透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

253 細部を観察する

2012-02-09 | A 火の見櫓っておもしろい


 
253 池田町花見の火の見櫓

この火の見櫓では前稿のように高さを押さえることはしませんでしたが、細部を観察しました。

 

 屋根のてっぺんの飾り。なるほど、こうなっているのか・・・、上下両端をつるのように巻いた細い鋼材を3本避雷針にとめています。



屋根の下、山形鋼の3本の柱の上端を横材で繋いで屋根を載せています。更に半鐘を吊るすための横材を架けています。この様子を見ると3角形の櫓には3角形か6角形、あるいは円形の屋根でないと、うまく載せることは難しいことが分かります。え~と、このような平面どうしの関係って、なんて言うんでしたっけ・・・、忘れました。


 


252 およその高さを知る

2012-02-09 | A 火の見櫓っておもしろい

 
252  北安曇郡池田町会染

 

 河岸段丘があるようなところではその上の集落は一般的には古く、その下、つまり河川と同レベルのところの集落は比較的新しいという傾向にあるようです。やはり昔の人たちは河川の氾濫に対して用心深かったんでしょうね。それで河川より少しでも高い土地に住んでいたのでしょう。

北安曇郡池田町。この町の西側を高瀬川が流れ、東側は河岸段丘、更に里山へと続きます。河岸段丘の上には古い集落があります。もっとも北アルプスの眺望がよいという理由からか、新しい住宅も増えているようですが。古い集落には石碑や火の見櫓があるだろうと、出かけてみました。予想に違わず火の見櫓が立っていました。風景によく馴染んでいます。

この火の見櫓、高さはどのくらいだろう・・・。そうだ、梯子段の間隔から櫓の高さが分かる! いままでどうして気が付かなかったんだろう・・・。スケールで梯子段の間隔を測るとちょうど40cmでした。地面から1段目までは75cm、最上段から見張り台の床までは目測で20cm。

40×19+75+20=855 見張り台の床面までの高さは約8.5m 見張り台の床面から屋根のてっぺんまで3mとみて、8.5+3=11.5 この火の見櫓の高さは約12mだと分かりました。これからは、この方法で火の見櫓のおよその高さを把握しようと思います。