国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)より
自身番小屋(自身番屋とも言われるが、上の図には自身番小屋とある。町の事務所、ごく小さな役所のような建物)の屋根の上につくられた枠火の見(左)右のような火の見櫓が作られていないところに作る。
喜田川貞守が幕末までの約30年かけて成した『守貞謾稿』全35巻を閲覧して第3巻に収録されている江戸の火の見櫓を見つけた。図の中は武家地仕様、右は町人地仕様の図。武家地の火の見櫓は町人地の火の見櫓でむき出しになっている櫓を下見板(押縁下見板張り)で包んでいる。
図中の説明文に「下見板ニテ包ム」という表記がある。このことに関する私の本の原稿は間違えていない。