透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「えんぱーく」

2009-09-04 | A あれこれ



 塩尻の市民交流センター(愛称「えんぱーく」)の建設現場を路上観察した。

この建築の特徴は、約100枚の壁柱と鋼製デッキの上に現場打ちされるコンクリートの床によって成立させる構造システムだと理解している。空間構成としてはせんだいメディアテークの壁柱バージョンとでも捉えたらいいのかな。でも「せんだい」ほどはすっきりしていないが。


せんだいメディアテークの図書館(撮影日は調べないと分からない)

現在、現場では工場生産された壁柱の建て方が行われている。3層分の通し壁柱、高さは11mちょっと。2階と3階の床の高さのところに、鉄筋がひげのように出ている。壁柱の厚さは200mm位か。コンクリート打設のための鋼製パレットは脱型しないでそのまま壁仕上げとして使うようだ。そのような説明をコンペのプレゼンで聞いた。マグネットが使えるから、掲示に都合がよい。なお、斜めの赤いつっかえ棒は建て方のための仮設。


壁柱のてっぺんが4階の床になる。ここにも鳥が羽を水平に広げたように鉄筋があらかじめセットされている。4階の床の上に更に鉄骨のフレームが部分的に2層分載るはずだ(下の写真)。


塩尻市総合文化センターに展示されていた完成模型

図書館は見通しのきく無柱空間が好ましいという指摘もある。壁柱によって構成される空間がどのようなものか、「知の森」という雰囲気が創出されるのかどうか。壁柱を採用した「真価」やいかに・・・。

これからもこの建築を時々路上観察したい。


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