局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

大江戸りびんぐでっど

2010-10-29 20:40:03 | 見る(映画 劇場 美術館など)
シネマ歌舞伎作品

今日はオットが半日休み、午後から東方面に頼まれ仕事があるのでたまには平日の空いた映画館でも行こうじゃないかということになりこれを見る事にした。
シネマ歌舞伎は銀座で見てきたが 今日はこの人の街で

 
かぶき座さよなら公演 去年の12月に上演された 官籐官九郎の作・演出の作品。

 

私の周りの歌舞伎好きの間では賛否両論の舞台だった。

江戸時代の大江戸。くさや汁を浴びた死人が“ぞんび”として生き返る事態が発生し、人間にかみついては増え続ける“ぞんび”に江戸の町は大騒ぎ。そんな中、くさやの名産地・新島出身の半助(市川染五郎)は、くさや汁を体に塗ることで彼らを従わせることに成功し、“ぞんび”を働かせる人材派遣会社“はけんや半助”を起業する。
 yahoo映画より

七之助 勘太郎 獅童 染五郎などの若手 勘三郎 扇若 三津五郎などのベテラン名優たちが楽しそうにどたばたを演じる。
これだけの役者をそろえてこんな風に人を食った舞台を自分の好きなように作れるなんて官九郎さんも演出家冥利につきるであろう。

いえ 単純に面白かったけどね。
ただ、「くさや汁を浴びてゾンビになった人々が江戸の町を席捲する。舞台と花道をゾンビ姿の役者があふれる」
その設定だけで十分革新的なんだから 「まじで~」とかのせりふや「奇跡の人」初め他の作品のパロディは邪魔な気がする。
その設定でもっと大真面目に歌舞伎の形式にのっとって演出してもらった方が面白かったのになぁと思った。

あと舞台全体が汚い。どうせ歌舞伎を見るなら助六みたいに目に鮮やかな、ならではの華やかな美しさを楽しみたいと思う。

さよなら公演は助六を見たけど 同じ料金だったらやはりそっちを見てよかったなって感じである。

クドカンのドラマってのはとても好きなんだけど(この前までやってたうぬぼれ刑事なんて面白かったな。面白いというと原作がマンガってのが多い最近、オリジナル作品で楽しめるってのは久しぶり) 映画となるとどうもドラマほどの満足がないのよね。サイズ(長さ)の問題なのだろうか?

    * * *

ところで初めて入ったこの映画館のあるショッピングモール。

ここでもこの人が頑張っていた。





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頑張って欲しい

2010-10-27 22:21:02 | 着る
月組 観劇感想を書こうと思っていたが気になるニュースがあったのでその前に一つ書いておこう。

奄美大島のこのたびの大雨。映像から見ても九死に一生を得た方はどんなに恐ろしい思いをされたことか、まだ体育館に避難してる方たちもいるし、また台風がきているみたいだし、早く落ち着かれることをお祈りしております。

今朝のNHKでもこの奄美大島の大雨の被害に関するニュースをやっていた。

その中で 大島紬の工房の被害の映像が出てきた。

ある工房では建物が半壊して 機械(締機か高機か?)にも水に漬かりその被害額が1000万円だとか。
決して大きな組織でなさそうだし、この損害を取り返すのは大変であろう。
もっと心配だったのは 田んぼの被害である。 知られているように大島紬っていうのは テーチキという草木で染めた糸を田んぼの泥を媒染料として発色され この織物特有の色合いを出す織物である。
この地方の田んぼの黒い土に含まれる鉄分が草木染料を あの独特の色合いに発色するらしい。

その田んぼに雨とともに赤土が大量に入り込んでこの染めができないような状態になってしまったらしい。

機械だったらお金と時間でどうにかなるかもしれないが、こういった自然が長い時間をかけて独特の風土の中で作り上げた環境ってものはこういった災害で破壊されて元通りになるものなのだろうか?

赤くにごった水の中から黒い土をすくってそれを痛ましそうに眺める大島紬職人さんの表情が忘れられない。


私自身、ある程度の年がいってから着物を着るようになって 一番よかったなと思うのは ハレとケで言う ケの着物を知ったことである。
若い頃は成人式にしろ友人や自分の結婚式などの行事にしろ 振袖とか訪問着とかの晴れ着として着る機会が殆どだった。

普段と違うという晴れがましさや華やかな想いも満喫できてそれはそれで嬉しかったのだけど、美容師さんに思い切り締め付けられた紐類で食べるのも存分に食べられなかったりとか、絹の重さがずっしり肩にかかるは胸高く締められた帯がきゅうくつだったりとても日常の衣類として認識はできなかった。

しかし 紬類 特に大島紬を着てみてその「着物が苦しい」と言う認識が変わった。

何よりありがたいのはその軽さとしなやかさ。
友禅のつややかさとはまた違うんだけど奥深い艶もあって それが自然に身体にまとわりついてくれる。紐から逃げることなくすんなりと収まるところに収まるから衿元やおはしょりもきちんと決まる。大島を着たとき 「綺麗に着てるわね」と褒められることが多いのは私の着付けの実力じゃなくて この織物が着付けしやすいことだと思う。
そして さらにありがたいのは水に強いこと。 その成り立ちから何回も水にくぐっているから、濡れても縮みにくい。いざ雨となっても少しの雨粒なら表面を滑ってしまうようなすべらかさに救われる。縮緬のように 雨を吸いこんで自身が縮んでしまう心配が少ない。
そして日本人の顔色に合いやすいあの色のラインアップ。あの渋めの色のため、そう悪目立ちせずに気軽に着ていけるし、明るめの帯や帯締めを合わせればいくらでも華やぐようにもできる。

だからちょっとお出かけで着物を着たい時に手が伸びるのは大島紬が多くなってしまう。三枚持ってる大島の着物は母のお下がり、道行は祖母のお下がりなんだけどね。
祖母のお下がりの道行きはおそらく着物を仕立て直したものだから多分60年以上前に染められ織られた品。



奄美のどんなところで、どんな職人さんが作り上げたのか今となっては知る由もないけれど良いものは時間を経ても大事にしたい、できれば娘にも着て欲しいと思える品の一つである。

今度の奄美の災害で、もちろんまず救済するべきは災害にあった方たち。その方たちの普通の生活を取り戻すことであろう。
それからはこの地方で育ったこの伝統の技、それがこの災害で途絶えることのないように 然るべき機関 国でも県でもが復興の手を差し伸べて欲しいと思う。

一度途絶えたら再開するのはおそろしく大変なのだろうから。

ニュースを見ていて救いだったのは 「必ず復活します」と静かに語った職人さんの強い意志を感じられる言葉だった。

頑張って! と、大島紬ファンとして秘かに応援を送りたい。


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二度の残念

2010-10-26 18:27:16 | 日々の生活
gooブログではどんな言葉で検索して私のブログにたどりついたか?とかが上位20位まで示されることになっている。

URLでも示される。たまにそれを見て へ~~と思うこともあって結構面白いものなのですが・・

過去一か月くらいの私のブログの検索ワードの一位ってなんだと思いますか?

ダントツに 「城田トート」 なのであります。

9月22日に書いたこちらの記事 ★ そこからお読みいただいている人の多いことにはびっくりさせられる。
みんなツボは同じなのね~ と感嘆。

私もいまだにあの舞台が忘れられない。
実は一公演一鑑賞の主義を破ってのエリザ鑑賞で彼の舞台に巡り合ったのだけど、この時があまりに良かったので、またもや自分の主義から逸脱してしまいそうになったのである(今度は涌井ルドルフと城田トートのからみを見たくなったわけです)
しかし、その時点(鑑賞後すぐ)で10月城田トートの日はすでにネット上で完売していた。 そうか・・・これはもう今年はご縁がなかったのね。一度見られただけでも良かったと思うことにしよう・・・・ とあきらめたのである。

しかしですよ・・・

私はご近所奥様と東都生協の宅配を利用している。食品や日用雑貨が主なんだけどパンフレットには舞台やコンサートチケットも記載されている。ワタシのチケットはほとんど舞台友Nがあらゆるツテを駆使してゲットしてくれるので生協から購入することはほとんどないのだけど、9月の終りに なんとエリザのチケットが売り出してあったのである。

A席ではあるけど お弁当とおみやげつきで8500円(A席の正規料金) 城田くんの楽日のチケットもあった。こりゃ~申し込むしかないじゃないか。とワタシは嬉々として「東都だからトートよね~」などと寒いオバサンギャグの独り言を言いつつ注文用紙にコードナンバーを強く正しい字体で祈りを込めて書き込んだのであった。

しかし同じことを考える人はやはりたくさんいたと見える、「あのチケットは果たしてとれたのかしら?」とチケットセンターに問い合わせしてみたら
「お客様 今回は希望が多くて抽選になりまして、今回は残念でした。またご利用くださいませ・・・」だそうだ 
一度諦めたものの チャンスが再びめぐってきて それがやっぱりダメだってのは最初の諦めた時よりショックは大きくなる。

そして更に同じことが起こったのである。

オネーギンを鑑賞した日。舞台友NとMちゃんとといういつもの友人と三人でいたら、そこに共通の友だちが現れた。やはり舞台通 ありとあらゆる舞台を見ている奥様である。
よく色んなところで一緒になる。
彼女が 「実は城田トートの23日のチケットが一枚余るのよ。同行の人がどうしてもはずせない用事ができてしまって。みなさんどなたかご一緒してくださらない? OO関連のチケットですからとても良い席なのよ」
「いっ 行きます 行かせていただきますっ」と言いたいところだったが 舞台友Nも私もその日は月組を見る予定になっていたのである。それも月組ジェンヌのコアファン由来のチケットなので穴をあけるわけにはいかない席である。(こういうことは仁義を通さなければいけないらしい)
こうして2度のチャンスが鼻先にちらつきながらむなしく諦めた三度目のエリザ・・・

これでもう城田くんのトートは終わりって噂も聞くけど これだけ評判を呼んだのだから 東宝も商売 ぜひリピートしていただきたい。
次の公演もぜひ出演することを願います。と思わずブログにも書いてしまった。

しかしながら 月組も今度の公演は面白かった。その感想はまた後日・・・



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腹立ちの種

2010-10-24 19:15:11 | 様々な思い
他人から好意でいただいたものにケチをつけるのは下品なことだと思う。

対他人でなくとも 店や公共のサービスなどもそれが純粋な好意から発生したものだったらそれを受ける時のに多少の不便などがあっても喜んで受けるのがヒトとしての姿であろう。

しかしですね、よく使う店などのポイントカード、それは純粋な店側の好意ととらえなくてもいいと思う。人寄せのためのサービスだし、そのための価格の上乗せ部分もあると思うから。という前提のもとに書かせていただきます。

先日書いた 新宿ピカ★リーへの怒りについて

この映画館は開館当初から愛好はしているものの ん??といったことが諸所に見受けられる映画館である。ただ駅からアクセスがいいのと周りについでによれるデパートや飲食店などが多いし 清潔感があって音響も座席のすわり心地もまずまずなのでので利用しているわけです。
座席の予約もいちいち会員にならなくてもカード決済さえ利用すればパソコンからすぐにできるので面倒はない。

で、開館当時からのポイントカードというのも利用している。予約したチケットを受けとる際にポイントもつけていたらいつのまにか14ポイントたまっていた。
今までは6ポイントで一回分ただで映画を見られるという設定であった。
おひとり様で大奥を見た時はこのポイントを使ったわけです。
その上映チケットを窓口でポイント交換して受け取ろうとした時であった。窓口の男性が
「お客さま 来月からポイント制度が変わりますがご存じでらっしゃいますか?」と言うので
「存じません」と言ったら
「こちらをお読みください」と一枚の紙をくれた。

今までのポイント交換アイテムが変わるんですと。

ざっと目を通したところ今まで通常上映作品 1回ご招待が6ポイントですんでいたところ8ポイントになっている。
なんてことはないこれはサービスの低下ってことではないか。

ここの映画館が儲かってるんだかどうだかの内情は知らないから どうしても経営上こういったサービスが低下してしまう台所事情なら仕方がない。しかしですよ この文言を読んで私は非常に不愉快になったわね。
以下 ↓


新宿ピカデリーで映画をご欄の皆様、
このたびメンバー得点を変更いたします。
お客様のアツいご要望にお応えして
ポイント交換アイテムを増やしました!
ドリンクも!プラチナも!
ご鑑賞い応じた様々な特典!!
貯める楽しみ、使う楽しみ、
新宿ピカデリーをますます楽しんでください!!


何が お客様のアツい要望だよ。6ポイントで見られたものを8ポイントして ソフトドリンクやポップコーンでごまかそうとしているとしかワタシには思えないのである。

そして更なるサービス低下を発見・・ これは私としては一番腹がたつのだけど

ポイントの有効期限は6か月に変更させていただきます。 と目立たない部分にしゃらりんと書いてあったこと。

このポイント制度は有効期限がなかったからよかったのに。それにこのカードには溜まったポイントが記載されるわけではないので どれくらいポイントが溜まったのか?どれが有効期限なのか なんて家にいたらわからないのではないだろうか?(これからパソコン上でわかるようにでもしてくれるのだろうか?)

そして プラチナも!なんて麗々しく書いてあるけど(注 この映画館はプラチナシートだかプラチナルームだかが存在する。ワタシは行ったことがないけど 一番大きなスクリーン1のすぐ上の階の2フロアがそれに当たり エレベーターはその階にのみ通じている。スクリーン2以上はプラチナフロアを通り越して延々と狭いエスカレーターで登っていくことになる。そりゃー資本主義の世の中、多くお金を使った方によりよいサービスが受けられるのは理にかなっているけどここまであからさまな差別、狭いエレベーターの動線の悪さなど毎度のことながら 仮に地震や火事の時はどうするんだろうな~?と不安になることもある。スタッフにいざとなったらきちんと誘導する教育を授けていればいいけどね・・・)



と話がそれたが そのプラチナシートとプラチナルームだかご招待のポイント数に注目していただきたい。

プラチナシート一回ご招待50ポイント プラチナルーム ペアご招待が200ポイントである。

今まで通りの有効期限がないメンバー特典だったら映画ファンならいつかは貯まるという楽しみもあるかもしれない。
しかし有効期限6か月で200ポイント(一回みたら1ポイント)の設定で200ポイントをどうやって貯めろと言うのだろうか? 毎日行っても無理だ。

絵に描いた餅みたいなもんをサービスとして偉そうにあげるな と言いたい。

ワタシはこれを見て 「三丁目の夕日」の一場面を思い出した。
子供相手の駄菓子屋の茶川がくじ引きのくじを作っているところである。 「スカ」「スカ」と紙に書いているところ。
またはお祭りのテキヤの屋台のくじ引きでやっぱり当たった人を見たこともないゲームの本体などが誇らしげに飾ってあるところ。

こういった子供相手の まあある程度の「うさんくささ」が織り込み済みのサービスだったら ま しょうがないよね、子供にとってはこれも人生勉強ですむが、こちらの興行主は 大松竹さまであらせられるんですよ。もうちょっと上品にお振舞あそばせ。

思えばこちらの映画館の開館当時から 予約したチケットの受け取りの不具合、同行の友人が遅れるのでもぎりに預けようとした時のひどい対応などこちらに書いたのだが ★ チケットの受け取りは改善されたものの スタッフの対応のイマイチさは多少なりともいつも感じてしまう。

文句言いながらも先にあげた通り 場所の便利さとちょっとばかり女性心をくすぐる各所のデザインの可愛さなどから今後も利用してしまうと思うけど 一応文句だけは言っておこうと思う。

こちらのメンバーカードをお持ちの皆様 ポイント変更(上映ご招待に関しては低下)されました。
ご注意くださいませ。









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大奥

2010-10-22 21:59:35 | 見る(映画 劇場 美術館など)
ひきこもるの嫌いじゃない・・ なんておととい書いたばかりだけど 昨日はおひとり様で映画に行ってしまった。

映画はなるべくオットと二人で見ることにしているのだけど、これはあまり彼が乗り気でなさそうなので一人で・・




大奥 男女逆転  オトコだけが罹る伝染病で男の人口が激減して世の中が男女逆転してしまった江戸時代の話。将軍も女性 大奥は選りすぐった美男が集まっている。

なぜ男の人数が少ないと女性が将軍になるのかがイマイチわからないが(少数のオトコがよけい貴重とされる気がするからね)この設定は面白かった。


貧乏旗本のムスコ 水野が大奥に上がる 大部屋の下働きからだんだんと出世して将軍吉宗のお目にかなって彼女の初めての相手として勤めることになった。しかしそこには残酷な掟があった・・・

水野役の二宮くんは芸達者だね。特にイケメンとも思わないし、周りのホンイケメンに比べると小さくて貧弱だったけど水野のさわやかさ いざとなるとべらんめえ調の江戸弁でオトコっぽく啖呵を切るところなんぞ結構気持ちよく見られた。
将軍役の柴崎コウも適役 彼女の硬質な美貌(あんまり色気のない)がこの役のさっぱりさ加減とマッチしていやらしさを感じない。

その他の脇役もワタシの好きな玉木宏がねちっこいイケメンの中臈を演じ あと阿部サダヲがよかった クドカン好きのワタシとしては彼は昔から好きだったけど ここでの「いろいろあって突き抜けて達観した強さ 潔さ」をさらりとした演技でみせてくれた。

なんだかんだ言っても そりゃーイケメンの多い場面の映画は目に幸福だったし 飽きさせないストーリーと場面展開で楽しい映画だった。そりゃー深みがあるとかいわゆるお芸術映画じゃないけど、数年前の世界のどっかで何かを叫ぶ系wwのお涙ちょうだい恋愛ものよりお金払って観にいく価値があったと思う(少なくともワタシはこういうほうが趣味です)

最後将軍が大奥からえりすぐりの美男を50人集めて解雇を言い渡す場面
「そちたちはそれだけ美しくすぐれておる。郷に帰ったところでいい婿の口がたくさんあるであろう。大奥には美しくないものを残す」←正確ではありませんが
という皮肉な展開。柴崎コウのシャラっと人を食ったような口調での言い渡しがホントおかしかった。
そんな50人全部なんてもったいない。手元にお気に入り3,4人キープしときゃいいのに なんて 思いませぬ思いませぬ

しかし、こういう設定、というのは実際のいわゆる後宮、例えば平安朝で源氏で表されたような「女御更衣あまた侍ひ給ひけるなかに」帝の寵愛を得ようとしていた朝廷内、また実際の江戸時代の大奥の世界・・・
一人の権力者をめぐる女の戦いってのは想定内で想像がつくけど この映画のように一人の女性の権力者に取り入るための数多くのオトコの争いっていうのはどうなんだろう?

よく女性の嫉妬は恐ろしいって言われるけど 会社組織なんかの出世争いとか足の引っ張り合いなんかは男性の方が組織的で怖いような気もするんですが・・・

そういったところにも思いが馳せられてしまった。


それはそうと これは新宿ピカ☆リーのポイントが貯まっていたのでそれを使って無料で見たものだけど この日ワタシはこの映画館に対して 三度目の怒りを覚えてしまった。

だったら行くな だけど 場所的に便利なんですもの。
その怒りの詳細は明日書こうと思います。

 
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オネーギン

2010-10-21 20:49:23 | 見る(映画 劇場 美術館など)
青年館にて 雪組公演



ロシア作家 プーシキンの小説をミュージカル化したもの。

確立された文学作品を舞台化したものってある程度原作に忠実であれば安心して見られる。
言っちゃなんだが たまにオリジナル作品で ありえないだろ? ご都合的すぎるだろ? というものも見受けられるので。

ただ演出次第でつまらなくもなるし自分のイメージと違うととてつもない違和感に襲われて却って集中できないものもあるのだけど・・・ (去年の月組の源氏物語原作モノなんてその類だったっけ)

昨日のは面白かった。

19世紀初頭に生きた 身分、家柄も良くて頭脳も容姿もすぐれているエフゲーニフ・オネーギンというロシア貴族の青年。
プライドも高く人をよせつけない影が 当時の貴族社会の中でその影に惹かれる女性たちから人気を博していた。
そこで享楽的な日々を過ごしながらも自分の生きる意味を見出せない。病気の伯父の領地に見舞いにいって そこで幼馴染の青年ウラミージル・レンスキーと婚約者や 内省的で知的な女性 ターニャと巡り合う。
自然と詩作を愛するレンスキーの田舎じみた理想主義にイライラしたのか(とワタシは思った)ターニャの恋心を拒むきっかけにするためか、事の弾みで決闘となりレンスキーを殺してしまう。
そしてロシアにいられなくなりヨーロッパ放浪の旅に出て5年後に帰って来たロシアの地で公爵夫人となったターニャと巡り合う。

演出家の植田さんもこう書いている 
「・・・過去の時代からの脱却を望みながら、未来の展望が見えず、ただ悶々と時を過ごすやりきれなさ・・・ 18世紀から19世紀へと移り変わるロシア貴族社会の中に生きたオネーギンの苦悩は、20世紀が過ぎ21世紀という時代を模索する現代の我々にも通ずるものがあるように感じます。・・・・・」

時代が変わる時の大きな波に飲み込まれたり、また変わらない時代の閉塞感の中でもがいたり 時代時代で若者の悩みは違うけど自分の無力さはがゆさを感じて虚無的になったり 目の前の享楽を求めて その時が過ぎたときの何も残らない虚しさをかみしめたり。 繊細すぎて 考えすぎて 却って何もできない・・・そういう人たちって一定の割合で存在する。
その一見恵まれた資質を持っているのに それがその人自身を決して幸せにしているわけではない美しい青年っていう役回りが 轟さんによくマッチしていたと思う。



↑ ホンにカッコイイ・・・ワタシの中では口ひげの似合うジェンヌ No1です。
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ぜいたくな読書

2010-10-20 00:55:00 | 読む
東京での上村松園展が終わってしまった。ホントこの絵とこの作者にはインパクトを受けた。

九月に行ったのだがもう一度行きたいと思っていた。
なぜなら 彼女の最高傑作と言われる序の舞が見られなかったから・・・
この展示会は せこくて 焔 序の舞が会期別で展示されていたのである。
ワタシが行ったのは前期で焔は見られたが序の舞は後期なので見られなかったのであった。
そして日経やNHKで特集が組まれて話題になったせいか 後半はかなり混んでいるというのでめげた。
最終日に行った 舞台友Nは入場制限にあったと言っていた。

それの代わりにといっちゃなんだけど
この本を読んでいる。

宮尾登美子 序の舞

上村松園女史の生涯が描かれている。
宮尾さんの女性の生き方を描いた本は昔から好きでこれも以前に図書館で借りたのだが、改めて最近文庫で購入した。

そして今回の展覧会で購入した図説との並行読み。



宮尾氏の本では登場人物の名前こそ違うが 松園の描いた絵の題はほぼ同じに書かれている。

だから図説を見ると小説に出てくる絵を確かめることができる。
この絵を描いた時の松園の背景、人間関係などが宮尾氏の眼を通してだが目の当たりにできる。

両方が補い合って非常に楽しい読書になる。

買ってよかった この図説。

あまりにこの形式の読書が楽しいので全部一気に読むのがもったいなくて・・・

 途中図書館で借りてきた三浦しおんに浮気したりして

自分にオアズケをしつつ少しずつ楽しんでいる。

秋の夜長、ベッドにもぐりこんで好きな本を読めるって至福ですね。
ワタシは引きこもるのも嫌いじゃないんです。
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ちょいエコ

2010-10-18 23:51:49 | 日々の生活
ダウンライトの小電球が切れたので LEDにしてみた。



今までの40wの電球と比べて違和感はない。

約20年持つのですと。

今から20年後・・・ ちょっと耐用年数が長すぎる感がある。

次に取り替える時の自分たちがちょっと想像できないから。


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おすすめの教室

2010-10-17 17:10:11 | 描く
友人が手描きタイルの教室を立ち上げた。

以前からラテン大好き、スペイン・ポルトガル大好きな人だったが、ワタシのトールペイントの初めての生徒さんになっていただいて手描きの作品を作ることにも目覚め、タイル画に巡り合った。

今度 今までの職場を退職して講師として自分の教室を立ち上げることにしたそうだ。
自分の夢に向かってまっすぐな人である。

10月15日に教室開きにお邪魔してみた。




 

ワタシのやっているチャイナペイントとより自由度が高いし、もっとカジュアルで楽しい感じ。修行僧のように眉間にしわを寄せずにさくっと描けそうである。

 

 このオジサン可愛いと思いませんか?

タイルだけでなく お皿や時計などもできる。



トライアルコースなど二時間あれば描きあがるみたいなのでワタシもやってみようと思っている。

結婚式のウェルカムボードなど昨今の手作りブームにはぜひおすすめ。
表札なんかもおしゃれなものが作るそうです。
これからのシーズン クリスマスのオーナメントも小さ目に切ったタイルで作ったものはとてもかわいかった。

教室は丸の内線 新高円寺駅から徒歩二分 とても便利なところなので多少遠くからでも通いやすいはず。
講師の人柄 センスも保障します 

自分の描いたお皿に盛りつけて食事するって楽しいですよ。キッチン周りも明るくなるし、小さいお子さんをお持ちのお母様方もバザーや手作り持ち寄りプレゼント交換などにはもってこい。
ワタシのやってるチャイナだと 時間と手間がかかりすぎるのが欠点なのよね。これだと気軽に描ける。

興味をもたれた方 習いたいな と 思われた方は

まずワタシにご連絡ください。

toki-tsubone@mail.goo.ne.jp

まずはぜひトライアルコースでも受けてみてくだされ。

局が講師にご紹介いたします。







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大事にしたい物 伝えたい技

2010-10-15 22:51:02 | 見る(映画 劇場 美術館など)
友人Tに誘われて下町方面へ・・・

彼女の友達が古い布を使って作る細工物を習っていて その先生の作品の展示会があるという。

「局ちゃん 着物好きでしょ? 多分興味深いと思うよ。つきあってよ」

う~ん 針糸系って自分も苦手だからあんまり興味ないんだけどね。ハワイアンキルトの展示会なんて見たことあるけど特に感動もしなかったしな・・・ とも思ったがTと遊ぶのは楽しいのでお付き合いすることにした。

場所は稲荷町の 東京O屋(Oは松です)ビル からかみの老舗らしい。吹き抜けの空間もあってモダンなビルだったが その中に飾られているのは日本の和紙や布。 その融合がなかなか素敵だった。

 

こんな展覧会

まずはアンティークの着物の展示を見る



江戸時代の打ちかけ お金持ちの商人が作らせたものらしい。なので御所車などの身分の高い人が許された柄は使われず ニワトリが刺繍してあるという珍しいもの。すんごい凝った日本刺繍がほどこされてあった。江戸商人の心意気が感じさせられる逸品。



広重うつしの帯 これも全部刺繍 極細い糸で雨や小さな人物の着物の柄まで刺してある。繊細な繊細な細工。



笑ったのはこの羽織裏だった。 芭蕉の葉の間で雀がHしているサマ。どんな人が染めさせたんだろうか?
面からは見えない羽織の裏にこんなキッチュな柄を背負って 脱いだ時にちらっと人に見せて内心でにやっとしたのだろうか?
江戸のオトコのしゃれ心を感じたわ。

階を下がって 先生の作品。アンティークの着物や布をはいだり 毛糸などと組み合わせたりしてオリジナルな作品を作ってある。

 
男物のショートコートと着物の小切れをつないだタペストリー

ワタシは着物は着物の形で着るほうが好きだけど 何度も水をくぐったり着るべき人がいなくなってしまった着物がこうやって新しい生命を吹き込まれるってのも悪いものじゃないなと思った。

 
一月 (忘れた)二月 (梅)三月(貝合わせ)

 
四月(桜) 五月(忘れた)六月(あやめ)


七月(ほおづき) 八月(ひまわり) 九月(お月見)


十月(露芝)十一月(紅葉)十二月(椿)

某奥様高級雑誌に連載されたという 巾着。 月ごとにほどこされた細工がなんとも可愛らしい。これも巾着の裏という普通には見えにくいところに凝る 江戸の粋の意識の伝承ってところかしら?




これらは みんな小さな袋になっている。箏爪などを入れるのに使う。奥ゆかしく楽しい細工物。


何枚も細い布をはぎ合わせて作った 手の込んだ巾着

 

犬張子や はいはい人形なども布細工 人形は赤ちゃんの月数に応じて やっと腹ばいになれたばかりの子や もうじき立ち上がれそうな子まで。髪の毛は糸じゃなくて黒い繻子の布を細かくほぐしたものなんですと。

(これらの写真は案内してくれた方から許可をもらって撮ったもの どんどん撮影してくださいと言われた。なので宣伝もさせていただきます。会期は来週19日まで。11時~17時 銀座線稲荷町から浅草通りを浅草方面に向かって左側のビル 徒歩二分 入場無料)

Tのお付き合いのつもりで 見るまではそんなに期待して出かけた展示会じゃなかったが、気がついたら夢中になってみている自分がいた。

こういう細工もワタシたちのご先祖さまから伝承されたもの。細工自体の技法もそうだけど 昔の布の凝った染めや織りや刺繍に改めて感動させられる。
ザンネンなのは こういった伝統を継ぐ人たちがどんどん居なくなっている現状である。

それは次に見たところでも感じられた。

この後ランチして


この辺のサラリーマンの食べる定食屋でTと食べたアジフライとコロッケランチ。ご飯と味噌汁お代わり可で600円。
いいね 下町値段って。



久しぶりにかっぱ橋へ

Tがシュウマイなどを蒸かすミニ蒸篭が欲しいというので見てみる。たくさんある蒸篭セットは一段が400円から500円程度だった。三段セットで鍋付きでも2500円くらい。

何軒かの店をのぞいてみたら すごくしっかりした作りのものが一つだけ置いてあってそれは三段鍋付きで7500円。

どうしてそんなに価格が違うかと言えば 安いのは中国製 高いのは日本製だからであった。
比べてみると ざるの縁の処理や 重ねた時の密着感など全然違うんですよ。日本製の方がずっとしっかり精巧にできている。

しかし品揃えは少なく中国製が殆ど・・・

そんなにこだわりがなければ 安いほう買うもんだよね。こうやって日本製は駆逐されて中国製に取って代わられるわけですね。

しかしかっぱ橋も中国人の店が結構あるのね。一見江戸切子と思ったガラスのぐい飲みを見ていたら 中からおばさんがでてきて
「三つで千円ね、今日はお祭りサービスよ」と中国なまりで言われた。

「やっぱここは made in Japan買わなきゃだよね 」と却ってにわかナショナリストになった我々。Tは太っ腹に日本製の蒸篭を購入。

ワタシは日本の誇る 食品サンプルの店で



食べたくなるようなミニタルトのストラップを買ったのであった。




着物や帯などの伝統衣装の領域もそうだけど、こういった職人技の道具とか工業製品の技術とか 日本の誇るワザは残って欲しい。 残さなければならない。
なるべくこれからは日本製品を選んで買おうと心に誓ったのであった。
ワタシの力なんてとっても小さいけれど・・・
1000円のストラップ買って威張れたもんじゃないけど・・・

























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祝 救出

2010-10-14 07:10:25 | 様々な思い
チリの落盤事故 地下700mからの救出がいよいよ始まり半分ほどの人たちが救出されたらしい。
世界中のよほど根性の曲がった人でない限りは 「良かった」と思ったことであろう。

今日 仕事に行って倉庫のオジサンたちも 「良かったなぁ」と言っていた。
しかし・・・
「局さんよ~ 知ってるかい? この人たち これからずいぶんお金もらえるらしいよ。それにこの体験を講演してくれって世界中から頼まれてるんだってよ。ずいぶんそれでも金が入るだろうな~」←未確認情報ですが・・・

ウチの会社の倉庫のオジサンたちは 流れ流れてこの職場にきた人が多い。このオジサンも若い時は某美人女優のマネージャーをしていたらしいのだが なぜか首になりこの会社に入ってきたそうだ。
他には 自営していた会社が倒産してウチの会社に借金があり、返せないので働いて返してる(社長が給料の天引きしているらしい)オジサンもいる。倒産した時に奥さんに逃げられたというかわいそうなオマケつき・・・ 

その上このところ会社の業績は悪化の一途、定員削減で一人当たりの仕事は増えてサービス残業の時間は増える一方、ボーナスは減る一方・・・その上支店の不払いが発覚して本社が借金して穴埋めしたらしい。
要するにみんな崖っぷちなのである。

元祖 デスパレートの妻たち (こんなスタイリッシュなわけないけど 一癖あるのは共通項の会社のメンツである。幹部にしてもカタカナに弱い社長 ピンクの髪の専務 そしてチャマ・・・)
 ←何年か前にシリーズ1を大人買い 続きはtsutayaで細々見ている。
これってホントに全編ブラックなんだけどはまる。 どうして日本じゃここまでおもしろいのがなかなかできないのであろうか??

話を戻して・・・
そして元マネージャーオジサン

「OOO(会社名)で俺たちみんな生き埋めになって二月くらいたったら救出されねえかな。そうすりゃそれから講演料で稼げるし 家のかあちゃんも俺のありがたさもわかるだろうしな」

オジサンの気持ちもわからないではないが 私はこの会社のメンツとの生き埋めはごめんこうむる。
それに土地柄、この都会のまんなかの自社ビルで生き埋めになったら東京の周りも壊滅であろう。
私が無事だったら地上から励ますくらいはやらせていただきますが・・・

いずれにせよ、チリの事故は閉じ込められた人々が無事に救出されつつあってよかったと思う。
極限状態でも気をしっかりもって希望を捨てないことの大切さってのを身を以て教えてくれた人たちの存在は尊い。

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連休いろいろ

2010-10-12 20:34:40 | 日々の生活
先週の日曜は 夫婦仲良く元気に日帰り旅行を楽しんだが、うってかわって土曜の遅く出張から帰ってきて不機嫌なオット。
急に寒くなったのと乗り物に長く乗っていたのとで 持病の腰痛が出たらしい。

こういう時はお互い当たらず触らず過ごすに限る。

ムスコは免許の書き換えとかでウチの車に乗っていきそのままデート ムスメも出かけて行った。

居間でTVをぼーっと見ている昼下がりの中年夫婦。

BSを見ていたら ジュリーの音楽番組だった。

昔のジュリーはそりゃー美しくて素敵だったが

 

ちょいとたるんで貫禄がついちゃったジュリーは愛おしい。

 

ダンスもキレがなく ジャンプしてもつい「よっこらしょ」とか「がんばれ」とか心で励ましてしまうが 一生懸命やってる感が伝わってくる。

しかし歌はうまくなってると思った(昔からうまかったが) 太った分だかなんだか知らないが声に深みが出てる感じがする。

目をつぶって聞いてみると昔の歌を歌ってる今の彼の方がいいと思うよ。

一緒に演奏していたプロデューサー氏もすっかり還暦すぎて ギターの代わりに孫を抱いていても似合いそうな感じもするが、演奏は確かだし 何より楽しんでいる感 40年間やり続けたキャリアの重みを感じて 素敵である。

いいね。こういう還暦すぎのオヤジたちも。っていうか この年代って世の中にまだ希望があって 自分たちが世の中を変えられるような意識も持てて 上昇志向もたっぷり持てて一生懸命になれて・・・ 一段落したこれからも まあ年金ももらえそうだし お得な年代なような気がするのは私たちの年代の僻みですかいな? この辺はオットと話すと盛り上がる話題であるが(同い年夫婦なもので)



8時すぎからもジュリーの特集だったのでそっちも見た。

勝手にしやがれ TOKIO 懐かしい歌の数々

思い出のなぎさをワイルドワンズのメンバーと一緒に歌って踊っていたダンスのフリがまた最高に可愛かった。
ムスメと二人でまねして踊って オットにあきれられてしもうた。



この日はドラ(ムスコ)は免許の書き換え後に帰省していたM子の実家にいった模様。
ドラは二度違反をしているらしい。
一度は駐禁。 二度目はつい最近 電話がかかってきたので携帯を開いたところに隣に白バイがいたんだそうだ。 違反二回していたので試験場でないと講習が受けられないらしい。それも1時間だか2時間講習。
自分が悪いとはいえ ご苦労なことである。
ワタシなんぞここ20年ゴールドをはずれたことはない悪運の強さである。

そして次の日、「さっいあく! バイパスでネズミ取りにやられた。30km overでいっぱつ免停!」
広いバイパスの50k規制の道路で80k出して5台ほどでゾロゾロ一斉に捕まったらしい。
ホントバカな奴である。書き換えで講習受けて次の日に一発免停食らうなんて免許センターも教育のしがいがないと嘆くところであろう。
一日講習を受けて10万円くらいの罰金を払うんですとさ。

相当くさっていたドラだが、たまにはこういうお灸をすえてもらうのもいいことだと思う。運動神経はいいのでドラの運転で乗っていて危なげはないのだけど やはり飛ばしたい年頃。
人身事故でも起こしたらそれこそ大事である。
「好事 魔多し」と思いなさいと母は同情はしない。


月曜はオットは仕事 娘はサークルで ワタシは珍しく仕事も予定もない祝日だった。 
洋服と着物の夏ものをしまって冬物を出すなどごちゃごちゃやったあと 職場でもらった丹波の栗をどうにかしなければならないと思い立ち 自分を奮い起こして栗仕事をすることにした。

渋皮煮と栗ごはん。

 作るのは大変だったが食べるのは一瞬。
ぼやぼやしていたら全部家族に食べられるところであった。

 ちょいと筋は残っているし 裏側は渋皮が剥がれているがそれなりにおいしかった。
なんたって ナポレオンのブックで作ったんですもの。(ラム酒がなかったのでブランデーで作った オットはもったいねえな お前 と嘆いていた。)


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娘、製作 ハタ迷惑

2010-10-10 21:48:45 | 家族あれこれ(犬も含めて)
朝起きたら 居間のソファにイケメンが転がっていた。



それはめでたいめでたい なんて喜んでいる場合ではない。

ムスメと同じダンスサークルのオトコの子である。同じ曲で踊っていて自分の下宿先にミシンがないのでウチに自分の衣装を作りにきたらしい。
そう言えば前の夜

「今夜友達が来てうちで衣装作るから」と言っていたし、夜中にバタバタ出入りはあったが、ワタシはもう寝ていたので出てもいかなかったのである。
オットは出張だったので居なかったから、ワタシはのんびり寝坊して居間に下りていったのだが夜中まで衣装作りをしていたのだと思う。

ムスメは自分の部屋で爆睡 犬と男の子がソファで寝ていた。

こう見てみるとなんだかよく似ている生物である。(種は違うが)

ムスメはこの子の衣装だけでなくて他のグループの女の子の手間のかかるものも作らなくてはならないらしいし 翌々日までに衣装をつけたリハーサルに間に合わせなくてはならないとパニックである。

今からやり直したいなどとデザインからおこすとか友達と深刻そうに話している。



学術書から



ゴスロリ本まで(こんな本が存在してるとは知らなかった)世の中には色々な需要があるものである。



色々参考にしているらしい。



明け方トイレに起きたら せっぱつまった顔をしてミシンに向かって一心不乱に作っているムスメの姿が怖かった・・・



どうやらできたらしいドレス (ちょっと着てみたいと思ったことはナイショ)



他のグループの衣装の指示書(ファックスの中に放り出してあった)

死んだように寝ている娘はもうろうとしながら 練習に出かけていった(海外旅行用のトランクをひきずりながら)


糸くずと布きれが散らかった居間で ため息をつく私である。





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描いて 食べて

2010-10-07 20:53:25 | 描く
昨日は午前中絵付け

もう三ヶ月ほどかかりきっているお皿である。



表側は中心に大きめの景色 それぞれ小さな円形部分にも景色



裏側は円形部分にバラ 盛り剤を施してから金をかける

一度焼成をかけたが あと二三度は焼かなくちゃできなそう。だんだん色も濃くしていく予定。
出来上がりを夢見て忍耐を養う作業中・・・



午後は所用でFさん邸へ

用をすませて久しぶりにオバ四人 気軽なディナーに赴く

全部で四人 飲む人 ワタシとFさん あとの二人は飲まない人
飲まないオバの一人は 85歳のお父さんが地方(海を渡って行くすんごく不便なところ)で一人暮らしをされているので月に一度 一週間その面倒を見に行っているそうだ。そして東京に帰って来たばかりだと。
Fさん友達の中でもダントツエレガントで見かけは八千草薫風美オバなんだけど とてもストレスが溜まっているらしい。
やはり 恵まれてお気楽な専業主婦風に見えてもそれぞれ抱えてるものがあるものなのね。みんなそれをないがしろにしてないところが尊敬できるメンバーなんだけど

「ウチの実家はね、野菜もお魚もおいしいのよ、お米も新米をご近所の方がくださるのよ~~ でも飽きちゃったの こってりしたものが食べたい! ビーフシチューとか!」と ヤケ気味におっしゃるリクエストに答えてFさん。
「じゃ ロシア料理にしましょうよ 家庭的でおいしいところがあるのよ」
どんなリクエストにも答えられるのはさすがである。

ってことで行った ロシア料理の店 へ~こんな所に?っていう雑居ビルの地下の目立たないところにあるがランチは人気、夜もそこそこいつもお客がいるらしい。

四人で行ったのでコース料理二種類を二つずつ頼んで四人でシェアすることにした。


前菜 ニシン ナスのラタトューユ 酢キャベツ 白身魚のトマト煮だったかな。
フレンチ イタリアンの香料とちょっと違う趣 酢が利いてる これはこれでおいしかった。


Fさんおすすめ ハチャブリ フォカッチャのもっとバターの利いたみたいな中にチーズフォンデュのチーズみたいなワインの香のついたトロトロチーズが詰まっている。 熱々はとても美味しかったがすごいカロリーだと思う。一人前はこの半分あてだったが半分残してお持ち帰りにした(正解だった)


ボルシチ サワークリームもたっぷり


マトリューシカの絵がかいてあるピロシキ これは小ぶりだったしあまり脂っこくなかったのでよかったけど もうこの辺でおなかいっぱい。


更にビーフストロガノフ しかもご飯に載せてある。

これで終わりかと思ったら


ローストチキンも
さすがにもうダメと思いつつ味見したが皮がパリっとして美味しかったので一片完食

食後にバラジャム入りの紅茶

チキンも残りも持ち帰りを頼んだけど 快く応じてくれるお店の人。日本語を機関銃のようにしゃべる男性二人と 綺麗な若い女の子一人 みんなロシア人。

みんな顔立ちもきれいだしすらりとした長身である。

しかし、こんなカロリーの高い料理をこれだけの量 日常的に食べてれば年を重ねて代謝が衰えていけば太るのはしょうがないね。
真央ちゃんの元コーチの女性も若い頃は綺麗だったんだろうなぁ なぞと なぜか思い出していたワタシであった。

まあ寒い季節たまに行くのはいいし ウチの子供たちくらいの年代の子たちに食べさせるのにはボリュームもあってそこそこ美味しくて安いので今度連れてってあげようかな と思った。

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ぶらり旅 ワイナリー

2010-10-06 10:14:35 | 
夏の間は さて一日終わった。わーい ビールだ プシュッっていうのが一日の締めくくりとして大変うれしいものだったが、ちょっと温度が低くなると正直なもので夏の間ほどビールへの恋心がなくなりませんか?
中には一年中いつでもどこでもビールってオジも知ってるが、秋は ゴクゴクよりしっとりグラスを傾けるお酒が恋しくなるのだ、ワタシは。 で、ワインである。

さて ぶどう狩りの収穫をそれぞれのリュックとトートバッグに入れて(ずっしり重い 送料ケチらず送ればよかった) ぶどうの丘 ★ へ。

こちらはぶどう園を見下ろす丘の上にたち 宿泊施設 温泉 レストランなど備えた施設 HPによると  地下のワインカーヴ(貯蔵庫)には
年2回の審査会をパスした市推奨の約180銘柄のワインが並び
試飲しながらお買い求めいただくことができます
 だそうです。
田中銀行ボランティアのおじいちゃまからの推奨もあったので私たちは ワイン~ ワイン~と心をはやらせながらこちらに向かったのであった。タクシーで。(ちなみにこの日のタクシー利用はこの時だけ 5,6kmは歩いたと思う)


 ワインカーブに行く前にこのタートバンという試飲用のカップを購入する(1100円)
ワインの色や照り?なんかがよくわかるように反射するような構造になってるんだそうな・・・

 
入口

 皇太子夫妻もこちらを訪問されたそうな その写真と使われたタートバンが飾ってあった。その前で いざ出陣! 

 中はこんな感じです

 こんな感じに樽型のテーブルの上にワインが置かれ 両脇の棚にはお買い上げ用のワイン、気に入ったらそこからチョイスして一階の売店のレジで清算といった流れである。

しかし 180種 赤と白とロゼ (発泡酒の試飲はNG) 最初は真面目に(笑) くまなく飲もうと思っていたが、無理ということに気づき オットとどうせなら高いの 香のよさそうなのと的を絞って試飲。

飲んでるうちに気づいたけど ワタシって別に酒自体が好きなんじゃないのね。料理の付随品としてのアルコールが好きなんだなってこと。ここはおつまみ等持ち込み禁止でひたすらワインを試飲する場、アルコール単独だとそうたくさん飲めるもんじゃないのよね。
だからどうしても軽いものとか 甘味のあるものに偏ってしまう。 肉とかこってりした料理に渋めの赤ワインなんて確かにおいしいけど単独だと 渋っって感じになってしまう。

でも選びましたよ。遅摘み甲州っていう色の濃い目の白ワイン あと10月から解禁の新酒の赤ワイン 新酒アジロン あと 名前に惹かれた(高校時代の愛読書だった) ルバイヤート2009の白ワイン。



そして また二人でそこそこ飲んでから オットはここの温泉へ
私は売店へ  ワインその他おつまみなど買って



ぶどう染めという大判のハンカチを購入 着物の時のひざかけにちょうどよさそうな柄 安かった。

暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい気温の日で、噴水前の広場のベンチで オットを待ちながら読書。
ほどよく酔いが回って 短い秋の日がそろそろ暮れて行くのを本から目をあげてぼーっと眺めていたらいつの間にか酔いも回ってうつらうつらして 湯上りで満足そうなオットに起こされる。

駅までの道で

 ガードレールにもぶどうのモチーフがあった。さすがぶどう郷

 

改めてみるとぶどうって実も絵になるけど つるや葉も絵になるのね。 斜めに差し込む夕日に照らされたぶどうの葉っぱは美しかった。有田焼やヨーロッパ磁器などもぶどう柄ってよく使われるけどそのわけがよくわかった。

ここであ~楽しかった! で終われればよかったんだけど 帰り道(途中でどこかへ寄って軽く夕食でも食べて行こうかと予定していたのだが)中央線の快速車両二階の中で(帰りも結構空いていた)うとうと気持ちよく寝ていたのに オットの職場よりラブコールが・・・

「今日これから行かなきゃいけないの?」と一応は言ってみたが

「しょうがねえなあ 行かないと心配だしな」とオットはすでに家に帰らず職場に直行する気である。

まあ 局家はこういう展開は日常茶飯事。姑用のぶどうだけオットが持って ワタシはあとのぶどうとワイン三本持って(駅にチャリが置いてあったので)一人で家に帰る羽目になった。
まあ 一応全部楽しむところは楽しんだからよかったけど。

ここはまたリピートしたいと思った。


















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