではありませぬ、同じような届出用紙が続いているだけでありました
やがてお巡りさんが戻ってきました
「いま調べてきました、大丈夫です、土曜日なので工事は休みとのこと、ですからこれでOKです、公安委員会の許可が出ましたらお電話しますのでよろしくお願いします」
「どうもお手数おかけしました、ところでお巡りさん、大切なファイルを置きっぱなしにして部屋から出ていったりしたらイケマセンよ、不用心ですよ、ボクたちはそんなはしたないことするつもりはありませんけれど、ほかの人だったら、お巡りさんがいない間に、ファイルを盗み見するするかもしれません、そんなことになったら上司に大目玉喰らってしまいますよ」
「ハッハッハ、ほんまですなあ、気ぃつけますワ」
グッドナイト・グッドラック！
