透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝カフェ読書

2016-03-20 | A 読書日記

 髪結い伊三次捕物余話シリーズを順調に読み進み、第8巻「我、言挙げす」を朝カフェで読み始めた(19日)。松本市渚のスタバのオープンは朝7時半。その時刻から40分ほど読書に費やした。

伊三次と妻のお文の間に生まれた伊与太も成長して言葉を覚え、会話するようになった。伊三次が仕える定廻り同心・不破の息子の龍之進も番方若同心となって、物語の主役が伊三次から龍之進に変わったような趣もある。

本書に収録されている「明烏」でお文は実の母親と再会するが、ストーリーは幻想的で現実の出来事なのかどうか、判じがたいところも。いや、これは夢。

人生には「・・・たら」も「・・・れば」もないということ、現実を直視して生きなければならないことを「明烏」で読んだ。

宇江佐さんは問題意識をもって見た現代社会の諸相を江戸が舞台の物語に反映させている。こんなことも意識しながら読み進む。


 

 


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