日曜日、着物仲間オバの踊りの発表会に行ってきた。
いわゆる 花☆流とか藤☆流とかという由緒正しい流派のものは何度か行った事もあるんだけど 昨日のはちょっと毛色が違い、ジャンルとすれば新★踊といっていいのだろうか? 歌謡曲(演歌ね)に乗せて舞う踊りらしい。
う~~ はっきり言ってあまり趣味ではないような気がする・・・
昨日はオットが講演会の資料準備で一日家で仕事だったので別に一人で出かけても差しさわりはなかったのだが、「どこに行くの?」と聞かれたのでそのプログラムを見せたら(北島三郎みたいなおっちゃんが浴衣を着てポーズをとっているのが最初に出てくるなかなかすごい冊子であった)
「おまえ こっこれを観に行くのか? わざわざ? この台風の雨の中に?」と心底びっくりされてしもうた。
日曜のお昼から始まるNHKの国民的音楽番組がありますね?(はっきりとは書かぬが) あれがTV画面にうつっている空間には居たくないと普段から宣言している私である。
あの、素人が自分の歌に酔ってる姿を客観視するのがこっぱずかしくていたたまれないのである。
それなのに それなのに 演歌をバックに舞う・・・ のど自慢より私の「こっぱずかしいセンサー」は刺激されそうな予感である。
オットもそれを指摘したのであろう。
しかし結局 雨脚が強くなったので、駅まで車に乗せてってくれるのを途中で変更して隣区の会場まで送ってくれた。
お前もつくづく付き合いいいね とイヤミを言いながら・・・
着物の会同期のメンバーと待ち合わせて会場に入ると いきなりハッピを着てモモを出した白塗りの化粧の軍団に会ってびっくりする。(推定around70) ひえ~ やっぱりすごそうな世界 と入っていくと肥満した子供かと思ったらカツラをかぶってかぐや姫のような装束を着た80歳くらいのおばばさまに遭遇。
こうなると☆食わば皿までといった感じでこの空間を楽しもうではないかと腹をくくった私。
ホールは老老男女(たまに駆り出された家族って風情の子供、孫年代も)で満杯であった。
いくつかの社中が集まった発表会だったらしいが、身内の人たち、あるいはご近所友達といったオババ&オジジがとても熱心に舞台を眺め、時には歌舞伎の常連さんのように掛け声をかけ 実に嬉しそうに眺めている。
スピーカーから鳴り響く演歌、あの歌詞とか節回しとかはどうしても趣味ではなく、その中でも情感たっぷりなせりふ入りのものなんかには笑いのツボにはまってしまって下を向いて笑いをこらえるのに必死であったが・・・
踊りそのものは上手な人は上手であった。同行の人に藤☆の名取がいたんだけど、こういう舞踊の人は古典的な流派にしたがって踊るよりも自由度が高く、自分を魅力的に見せるポーズなんかもよりはっきり表現できるんだそうだ。要するにシナの作り方なんかも極端にできるらしい。
オジが勇壮に黒★節なんかを踊り、
オバが藤十郎の恋の相手の人妻になって情感たっぷりに悲恋を表現する
芸術と芸能 演芸の垣根ってのはいったいどこにあるんだろうか? などと思いながらも 結構楽しんでしまったのである。
別に自分に酔ってもいいじゃないか。人に迷惑かけるわけじゃなし。幸せそうだしね。(趣旨がえか?)
半世紀生きると寛容になるもんだわね、のど自慢も舞踊も自分じゃやらないとは思うが…
そしていよいよ友人オバの出番になった。
着物の会で同期で7,8年ほどの付き合いの方でかなり年上の友人である。
この方はいわゆる「天然」と「御嬢さん奥様」「本音で語る人」とさまざまに呼ばれているが 何よりの特徴はその美貌である。
彼女が舞台化粧しておひきずりの衣装を着て舞う姿は見たかったのである。さぞ綺麗だろうと思って。
やはり綺麗だった。
この舞台について「私って情感こめられなくって困るの~」とおっしゃってたが、却って抑えた振りが上品に見えた。
出番が終わってホールに出てきた友人(白塗りだから載せちゃえ)
そのままお座敷に出られるような色っぽさ。これでover70 すごすぎる・・・
ここまで行くと妖怪である。(誉めてます)
みんなで 「綺麗ね~~」と称賛。別に謙遜もせずそのまま受け取る友人。昔から美人ってのは褒め言葉に慣れていて照れも否定もしないのであろう
彼女は普段の着物姿も大変美しい。元からの姿形に加えて着こなしにものすごく気を使っているのである。衿元はゆったりしつつもちょうど首のおとろえを隠すくらいに合わせ、理想的な裾つぼまりのすっとした着付け。時には柄の半襟をこまめに付け替えて その色合わせも着物や帯締めとひきたてあう選択がとても趣味が良い。
人のことも気になるようで、私がいい加減な着付けをしていると、「局ちゃん、もっと衣紋を抜きなさいよ、あとここのお皺をとらないと綺麗じゃないわよ」と直してくれる。着物は好きだが、それに付随する針仕事や小物の手入れはなるべく避けて通りたく 時には半襟を布用ボンドで張り付けるというような荒業をする私とは まず 「美」に対する情熱が違うのであろう・・・
美人は一日にしてならずだね。
しかし 元が違うから仕方ないのだが、こういう姿勢は見習いたいものである。婆でも美しいのは立派ですよね~
いわゆる 花☆流とか藤☆流とかという由緒正しい流派のものは何度か行った事もあるんだけど 昨日のはちょっと毛色が違い、ジャンルとすれば新★踊といっていいのだろうか? 歌謡曲(演歌ね)に乗せて舞う踊りらしい。
う~~ はっきり言ってあまり趣味ではないような気がする・・・
昨日はオットが講演会の資料準備で一日家で仕事だったので別に一人で出かけても差しさわりはなかったのだが、「どこに行くの?」と聞かれたのでそのプログラムを見せたら(北島三郎みたいなおっちゃんが浴衣を着てポーズをとっているのが最初に出てくるなかなかすごい冊子であった)
「おまえ こっこれを観に行くのか? わざわざ? この台風の雨の中に?」と心底びっくりされてしもうた。
日曜のお昼から始まるNHKの国民的音楽番組がありますね?(はっきりとは書かぬが) あれがTV画面にうつっている空間には居たくないと普段から宣言している私である。
あの、素人が自分の歌に酔ってる姿を客観視するのがこっぱずかしくていたたまれないのである。
それなのに それなのに 演歌をバックに舞う・・・ のど自慢より私の「こっぱずかしいセンサー」は刺激されそうな予感である。
オットもそれを指摘したのであろう。
しかし結局 雨脚が強くなったので、駅まで車に乗せてってくれるのを途中で変更して隣区の会場まで送ってくれた。
お前もつくづく付き合いいいね とイヤミを言いながら・・・
着物の会同期のメンバーと待ち合わせて会場に入ると いきなりハッピを着てモモを出した白塗りの化粧の軍団に会ってびっくりする。(推定around70) ひえ~ やっぱりすごそうな世界 と入っていくと肥満した子供かと思ったらカツラをかぶってかぐや姫のような装束を着た80歳くらいのおばばさまに遭遇。
こうなると☆食わば皿までといった感じでこの空間を楽しもうではないかと腹をくくった私。
ホールは老老男女(たまに駆り出された家族って風情の子供、孫年代も)で満杯であった。
いくつかの社中が集まった発表会だったらしいが、身内の人たち、あるいはご近所友達といったオババ&オジジがとても熱心に舞台を眺め、時には歌舞伎の常連さんのように掛け声をかけ 実に嬉しそうに眺めている。
スピーカーから鳴り響く演歌、あの歌詞とか節回しとかはどうしても趣味ではなく、その中でも情感たっぷりなせりふ入りのものなんかには笑いのツボにはまってしまって下を向いて笑いをこらえるのに必死であったが・・・
踊りそのものは上手な人は上手であった。同行の人に藤☆の名取がいたんだけど、こういう舞踊の人は古典的な流派にしたがって踊るよりも自由度が高く、自分を魅力的に見せるポーズなんかもよりはっきり表現できるんだそうだ。要するにシナの作り方なんかも極端にできるらしい。
オジが勇壮に黒★節なんかを踊り、
オバが藤十郎の恋の相手の人妻になって情感たっぷりに悲恋を表現する
芸術と芸能 演芸の垣根ってのはいったいどこにあるんだろうか? などと思いながらも 結構楽しんでしまったのである。
別に自分に酔ってもいいじゃないか。人に迷惑かけるわけじゃなし。幸せそうだしね。(趣旨がえか?)
半世紀生きると寛容になるもんだわね、のど自慢も舞踊も自分じゃやらないとは思うが…
そしていよいよ友人オバの出番になった。
着物の会で同期で7,8年ほどの付き合いの方でかなり年上の友人である。
この方はいわゆる「天然」と「御嬢さん奥様」「本音で語る人」とさまざまに呼ばれているが 何よりの特徴はその美貌である。
彼女が舞台化粧しておひきずりの衣装を着て舞う姿は見たかったのである。さぞ綺麗だろうと思って。
やはり綺麗だった。
この舞台について「私って情感こめられなくって困るの~」とおっしゃってたが、却って抑えた振りが上品に見えた。
出番が終わってホールに出てきた友人(白塗りだから載せちゃえ)
そのままお座敷に出られるような色っぽさ。これでover70 すごすぎる・・・
ここまで行くと妖怪である。(誉めてます)
みんなで 「綺麗ね~~」と称賛。別に謙遜もせずそのまま受け取る友人。昔から美人ってのは褒め言葉に慣れていて照れも否定もしないのであろう
彼女は普段の着物姿も大変美しい。元からの姿形に加えて着こなしにものすごく気を使っているのである。衿元はゆったりしつつもちょうど首のおとろえを隠すくらいに合わせ、理想的な裾つぼまりのすっとした着付け。時には柄の半襟をこまめに付け替えて その色合わせも着物や帯締めとひきたてあう選択がとても趣味が良い。
人のことも気になるようで、私がいい加減な着付けをしていると、「局ちゃん、もっと衣紋を抜きなさいよ、あとここのお皺をとらないと綺麗じゃないわよ」と直してくれる。着物は好きだが、それに付随する針仕事や小物の手入れはなるべく避けて通りたく 時には半襟を布用ボンドで張り付けるというような荒業をする私とは まず 「美」に対する情熱が違うのであろう・・・
美人は一日にしてならずだね。
しかし 元が違うから仕方ないのだが、こういう姿勢は見習いたいものである。婆でも美しいのは立派ですよね~