田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

天ぷらへの誘い~花咲きえび

2019-12-05 21:27:08 | よもやま話・料理編
にっぽん丸を下船した後、鹿児島の郷土料理店でのことです。
さぁて、次は、何を頂こう?
すると、たちまち目に飛び込んで来たメニューがあります。
     《  エビ天ぷら 3本  580円  》
コスパを考えると、文句無しの注文でしょう!? (笑)
オーダーして、熱燗一杯を飲む間もなく、天ぷらが出て来ました。
なんて早いのだ!
田園の店なら、まだエビの皮を剥いている時間だ。 (爆笑)

まてよ ・・・ ひょっとして、このエビ天こそ、バッテンさんが教えてくれた
フライヤーで温めるだけで良い “ 冷凍の天ぷら ” かしら?
なんて便利が良い商品なんだ。
しかも三匹とも、ちゃんと同じような花が咲いている。  スゴい!
          
              ≪ 実際の写真ではありません ≫

花が咲くとは、まるでゴジラの背ビレみたいに天ぷら衣がエビに付いている状態です。
天ぷら専門店や田園では、天ぷらは基本的には “ 棒揚げ ” です。
ネタに溶き衣をまとわせて、油に入れるだけ。
まぁ、素材を食わせるのが商売ですから。
          
ここでは、揚げ衣が花が咲いたようなエビ天ぷらをご紹介したいと思います。
          
先ず、エビを棒揚げで油に投入します。
浮き上がりのタイミングで、 “ 衣を散らす ” 訳です。
二本の指に溶き衣を付けて、浮いたエビに弾くように付ける方法が一般的かも。
或いは、四本の指で、溶き衣を上から滴り落とすやり方。
指でなく、竹箸を使う職人も。
但し、この衣を付ける仕事も、ある程度の慣れが必要でしょう。
           
まぁ、エビに沢山の衣がまとっているのも、豪華に見栄ますネ。
『 羽根つきエビ 』 とも表現します。
先ず、揚げ鍋に、いっぱいに垂らすように天ぷら衣を拡げます。
すると、寒冷地の池の表面に張った薄氷みたいになります。
次に、溶き衣を着けたエビを、その上に載せます。
暫く後に、氷を割るように拡げた衣を箸でカット。
“ 天ぷらソバ ” なんかに、お似合いのエビです。
ソバつゆを吸ったエビ天は、天だしとは又違った味わいを醸します。
その上、ソバつゆにも、油のうま味が加わって、コクがでる。
              

豪華に見えるエビ天ぷらを注文された時にヒゲがするのが、 “ 巻き揚げ ” です。
ちょっとだけ油温を上げ、先ず五本指で衣をたっぷり撒き散らすと、揚げ玉が出来ます。
タイミングを見て、ソレを網じゃくしで手前に集め、そこに溶き衣を付けたエビを乗せます。
直ぐに、網じゃくしを回転してエビを巻くように動かします。
すると、エビが、揚げ玉で “ 簀巻き ” にされたようになります。
経験とコツも必要な技です。
この時、散らして余った天ぷらの衣。
“ 揚げ玉 ” とか云う、この天かすも活かしましょう。
うどんに添えて、 “ タヌキ ” が美味い。
              
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2 コメント

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てぬき (batten)
2019-12-08 21:29:21
ちゃんとした天かすのタヌキは美味いですよね。
油も良いしネタの風味が何となくで饂飩や蕎麦の味がのりますから。

数年前の転勤したころに上司に誘われて有名な蕎麦屋に行きました。
2月でしたので、熱燗とアテを数品。
私は、板わさ・鰊煮・天婦羅盛り合わせを注文し良い気分の良い気分。
上司の注文は『天ヌキ』と漬物盛り合わせ。その天ヌキが凄いのなんのって
どんぶりの中に汁と海老天2本のみ、上司に聞いたらヌキって蕎麦を抜くのだそうで。
私から見たら蕎麦出汁の中のふやけた海老天でしかないのですが美味そうに食べて飲んで(汁)飲んで(燗酒)ました。

私ならタヌキ蕎麦と海老天婦羅で一杯なのですが、
それを話したら”粋じゃないねと言われた田舎者です。
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玉ヌキ (ヒゲ)
2019-12-09 15:06:55
ほんまですネ、天かすもネタしだい。
ヒゲの経験値では、生の貝が一番で、次にイカ➡生エビ➡魚の順でしたか。
まあ、市販の天かすは、油の味だけでぐらりします。狸がタマを抜かれたような、こんな揚げ玉ではタヌキが嘆くでしょう。

ここで小噺。メニューの「玉ヌキ」を注文した客。
出された料理に度肝を“抜かれ”ました。
丼にはうどんとワカメしか入っていない。
店主が言います「 これは月見うどんの玉ヌキだ」と。
お後がよろしいようで?苦笑。
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