透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

日本列島はなぜ弓形をしているのか?

2017-03-23 | A 読書日記



『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』山崎晴雄・久保純子/講談社ブルーバックスを買い求め、スターバックスで読み始める。そう、スターバックスでブルーバックス。

書店で平置きされていたこの本を手にして裏表紙の日本列島はなぜ弓形をしているのか?が目に入った。日本列島が弓形をしている理由? いままで考えたこともなかった。その答えを読みたくてレジに直行した。

**1500万年前、ユーラシア大陸の東の端から分かれて生まれた日本列島。
現在、私たちが目にする風景を主に形作った100万年前以降(第四紀後半)を中心に、複雑な地形に富んだ列島の成り立ちを解き明かします。
見慣れた景色に隠された意外な歴史。
足下に広がるドラマチックワールドへようこそ!**(裏表紙の紹介文)

**日本海開裂によって分断された東側の細長い大陸地殻は、回転しながら東側へ移動しました。この時、現在の東北日本は反時計回りに、西南日本は時計回りに回転し、両者の間にはフォッサマグナと呼ばれる大地溝帯が形成されました。**(19頁) 

この壮大なドラマに想像力がついていけるのかどうか・・・。





「日本十二支考」

2017-03-23 | A 読書日記



■ 『日本十二支考 文化の時空を生きる』濱田 陽/中公叢書 を読み終えた。

内容を一言で言えば、十二支動物文化論。

巻末に示された主要参考文献リストはなんと20頁に及ぶ。子、丑、寅、卯、辰、巳・・・。古事記の神話から中世、近世の物語や民俗にでてくる十二支の各動物の紹介と文化論的論考。話題は時に現代にまで及ぶ。第2部では各動物について詳述しているが、興味深い内容だった。

それぞれの動物には実に多くの物語があることを再認識した。それは日本人が自然や動物と常に関わりながら暮らしてきたことの証左。

内容を十分理解できなくても、このような本を読むのも好い。