田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

水無月

2009-06-22 10:24:18 | よもやま話・料理編
「 うわぁー、こないな所で “ 水無月 ” 頂けるなんて、思わへんかった。 」
栄通り時代の田園に、京都弁が響き渡りました。
六月 (水無月) だけの、ヒゲの仕事です。 2.3度しかできませんでしたが ・・・

前日、小豆を戻すのですが、量がすくないからポットで間に合います。
ヒゲが作るのは、 “ 水無月南京 ”
上質の “ 栗カボチャ ” が入った時だけです。
                            
カボチャは薄口醤油で煮る、酒肴仕立てとなります。
小豆には砂糖を入れ、ある程度軟らかくする必要があります。
裏ごししたカボチャに寒天を合わせ、流しカンに。
小豆は、水分を取っておく必要も。

ジーッと目を凝らさず ・・・ 南京寒天の表面が固まる一瞬にだ。
その瞬間に、ヒゲは小豆を表面に配する。
頭の中には、カット・ラインがあり、適宜小豆を置かないと “ 水無月 ” には
ならない (!)
この時間だけは、客の注文も無視だ。
息も出来ないで配して、少し小豆の頭を押さえてやる。
荒熱が取れたら、流しカンごと冷蔵庫へ。

次の日、流しカンから出して、いよいよ本番。 緊張の切り出し!
柳包丁を上から俯瞰 (ふかん) して、一番安全 (小豆を切らないで済む) な
ラインを求め、棒に切り出す。
次は、小豆ごと一人前に切る作業。
包丁の切れ具合と小豆の軟らかさと相談しながら ・・・。
新物の青紅葉を添えて。
                   ヒゲの作品ではありません。
                               菓子の水無月です。

味は、まぁ、カボチャの炊いたんだが、小豆が乗ることで、日本人の持つ季節感を
呼び起こそうという仕事です。
残念ながら、西銀座通り・田園では、登場できませんでした。
ヒゲが知らないなら、諦めもつきますが ・・・ 。
作り方を尋ねる板場もおりませんでしたし。

さァ、熊本は梅雨入りしたというのに、水の無い月日が続いています。
バルコニーの苦瓜にも、水をやらなくっちゃ ・・・

             
                             あめ あめ ふれ ふれ もっと~

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