局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

風が吹くとき

2011-03-31 20:40:22 | 読む
土曜日には能天気な飲み会で楽しみ、日曜にはちょっとばかりの二日酔いが残ったが、この日の夜には実家に帰らなくてはならなかった。月曜日の朝から母の外来の付き添いがあったから。
ガソリン不足の折に一人で高速に乗って行くのも申し訳ないが、実家近くのJRの間引き運転のひどいこと。元々鉄道網には恵まれていない市なのだけど 2時間に一本、または運休というテイタラクらしい。どんだけ田舎だよ であります。
ここ20年余りで急速に衰退した市なんですが・・・

ってことで日が落ちてから高速に乗ったが道の暗いこと。元々東名なんかほど照明がない道路なんだけどそれが半分になっている上に車の数も少ないから余計暗い。神経を使いながら実家についた。

実家の両親は地震の時は二人とも家に居て 築60年の家はかなり揺れたらしいがそれほど被害はなかったらしい。瓦屋根の昔の耐震基準の家だから普段から心配はしているのだけど どうやら大丈夫 震度5強までは耐えられることがわかった。
両親も怖かった~と言いながらも元気である。

しかし、未だに東京よりも寒い我がふるさと。しっかり計画停電の対象地区になっている。この週も何日か停電していたそうだ。

「不便でしょ?」って言ったら 二人口をそろえて

「まあ不便は不便だけど なんてことはないよ」との返事。

ご飯は停電の前に作っておけばいいし、リヴィングに老夫婦二人と犬一匹、ろうそく一本あればどうにかなるし、トイレに行くときには このカンデラ風のろうそく立てが活躍しているらしい。



どうしても火を使いたければ母がお茶をやっている関係で風炉はあるし消し炭もたっぷりあるんですと。
「秋刀魚を焼くときの練炭もあるんだよ」と母。
「わかったから一酸化炭素中毒にだけは気をつけてね」と言っておいた。

ファンヒーターは使えないので大昔のアラジンの石油ストーブも物置から引っ張り出してきたらしいが、一部屋にいれば3時間くらいはそれがなくともガマンできるらしい。
父は「ほれ これを着てりゃあったかいぞ」と弟のメキシコ土産のポンチョを羽織ってなんだか嬉しそうだった。国籍不明の怪しいじいさん味をかもしだしていた。
母も大昔 ウチで扱っていた真綿なんかも引っ張り出してきて ヒートテックと組み合わせれば暖房なんていらないよ とこちらも得意そうであった。
弟ともつくづく話したのだが、戦争を経験した世代は大したものである。 ちょっと不便だと音を上げる私たちの世代はやっぱり脆弱なのかもね。

楽天的にこの状況に耐えている老夫婦と犬一匹。エラいっちゃエライ。ある意味微笑ましいって言えば微笑ましい。

しかし 私は嫌な連想もしてしまったのよね。



レイモンド・ブルックス作 風が吹くとき  ☆ クリック

スノーマンとかさむがりやのサンタなどの著書のある絵本作家
あのほのぼのとした絵柄は誰もが目にしたことがあると思う。

しかし この本は怖いですよ どんな原爆や放射能の怖さを告げる啓蒙本や小説より私は怖いと思った。

手元に本がないので詳細はよく覚えてないんだけどイギリスの片田舎に住む老夫婦が平和な余生を送っているところに 突然 核実験?ミサイル?で放射能に汚染されてしまう。政府の広報を信じてシェルターに避難して助けを待ちながら楽天的に暮らしていくが、だんだんに放射線に犯されて衰えていく様子。

あのほんわかした絵柄で淡々と日常を描いた話がとてもとても怖くて 子供たちに読んであげようと思って購入した本にもかかわらず、私は一度しかそれを読んであげられなかった。

今現在の福島原発。 最初は政府も東電も保安院もNHKの解説委員や東大教授も 「まぁ 大丈夫じゃないかな~・・・」ってニュアンスだったはず。それが今頃になって 空焚きだプルトニウムだ 憂慮すべき事態 なんて言われてもね~


この本は次世代に薦めたいとともに こんな事態になる前に もう少し真面目に悲観的危機感をも持ちながら、核とか原発とかに向き合っていなきゃいけなかったんじゃないかと思う。

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やけっぱち飲み会 続き

2011-03-29 22:30:56 | 日々の生活
さて オットの小学校は高校まで続く学校である。しかし小学校3(4だったっけ?)クラスから始まり、中学受験で外部から入ってきた子と合流してそこまではみんなそのまま行けるが 高校は当時でも中学から三分の一くらいしかいけなかった。外部から高校に入るのはなかなか大変で、その人たちがT大だのの合格率を上げている学校のようだ。

オットは運よく高校まで行ったがこの飲み会のメンバーは殆どが高校で出た人たちだった。しかし高校大学入試を経て または高校でKやWなどの付属校に入ったりでちゃんと辻褄あわせができているもんです。
今までオットの友達と色々お会いしてはいるが、高校から入ったオツムの良い人たちはおもしろいんだけど鋭すぎてプライドも高すぎて疲れるところもあるが、小学校からのメンバーって山の手育ちのボンボン率が高くてどこかでおっとりしていて話していると和む人たちである。
その中でガキ大将で一番のショミンが我がオット。あまりにワンパクでバス通学中に一緒のバスにのるオボッチャマをいじめたので、そのオヤゴさんから 路線を変えてくれとか先生に苦情があったりして当時姑も悩んだらしい。(そのDNAはしっかりウチのドラに受け継がれてしまっている トホホ)

この日は小学校の時に一番もてたというT君と N君一家と夫と私という6人から始まった。N妻はやはり小学校の同級生。中学受験で志望校に受かったばかりの素直な息子ちゃんも一緒。

おいしい料理を食べながらお酒もすすんでいると 夫の携帯がなった。
「あ、Oも来るってさ。あとIも返事待ち。マスター あと二人来るけどいいよね?」

オット、酔っ払って興が乗ると人を呼び出す人である、あんたは海老蔵か・・・

O君って聞いてN妻が「O君呼んだの~? あいつ来るとうるさいのに~」と文句を言う。すごく口数が多くお調子もののおっさんらしい。
「まあ そう言うなよ。こんなに急な呼び出しでも二つ返事で来るってよ、今タクシー拾ったって」と夫。そしてまた変なことをたくらみ 私に向かって
「そうだ お前 Oが着いたら Wさんのふりをしろよ」と言う。Wさんも同窓生だがクラス会には一度も来たことのない女性らしい。
「まったくお前はそんなことばかり思いつくのな~」と笑うTくんと「それ面白い!」賛成するN夫妻。
私はおかげでA学出身のお嬢さんキャラだったというWさんに化けるハメになってしまった(無理があるっつーに)

O君はお調子者らしく「や~や~ みなさんお久しぶり」と賑やかに現れる。
「お~ 久しぶり」「急に呼び出して悪かったな~」などと声をかけるメンバーに混じって 私も「O君 お久しぶり」などとにっこり。
「あ~ 久しぶり」なんて言いながらもO君内心の??が顔に表れている。当たり前だ初対面なんだから。

私も笑いを押し殺しながらも 何食わぬ顔して会話を続けたが ガマンできなくなったO君。「え~~と・・ 君 誰だっけ?」
「え~! 私 忘れられてるの?」と我ながら良い演技をしたのだが、周りがガマンできずにふきだしてしまってそこでWさんごっこは終了。
いい年したおっさんおばさんが幼馴染と一緒になると精神年齢は当時に戻るもんなのね。

さらにI君も登場して総勢8人でますます盛り上がって ワインと焼酎の杯は重ねられたのであった。
マスターによると 地震以来2週間はキャンセル続きでフリのお客も来ずに開店休業状態で途方にくれたらしい。
しかし、この日は私たち以外のテーブルは埋まっていた。やはり不安はあっても自粛にも限度が来たのであろう。



さて、30年ぶりに会ったN君は当時の気の良いボンがそのままオッサンになった感じ。昔話で二人で盛り上がっていたら、今度は彼が携帯を取り出してどこかにかけはじめた。
そして突然その携帯を私に
「Hだよ」 ひえ~~っ 当時K大だったN君のボンボングループと私の大学の女の子たちは合コンがきっかけで一緒に飲み会をしたり誰かの父ちゃんの持ち物だっていう別荘に行かせてもらったりで楽しんでたのだったが、その中の一人であった。
まあそういう年頃だから カップルも出来たり消えたりしたのだが、H君とは何度か二人で会ったことがあった。映画か食事を何回かで進展せずだった。Hくんだけ東京じゃなくて神☆出身ってこともあり、そんなに東京のお店なんかにも精通してないところもあったり、当時はボンボンすぎてなんとなく物足りないな~って思った感じもあった(バカだったのね、私)
ところが久しぶりに話したHくん
「ああOOさん(旧姓) 久しぶりやな~ お元気そうで。」と柔らかな関西弁。
それからお互いの近況など話したが (あたりまえだが)随分そつなくオトナの余裕があふれた受け答えになっている。
「そっちは 震災で大変やろ?」
「うん。結構大変だったけどね。 そう言えばH君も阪神淡路の地震の時は大変だったでしょ? 大丈夫だったの?」と聞いたら
「ああ あの時はなあ。色々勉強させてもろたわ」 そのゆったりした関西弁がオトナ(再度 あたりまえだ、年食ったんだから)

携帯をN君に返して切ったあとに
「H君 すっかり貫禄でたね~ 今 何してるの?」って聞いたら
「H? はホニャララの専務だよ。次期社長だよ。オヤジさんの会社だから」 だと
ひえ~~! 惜しいことをした、つくづく欲がなかったのね、ワタシ。

ワタシがN君とそんなこんなで盛り上がっている間にオットはN妻やO君などと盛り上がり、計画停電余波で疲れ果てていた影響か、そんなに飲んでないのに かなり酔っ払って足元も怪しい状態になっていた。
お開きになった時はまだ終電も余裕の時間だったが、ちょっと電車に乗れる状態でなかったのでO君にタクシーを拾ってもらってオットを押し込んで家まで帰った。








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やけっぱち飲み会

2011-03-28 17:17:38 | 日々の生活
仕事と家の往復 と近場ですむ絵付け、日常品買出し Pちゃん散歩。その他は引きこもりの2週間。
新しい家族のGちゃんに多少の手間隙はかかるが どうってことない。
ヒマだから掃除はすすんで床の上はきれいになったが・・・

TVつけても被災者はお気の毒で同情しつつも暗くなるし、福島原発関連は良い発展がなさそうでこれまた心配でイライラするし・・・

近くの駅や商店街も照明が落ちているからか なんとなく活気がない・・・ 街全体が喪に服している様相・・・

着物の会も四月予定していた お茶会や伝統芸能の行事がすべてキャンセルになった。色々準備していた方たちには気の毒だけど、この非常時に着物を着た集団が電車を利用して一箇所に大勢集まるってのも顰蹙を買いそうだし、高齢者もいるので混んだ電車の中危険であろう。
太平洋戦争中に 長い袂の着物を着て歩いていると注意されたり非国民呼ばわりされたことがあったらしい。着物の会の先生も常々 「こうやってみなさんと着物を着て集まってお勉強できるってことは日本が平和で、ご自分や家族に事がないってことが前提です」っておっしゃっていたけど、そのとおりだなってつくづく思った。

とはいう物の さすがにこの自粛とキャンセルに飽きてきた局家である。

土曜日、娘は前から予定されていた「お花見」があるという。
お花見?ってこのまだまだ寒い春、花なんて一個も咲いてないんじゃないか?
「いいの つぼみを見る会になったから」ってこの寒い中ご苦労さんである。


Pちゃん散歩中に桜の木をよくみると ほころびかけたつぼみが確かにあった。望遠鏡でも持って つぼみ見 でもしてきて欲しいものである。


ウチのムスカリも知らないうちに花をつけていた。 いやおうなく春はくるなら春を楽しもうではありませんか!

そしてオットと私も 昨日は地震の前から楽しみにしていた飲み会の予定があったのである。
以前に行って気に入った代☆山の居酒屋 「さん☆い」
この日はオットの小学校時代の友人たちに何故か私も参加して飲み会を予定していたのである。

実はオットの小学校時代の友のうちの一人と私は大学時代合コンでそのグループと仲良くなってよく遊んでいたのである。
オットと結婚してそのことがわかって世の中の狭さにびっくりしたけど そのままそのN君と会う機会もなく過ごしていたのだが、今回 久しぶりに会いたいね~ってことで夫の友達何人かと一緒に飲むことになったのだ。
N君たちと遊んでいた日々からもう30年・・・ ひ~っ 私も年取ったもんねと思いつつその企画には私も乗ったしN君も楽しみにしていてくれた。
そしてこの震災・・・ 決行しようかどうしようかオットも悩んだが、やっぱり自粛自粛って自粛しすぎても仕方がない。それにその店のオーナーも知り合いだから ただでさえ客も減ってるだろうから大勢のキャンセルも気の毒である。

決行!ってメールしたら N君はじめ、夫の友達からも「楽しみにしてます」と力強い賛同があったそうだ。

で、行ってきた。オットは飲みすぎで二日酔い。私もワインが少々過ぎた。
でも楽しかった。
詳細はまた書きます。


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初めての獣医

2011-03-26 20:21:57 | 家族あれこれ(犬も含めて)
仕事に行ったら 昨日から東北で今回被害が多かった三県 (宮城 福島 岩手)で宅配便が戸別に届けられるようになった。

おとといまでは 局留め扱いで個人のお客さんがそれぞれその宅配業者の営業所まで取りに行かなくてはならなかった。
だから 送る側としては 住所から営業所を調べるのに一苦労 それで送っても 「ガソリンがないから取りに行けない」と電話は来るし、なかなかてんてこ舞いの日々だった。

それでもまだ宅配を受け取れる店はいいのかもしれない。お店自体が流されたり、持ち主が亡くなったりしたところも随分あるんじゃないかと思う。


そんな中だが、今日は 二匹の犬を連れて獣医さんに行ってきた。 

何度か書いたことがあるが、私は尊敬をこめて赤ひげと呼んでいる獣医さんである。
ぶっきらぼうで愛想はないが、的確な診断と診察料の安さにはいつもびっくりさせられて 信頼のできるところ。

チビのGちゃんの健康診断と 2度目の予防注射ができたらしようかと。 あとはPちゃんもその後何か気をつけることがないかと思って。

母犬の飼い主さんが一度目の注射はしておいてくれたので その証明書を持っていったら
「みんなきれいに書類を書くんだね~」と獣医さん。 そこに注目するんかい?と思ったら
「虫下しは飲ませた?」
「いいえ 処置はそこに書いてあるだけじゃないかと思うんですが・・・」
「じゃ、今日は虫下しだね。予防注射は三日以上あけてしましょう。また連れといで」だそうだ。

注射筒でGちゃんに飲ませるとGちゃん 嬉しそうにチューチュー飲む。 なんとなくそれを不満そうに見ているPちゃんにビスケットをあげて
「この子はやっぱりヤキモチ焼いてるよ、そんな顔してるからね 優先してあげて」との指示。

今まで以上に気をつけなきゃと思ったけど、一番これから心配な事を相談した。それはGちゃんに生理がきたらどうしようかと言うことである。
子犬を産ませる気は今のところないし、産ませないとなると手術をしたほうが将来子宮などの病気にならないという。その手術の時期と、手術前に生理が来ちゃったらPちゃんと一緒に飼うときはどうしたらいいのかってことである。

生理が来てから10日から14、15日くらいが一番妊娠しやすいそうだ。
だからその前後を入れて一週間くらい隔離しとけば大丈夫は大丈夫だよ とのこと。

「でも 隔離させてる間Pちゃんが欲求不満にならないですかね?」と聞いたら
「それはあるかもしれないね。 でも そっちはいくつだっけ?」と先生
「13歳になったばかりです」と言うと
「13歳か・・・ 個体差はあるけど、人間でいうと77,8歳ってところだよ、まあ大丈夫じゃないかなあ・・・」と笑いながら先生。

ちょうどその時 居合わせた猫の飼い主のおじいさん(推定70代後半)がその通りと深くうなずいていたのでふきだしそうになってしまった。

今日のワンコ




なんか先住Pちゃんより態度がデカイ


4月までヒマと昼寝する娘と二匹

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ジワジワ影響

2011-03-23 19:41:56 | 日々の生活
某駅のトイレの貼紙 ↓



お知らせ

トイレットペーパーの盗難が多発し、補充ができなくなっております。
ご迷惑をおかけしますが、当面の間、トイレットペーパーの利用ができません。
また、ティッシュの持込による利用もできません。

もう普通に薬局やスーパーにもトイレットペーパーあったけどね。

そりゃ~盗む人が一番悪い。 しかし この貼紙って?

ティッシュは確かに詰まる原因になるから困るんだろうけど、それじゃどうやって使えっていうんだろ?
トイレットロールを持ち歩いている人っているのだろうか?

みっちゃん道々OOOして~ 紙がないから・・・の歌を久しぶりに思い出した私を責めないでね。

この話題は終了。


一連のモノ不足 & 買占め騒ぎは大分沈静したようだけど(これから原発関連で色々影響は出そうだけど) すっかりスーパーから姿を消したものは納豆であった。生産地が茨城が多いので地震の影響が多かったらしい。
オール納豆好きの我が家もガマンを強いられていたが、先週ダメ元で頼んでいた生協の宅配に入っていた。 生協グッジョブ。
普段 あふれんばかりにスーパーの棚を占拠していたものがなくなって 10日ぶりくらいに再会すると嬉しいもんだ。
まあ まるでなくても死ぬことはないから仕方はないんだけど。

ほうれん草だのブロッコリーだのも心配は心配だけど、今のところは洗えばいいだろうし、そう食べ続けても心配って感じじゃなさそうだけど、それを作って生計を立てている方たちはずいぶんダメージだと思う。
だけど、今日 実家の母と電話で話したら
「ほうれん草? 食べてるわよ。 他に売れないってので 随分いただいたわよ。パパとも言ってたんだけど 私たちくらいの人が10年後20年後心配したって仕方がないもん。美味しく食べたわよ」 だそうだ。 さすが我が母。肝が据わっている。

ただ、乳児の飲料水問題は困ったもんだ。私もさすがに自分のことはそんなに神経質にはならないが、仮に妊婦だったり 小さい子がいたりしたら神経質にならざるをえないと思うもの。

原発被害はジワジワ影響が広がり たとえ沈静化しても いつまでもしつこく被害は残りそうで心配である。


まったく暗くなるけど 最後に今日のワンコ映像で

 

なかなか二匹で仲良くなっていつもくっついているようになった。お留守番も大丈夫。あとトイレのしつけだけ(ただいま成功率50%ほど)






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癒し景

2011-03-22 17:07:45 | 家族あれこれ(犬も含めて)
先月に 家族が増えるかも? ☆ 
とこちらに書いたけど・・・

 

↑ その時の画像

不思議なご縁で 東京の東の方からM・ダックスの女の子を譲っていただくことになった。

去年のクリスマス生まれの女の子。

地震の起きる前に見せていただき、4匹の兄弟姉妹の中からどの子をいただくかについて家庭内ですったもんだして(ムスメはレッドの♂がいいと主張し、オットとワタシは♀がいいと意見がわかれ、一時はこの話自体がご破算になるところであった) あげくにムスメが色々な友達に意見を聞いた上でやはり先住の高齢犬♂のためには♀の方がストレスにならないんじゃないかと思い直して この写真で言うとオレンジのリボンをつけた女の子にさせてもらった。
3ヶ月くらいまで親元において 他に一匹残った姉妹とも過ごさせてもらって犬社会の掟を学ばせてもらおうってことでおとといの土曜日にいただきに行く予定になっていたのだった。

ところがこの震災。なんとなく変化を受け入れるのに躊躇してしまう時期でもあったが、衣服なんかの店頭お取り置きじゃないんだから お取り置き延長 または キャンセルなんてしたら飼い主さんに申し訳ない。
慣れない黄色い電車に乗って車で職場から来るオットと待ち合わせて 母親犬の飼い主さんのところまで行ったのであった。

別にブリーダーじゃない普通のお宅の飼い主さん。ただ一度 自分のところの愛犬の子供を産ませてみたいとのことで やはりご近所の犬友さんのところのダックスとかけ合わせたそうだ。母犬はおとなしくて美犬だったのでそれも気に入った一つの理由。

で、 この子です

 

ウチに連れて帰ってきて、うちの老犬(13歳♂)と初めて会わせた時はウチの子の方が興奮して、のしかかろうとして少しの間大変だった。 
ムスメも息子とM子も(オール犬好き)も待ち構えていたので

「さかるな!」
「まだ早い!」
「落ち着けっ!」

などととどめて どうなることかと思ったが 案外慣れてしまって 1時間後には 普通にこんな感じになっていた。

 

子分ができて 心なしかりりしくなったウチのPちゃん(♂)

車に乗せてウチに帰ってくる間は私が抱いていたのだが、親元から離れたさみしさだろうか? くんくん鳴いていたのに、仲間がいると安心したのか じじいにもかかわらず 知らずになついた ニューフェースGちゃん(♀)



一応 心配だからゲージも用意しておいて、どうしても一緒にできないようだったらしばらくは入れておくようかな?と思っていたが、夜も二人でソファーの上でおとなしく寝ていた。

 

↑ 昨日の朝



↑ 今朝

この写真を何人かの友人たちに送ったら

「めっちゃ なごむ」「こんなご時世だから余計癒される」「今度見に行くからね」とみんな言ってくれた。

私もなんだか久しぶりに気力が上昇した感じ。
やっぱり小さきものの温かさって言うのは良いよね。

ただ 先住犬のPちゃんがいじけると困るので 絶対Pちゃん優先で一日何度も 「Pちゃんが一番だよ」と話しかけてあげている。
Pちゃんも楽しそうで良かった良かった。












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え~し~

2011-03-19 13:29:11 | 日々の生活
民放がぽつぽつと地震報道以外の番組を流すようになってきた。
もともとTVは好きじゃないし、バラエティーのバカ騒ぎがちょっと自粛されているのは結果的には良い傾向とは思うんだけどあの従来のコマーシャル枠に流れるACの啓蒙ってのはホントにうんざりする。
年末の胃腸薬のバカ騒ぎCMも腹立たしいがそれよりもはるかに頻度が多いんだから・・・

ネットなんかを眺めると 誰もがそう思っているらしいから 今更言うのもなんだし 最初の一回くらいは 「子宮頸がん検診 受けたのいつだったっけ?」とか「脳梗塞も怖いね~」とか思ったが、あんなに何度も繰り返される必要があるのか? 仁科明子さんやオシムさんには罪はないが、(わかりましたよ しつこいな)と心の中でついつい突っ込んでしまう。

それにあの作りのダサさ ぽぽぽ~ん のナントカライオンに代表するオヤジギャクみたいな語呂合わせとちっともかわいくないキャラクターのセンスがわからん。

本をよじ登って 知層 に至っては怒りさえ湧いてきた。


昔さ、道徳の授業で文部省推薦なんて短い映画みたいなもの見せられませんでした?

私は久しぶりにあれを思い出した。

先生もやる気があんまりないけど指導要領どうりにああいったフィルムを生徒に見せて これを見てどう思うか? どうしなければならないかを導いて行く授業。
私の所属した小中学校は附属っていうこまっちゃくれた集団だったので 先生の思惑どおりに最後はチャンチャンでまとめてあげて「ハイハイ これでおしまいね」と必要以上に突っ込まないようにしようという雰囲気があった。
元の教材が 安っぽいしダサい上に説教臭くておもしろくない。きちんと議論すれば面白い話し合いもできる集団だったけど、そうする気にもならないほどつまんない教材だった。

今のえ~し~を見てそれを思い浮かべちゃったわけです。


「道徳」ってこと自体はもちろん教えなければならないって言うのはわかる。
だけど、そのやりかた その教材としての素材の選び方ってのは問題だわね。

人間の生き方とかモラルって説教臭いフィルムを見させられるより たとえば一冊の良質の児童文学をきちんと読んだ方がよろしいんじゃないでしょうかね?

たとえば ナルニア国物語のシリーズなんてのもいいと思う。ベースにはキリスト教精神があり、聖書の記述が形を変えて色々な所にちりばめられているが、それが決して押しつけがましく 説教臭くなくわくわくしながら読めて、かつ人間としてとるべき姿が自然に学べると思うんだけど。

あと、今 こういう状況だったら 大草原の小さな家 に代表される インガルス一家の物語なんかも子供たち(いいえ大人にも)に読んでもらいたいと思う。
困難にたちむかう姿。モノがなくても自分たちで工夫して質素でも快適な生活を作っていく姿。一年かけて作り上げた畑の収穫直前にイナゴの群れに襲われても またたくましく立ち上がるお父さん、それを支える家族の姿。

え~し~ よりははるかに胸に残るよ。それに面白いよ と 思います。お勧めします。

しかし あれを繰り返し流す民放TV局 色々事情はあるのだろうが、あの枠があるなら 安否情報とか地元の情報とか流せばいいのに。インターネットとか見られないお年寄りには役立つと思うんだけど。

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日常と非日常のはざまで

2011-03-17 22:52:56 | 日々の生活
これを書きはじめたとたんまた地震。
さっき 21:32には私のドコモの携帯にエリアメールとして千葉沖の地震を告げる切迫した着信音が鳴ったのだけど その時はそんなに大したことはなかった。
今の方が揺れた。

このエリアメール、昨日はお昼前後に何度か流れた。
私は絵付けの先生のところに行っていた。今スポーツクラブは自粛しているが(車でしか行けないのでガソリンをこんなことに使いたくないし、自宅以外の場所で汗かいたりシャワーを浴びたりしている時に地震にはあいたくないもんである)
絵付けの先生はごく近所だし、非常時は非常時だけどここまで自粛する必要もないし・・・
しかし 災害メールが届くたび、つけっぱなしのTVから速報が流れるたびに 描きかけのお皿を持ってテーブルの下にもぐりこむなんてね。
「早くこんなこと終わらないかしらね~」なんて言いかわしながら揺れの収まるのを待つのである。

そんな中、生徒仲間の息子さんは福島に赴任中、幸い原発から30km以上離れてはいるが、まだ若いから放射能が心配とTVで流れる原発のニュースを心配そうに眺めているし、先生のお嬢さんの男友達は自衛隊でまさにこの原発事故をおさめに赴任しているらしい。
やはり関東にいる以上、この地震は直接、間接にかかわっているのだ。

ムスメはおととい自動車免許の合宿から帰ってきた。実は東北某県の合宿だった。一番被害の少ない県だったので停電もなく、地震当日の講習がなかったため最少の日数を一日だけ越えておととい帰ってきた。
帰りの足もずいぶん心配したのだが、教習所でバスが出て新潟から関越道を回って東京駅まで送ってくださった。
次の日から停電のために卒業検定ができなかったらしいから ギリギリセーフだった。
女の子二人で自炊しながらだったので 周りの人たちにずいぶんお世話になりありがたい経験もさせてもらったらしい。
しかし、同じ時期に岩手の教習所に行った知人の息子さんは未だ音信不通である・・・・
そちらの方に行く選択肢もあったわけだから、人の運命って残酷だと思った。娘にも生かされたという運を無駄にしないように言い聞かせた。

しかし、地震以降 娘が東北にいる(場所ははっきり知らない)というのを知っている友達からはずいぶん心配してもらって、無事なのを喜んでもらえたらしい。
昨日は久しぶりに東京の友達と会って かなり酔っぱらって それも完全に泣き上戸で帰ってきた。
しゃくりあげながら帰ってきて ただいまも言わずに部屋に入って号泣しているので ワタシはホントに何かされたんじゃないかと心配して 娘の部屋をけり破る勢いで問い詰めたのだけど
「何もされないよ~ ただ泣きたいんだよ~」と言うので もう放っておいた。

次の日「夕べはどうしたの?」と言ったら 「なんか みんなの顔みたら安心して 色々考えると泣きたくなったのは覚えてるんだけど・・・ そんなに泣いてた?」だと
まったく人騒がせなヤツである。 娘なりに緊張したのが緩んだのと 今回の色々な映像で混乱していたのかもしれない。
私もTVは情報源としてみなくちゃならないけど、被災の様子はあまりにも悲惨だし、原発は心配だしで見るたびに心が折れそうになる。

今日は夕べのムスメの様子を心配した女友達が二人遊びに来た。一人の子の手土産は手作りのジャムだった。



それもDEAN & DELUGA調の手作りのシールまで貼ってある。優秀で家庭的なT大生。
若い女の子たちの他愛ないハナシを聞いてたら ほっと心が楽になった。

その子たちが帰った後、今日は我が家にとってちょっとさびしい事があった。

ピアノを手放したのである。
私は高校の途中まで習っていたので ごく自然に子供たちに習わしたピアノ。しかしウチの子たちはあまり好きじゃなかったようで小学校中学年でやめてしまった。
私も子供の小さい時はよく弾いてあげたり 一緒に弾いて歌ったりもしていたのが、いつの間にか弾かなくなってしまった。
そう広くないリヴィングで 油断すると物置化しているピアノ。
そろそろ断捨離の時期かもね と常々オットと話し合っていたのだった。
音楽関係の友人に聞いても「YAMAHAの昔のピアノなんて引き取ってもらうのにお金払うようだよ」とも言われたが 査定してもらったら一応値段はついて3万程度で引き取ってもらえることになった。
上に敷いたカバーを外して、ピアノ専用の艶出しでキレイに拭いた。最後に調律してもらってから4年ほど経っているけど久しぶりに触った鍵盤の感触が懐かしくて響きは深かった。
最後にゆっくりノクターンを弾いてみた。指がなかなか動かなかったけれど。



そうやっていると なんだか急に愛着心が湧いてきて手放す手続きをしたのを後悔しそうになった。ドナドナの気分である。
しかし、運送業者の相撲界引退してきました?みたいなお兄ちゃん二人。さすがプロと言いたい働きでさっさと運び出してくれて、そのお手並みの鮮やかさでなんだか吹っ切れた。

ピアノの後ろに落ちていた、ムスコの小学校の時の学校からの手紙。それを懐かしく読んでからたまっていた埃を掃除機ですいとっていたら宅配便着



義援物質(笑)と品書きに書いた広島からの荷物であった。 ありがとう⑦パパさん ♪ 今日最後に気持ちが明るくなったけえ。

「困ったらいつでも広島にきんさい」と言ってくださった方もいるし、私はもうそちらに足を向けて寝られませんと言いながらも東向きのベッドだからどう考えてもそっちに足を向けてるけどね 






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備えても憂う

2011-03-15 18:22:02 | 日々の生活
3・11 この数字は将来にわたって 私たちに重い意味をもたらす数字になってしまった。 あのNYで起こったテロの日の9・11と同じように。

その後特に大変な事が起こっているわけじゃない私の周辺なんだけど、やはりTVを見るたび、インターネットをつなぐたびに、悲惨な現地の状況や福島原発の不安をあおるばかりのニュースを見ていると、日常がどうにも落ち着かないのである。

余震もしょっちゅうだし、家にいても揺れているんだか揺れていないんだか、感覚がマヒしている状態。

土曜日、それはうららかな天気の日で、私は最寄りの駅に用事があって幹線道路を渡るために歩道橋を登ったのだったが、あんなことがあったのに普段と同じように車は足の下を通っているし、駅のそばのカフェではいつもながら、学生たちが通りに面した席でお茶を飲みながら談笑している。
そのいつものと変わらぬ風景に際して 却って現実感がなくなって めまいに襲われる。

計画停電は今のところ私の住んでいる所はまぬがれているが、これからは覚悟しなければならないと思う。

昨日の朝の突然とも思われる交通事情で、ずいぶん多くの人が苦労したと思うけど、ごった返す駅の構内や、入場制限がある改札に文句も言わず並んでいる人たちを見て、ホント偉いね、日本人ってと思った。
ホント言えばみんな停電に関する東電の発表のグダグダさに苛立ち、原発報道に至っては、「これが日本語? もっとはっきり白黒つけて話せ コノヤロー」などと思っているとは思う。しかし、地震で直接の被害にあって今も必死で耐えている現地の方たちを思うと多少の不便は我慢するしかないと思っているのに決まっている。

ただ、今イヤなのは食品や消耗品の買い占めである。

昨日、犬の缶詰を買っておこうと職場の近くの安売りの量販店に行ったら平日の午前中だというのにごった返していた。犬の缶詰めがあったからいつも通り5,6個籠に入れて ほかに買っておくものはないかと見てみたら、みんなのカートが山積み。何に使うのかトイレットペーパーの包みを一人でカートいっぱい積んでいるオバサン。スナック菓子やなぜかインスタントコーヒーなどでいっぱいのカートを押す(バ)カップル。単三の電池の買い置きが4本になっていたので電池置き場を見ると いつも満タンの棚は空っぽ。食パンやおむすびの棚も何もない状態だった。
??と思いながら仕方がないので缶詰だけ買おうとレジに並ぼうとしたら、レジは長蛇の列。どこが最後尾なのかわからない状態であった。
店員のお兄ちゃんに聞いてみたら清算まで30分かかるというのでアホらしいから缶詰をここで買うのをやめた。

後で家のそばの普通のスーパーに行って缶詰を買ったがそこはレジの行列はなかった。缶詰一個あたり30円ほど高かったが私の30分は30円×5個の値段より貴重であります。
しかしそこのスーパーでも日常品は品薄。食パンも牛乳も品切れだっていうので呆れ果ててしまった。
一階のレジにまたもや食品をカートに山積みしたオバサンが並んでいた。(3、4日モノを食べなくても体脂肪の備蓄で全然大丈夫そうな体格のオバであった)
東京は今のところライフラインも大丈夫だし、西からの物流は大丈夫そうなのにどうしてそんなにあせって買い占めしようとするのだろう?
こんな所で買占めに走ると 余計被災地が困窮するような気がするんですが 影響ないのかな?

幸い私はいつも食品や消耗品は余分に備えておく性質なので、今すぐ困ることはない。冷蔵庫も冷凍庫も満杯だし、コントレックスは箱買いしているしお米も5kg弱はあると思う。
トイレットペーパーやティッシュも一パックを開けると次のを買っておくのですぐには困らない。いつも通りでそれ以上はしないつもりである。(単三電池だけはしくじったが考えてみればwllフィット用のエネループのを充電しておけば大丈夫であろう)
それ以上は今のところ買っておくつもりもない。

そんなにあせって買い占めて自分だけ安心って思う(しかし安心なんてどこにもない状況じゃないだろうか)のは美意識に反する。


しかし、一つだけ最近備えたもの。それは娘の自転車である。

家のアホムスメ、年末自転車を盗まれてしまった。鍵をちゃんとかけずに置きっぱなしにしたので盗まれて当たり前である。親に買ってもらったものを粗末にした罰で当分不自由にさせてやろうと買ってやらなかったのだけど、やはり何が起きるかわからないし、電車の本数も少なくなっている現状では多少遠くても自転車があった方が便利である。

それで、賢い(ケチンボとも言う)母は区の自転車集積所で月3日ほどやっているリサイクル自転車販売に行ってきたのである。



内装6段 オートライト付き 27インチ タイヤの溝もちゃんとあるリサイクル車 ¥8000円

我ながら良い仕事をした。
















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一夜明けて

2011-03-13 23:43:57 | 様々な思い
昨夜は殆ど寝られなかった。

家族は全部バラバラな場所に居たのである。

娘は免許合宿中(揺れたけど大丈夫だったそうだ)

夫は前日山形出張だったので午前中は休んで職場に着いて会議が終わり廊下を歩いていたところに地震に遭遇したらしい。その後職場に泊まり現場指揮。

息子は有給休暇をとって我が家の車に乗って いつものスポーツの大会に行っていた。いつも「富士」の方と言うので山だと思っていたら実は浜辺で試合していたらしい。
沖の方に あきらかに普段と違う波が見えたので慌てて山の方に逃げたらしい。

ということで私は昨夜は一人、なかなか繋がらない電話やメールに苛立ちながらやっと家族や実家、姑などの無事を確認して、強い余震が何度も来るし、災害メールのおどかすような着信音にビビリながら、二階のベッドで寝る気にならずにふとんをリヴィングに持ってきて犬と一緒に一晩ソファーで過ごした。
NHKをつけっぱなしにしてずっと地震の被害状況を見ていたが、名取川河口周辺の津波被害の映像を見てから あまりの事に力が抜けて何もする気にならなくなってしまった。

家が、畑が、道路が・・・ 人間の積み上げてきた営みの結果がたった一瞬で押し寄せてきた波に飲み込まれ、かき回されて あっというまに海の藻屑になってしまった映像。
「ありえないよね」「こんなこと ホントに起こっちゃいけないよね」と心中でつぶやきながらその時自分ができたことは その場面を見つめることだけだった。

昨夜から また今朝になってから 今度は友人たちからお見舞いメールが届いたりして、それぞれの状況がわかった。
東京ビッグサイトから3時間かけて事務所に帰って来たNちゃん。
ちょうど最寄の駅についた時に地震にあい あわてて家に入ってみたら姑さんがトイレで震えていたという舞台友N
4時間半かけて家に歩いてきた昼行灯夫(舗道は歩く人であふれていて東京マラソン時のような混雑だったらしい)

昼頃 無事に息子が帰って来た。東名の上りは空いていたそうだ。
「やっぱりかなり揺れたけどグランドだったから何かが落ちてくるわけじゃないけど一応試合が中断になったんだよな。その時に携帯見たら東北がすごい被害みたいだったし、車のTVつけたら津波の映像と警報やっててさ、この辺もヤバイってんでみんなに知らせて車で山の方へ逃げたんだよ」
一方彼女のM子も昨日は汐留から三時間半かけて歩いて帰って来たそうだ。
「疲れて寝てるらしいから これから行ってやる」んだそうだ。

「でも良かったよね みんな無事で」と私が言ったら
「そう言えばM子ってさ N島(息子の親友)にコイツ(息子)のどこがいいのって聞かれて何て答えたと思う」と聞く
「地震なんかにあっても 死ななそうなところって答えたんだぜ~ ナンなんだよな、その答え」

息子は不満そうだったが、私はM子はコトの本質を知ってるって思ったね。「死なないで帰ってきてくれる」って言うのは恋人として何より大切な要素ではないか? 「永遠の0」のテーマもそれじゃないかと思う。


そして夫も今日の夜、疲れた顔ながら無事に帰って来た。
「エレベーターは止まるは、パニっくる人は多いはエライ騒ぎだった。まあ停電がなくてよかった」だそうだ。

一番最初の地震の時の様子を聞いてみたら、ちょうど広い玄関のロビーに居たところだったらしい。

「これは大きいって思ったから みなさん椅子にもぐるか手すりにつかまってしゃがんでくださいって言って自分も手すりを掴んだんだよな」

「そしたらおばあさんが乗った車椅子がストップできなくて暴走して行くからさ 右手で手すりを掴んだままとっさにそれを左手で掴んでさ ひっぱりっこ状態だったんだよな」 
腰を落として車椅子と手すりを掴んだその姿を私の前でやってみせる。

「それがなかなか揺れが収まらなかったろう? 必死で車椅子を押さえながら なんか背中が重いなって思ったら 背中に婆さんがしがみついてるし 足元には座りこんだもう一人の婆さんが俺の脚をつかんでたんだぜ~」

「あなたに張り付いてたら助かるって思ったんじゃないの」 不謹慎だが、その様子を頭に浮かべるとつい笑ってしまった。

「だけどさ~ 俺としたら グッジョブだと思ったけど それ見てたやつら(仕事仲間の女性たち)が後で笑う笑う」
「もう OOが車椅子掴んで おばあちゃんにしがみつかれていた姿思い出すと・・・とかって言いやがって」

とにかくオットの奮闘?もあって 職員や訪れていた人全員無事だったらしい。

その後も色々あったもののどうにか納めて帰って来た夫。

やはり帰ってきてくれて良かった。

その後TVやインターネットで被災された方々の様子が映されて胸が痛む。
大切な家、大切な営み、大切な人をなくされた人も多いと思う。
さっきもインタビューされた人が 「心配だけど生きてられただけでよかった」とおっしゃっていた。

本当にそう思って明日を迎えてくださいますように。

あなたが生きていてくれて良かったと思う人はきっといるはずだから。









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大地震!

2011-03-11 15:24:55 | 日々の生活
仕事から帰って留守番していた犬を外に出しておしっこさせようと思ったその時に!
こんな揺れ初めて!

一旦収まったから家に入ったら、棚の花瓶(手描き)と食器棚のワイングラス一個と普段使いのグラスが二個割れてた。

一応家の被害はそれだけだけど、まだ余震がありそう。怖いよ~
東北はすごそうだ。

みなさん、お大事に!
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梅干

2011-03-11 11:49:10 | 日々の生活
一昨日だっけか いつもより早めに帰って来たオット、BSでイタリアのサッカー中継を見出した。
長友が初ゴールした試合なんだってさ。

オリンピックとかワールドカップとかで、日本が出るサッカー中継は俄かナショナリストになって私も応援することもあるが、基本的にスポーツ中継ってのは興味ないのよね。
しかし、オットがせっかく早く帰ってきて 彼は大好きなサッカー中継を見ているのに水を差すつもりはない(が、付き合うつもりもないw)ので、夕飯の片付けをしたり、母から頼まれた快気祝いの品を楽天から送ろうかな~ などとパソコンを立ち上げてあれこれ調べたりしていたのであった。(内心 ツタヤで借りてる デスパレートな妻5シーズンの続きを見たかったな~などと思いつつ)

しかし、そんなツマの心遣いも知らずに、オットは何かとうるさい。「ホニャララのこの切り返し やっぱりすごいな」だの「このホニャララプレイは日本人選手はあまりしない」だの 一々私を呼んで解説されても興味ないものは生返事しかできないじゃないか。
唯一 「レオナルドは相変らずかっこいいな」 ってところには賛意を示し 長友が点を入れて仲間に祝福されてお辞儀をしてたところだけは笑ってあげましたが・・・

私はオットに 「このマイセンのバラ 見て! この茎の影の部分の線の迷いの無さ! さすがだね」 とか
「岸恵子の着付けってどうしてあんなに衿元を開けるんだろうね?」とか 言ってみたところで「それが何か?」と言われるのがオチであろうから 考えてみれば私は付き合いの良いツマといえるであろう。  そういう問題じゃないかもしれないが・・・

とは言え、この中継を見てその後の情報で 長友選手が日本から梅干を持っていって食べていること。その梅干が「プラムを健康的に塩漬けしたもの」と紹介されているという事を知り 妙にツボに入ってしまった。

「プラムの健康的塩漬け」=梅干ってなかなかピンとこないところも面白いね。
梅干っていうと 塩辛いというよりはすっぱいっていうイメージの方が強いからかもしれない。

こうなったら長友選手には日本の食文化をもっと伝達していただきたいものである。

例えば 納豆 「ビーンズを健康的に腐らせたもの」とか・・・

なれ寿司とかフナ寿司もいいね 「ローフィッシュとライスをミルフィーユ状態にして健康的に臭わせたもの」とかなんていかがなもんざんしょ?


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人に着つける

2011-03-08 01:06:05 | 着る
昨日、季節外れの雪模様を恨みながらショルダーバッグ入った重い留袖一式を肩に食い込ませながら 着物の会へ行ったわけですが・・・

私の所属する会では 年に一度ずつ「特訓」と称して振袖と留袖の着付け、 長じゅばんから着物を着つけて帯結びまでを会メンバーの半分ずつが みんなと先生の前で発表するという授業がある。
その他に年度末にはその一年で習った変わった帯結びから一つ選んで人に結ぶ帯結びの発表もある。
この会は営利目的でないということを一番にうたっているのでお月謝(教室費)もとても安いかわりに、別に着付け師などの資格が取れるわけでもない。
だけど、この発表だの特訓だのがあるってことで、嫌でも自分の技術が人目にさらされるので、その前には復習や練習をやらざるを得ないし、いつの間にか着付けが身についてしまう。

この会じゃなくて 結婚前に☆道とか ハ☆ビとかで着付けを習ってお免状を取ったけど忘れちゃったし人に着つけるなんてとんでもない なんて人の話も聞くけど、それよりは身に付くのじゃないかと思う。

それに、衆目の中で人に着つけて(20分以内に)仕上げた人が10組くらいずつずらりと並び どの人の着付けのどこが綺麗か、どこを注意した方がいいか などと先生の寸評をうかがうなんてのは、なかなかプレッシャーがかかることではある。

だいたい主婦なんてさ、あまりみんなの前で発表とか その結果を人と比べられたり評価されたりするのって 普通の生活の中ではなかなか機会がなくなるじゃありませんか?
だからたまにはこういうプレッシャーって新鮮ですよ。自分が評価されるって事がたまにないと子供の試験の点数ばっかり気になるおっかぁになるのだ。
な~んて余分な事申しましたが・・・(笑)

特訓の日は 最初にくじを引いて着付けしあうお相手と順番が決まる。

私の今日のお相手は講師もしている大先輩であった。背は同じくらいで私より20歳は上(たぶん15kgくらい上)のとても優しくしっかりした技術をおもちの方。年代、体型に応じて、その場で臨機応変に着付けを工夫し、帯の柄出しを考えなければならない。
順番を自分が先にしてくれたので、直前の復習になったし、私が着つけている時に そ~っと「そこ、後ろからお皺を伸ばしてきてダーツをとるのよ」などささやいてくれたので助かった。

私は案外手が早く 時間内には必ず終わるのだが、細かい所で雑な所があるのよね。
今日は衿合わせや帯結びはうまくいったが、体の前面の帯の下に出るおはしょりの始末がイマイチでどうもモコモコしてシャープにいかないのが気になった。
着物の着付けの終盤の部分なので これから帯を結ばなければという気の焦りからそこをおろそかにしてしまうみたい。
帯を結んでからだとその部分を直すのはとても大変なので、要所要所はきちっと決めてから進まないと出来上がりは完璧にはいかないもんなのだ。急がば回れですね。今日の私のデキは70点だな。


発表が終わり、60名ほどのオバが黒留袖で居並ぶ姿は壮観である。

ご存じのとおり黒留袖ってのは、ミセスの第一礼装だけど、これがドレスだったら何に当たるの?洋装だと昼と夜で形式が変わるから一概に言えないけど、ロングで肌を出した服が似合うっていうのも限られたオバだと思うし、流行もあるし、アクセサリー選ぶのも大変だし、結構洋装の礼装ってのは大変だと思う。
だけど黒留袖っていうのは七難隠すのよね。みんなそれなりに似合うし、日本のオバがその人なりの風格を出せる着物だと思うもの。よく考えられてますねえ、着物って。

こうなると誰かに着付けしてみたくなる。黒留とまではいかないけど(ホテルの着付け師さんの着付けの出来上がりはまた別物・写真撮るための着付けってところもある) ちょっとそこいらに着物で出掛けようなんて人 いないかなあ? 練習台になってくれればタダで着付けにうかがいますよ。











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3月なのに

2011-03-07 10:06:54 | 日々の生活
なんで雪?

それも着物の会、しかも留め袖着付け試験の日に(泣)
留め袖、帯、小物一式が肩に食い込む…
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結果的にダイエット

2011-03-05 22:33:48 | 家族あれこれ(犬も含めて)
二月初旬にムスメ 中旬にワタシと 流行りモノにはそう乗らない局一家であるが、今年の冬の嘔吐下痢風邪にはしっかり乗ってしまった。

そして最後にその波にのってしまったのがオットであった。

実は日曜日の夜、私が同窓会から帰って来た時にオットはなんだか具合が悪そうだった。
一応、昼・夜と食べられるものは作っておいたのに、殆ど手がつけてない状態。よく食べるオヤジなのに珍しいことだった。

「なんか熱っぽいし食欲がないし 先に寝るわ」と9時ごろ休む。
そしてその夜は何度かおきてトイレに行っていた模様だった。

「あなた それ 私もこの前かかった風邪だよ。明日絶対に仕事行かないほうがいいよ」と私は言ったのだけど。

月曜日・・・

「熱は下がったみたいだから行くよ。今日は予約の人も来るし 急に休むわけには行かないんだよな」

「あーた 途中で漏らしちゃったらどうすんのよ? 休んだほうがいいよ」と止めたのだが、とりあえず下痢止めは飲んだ。
行く途中のトイレはすべて頭に入っているから大丈夫 とのことである。

こう言い出したら止めても止まらぬオトコである。「ナ☆キンでも持ってく?」と半分ホンキでアドバイスした私に苦笑しながら出かけていったのであった。

どうにか職場にはたどりつき 予約をこなしたらしいが、治るまで私より症状は長引いたし、ひどかったらしい。
その上火曜日は泊まり仕事も入っていたので、水曜日帰ってくる予定だったが「まだ体力が回復しないから 今日もこっちに泊まるわ。」とのこと。
月曜日は水分でも素通りしてしまうので合間に点滴して、仕事を続けたんだって。ご苦労さま。


そして昨日。同期の人の昇進パーティーが某ホテルであったのでそれに出てから帰宅。

三日ぶりの夫婦対面である。

そしたら・・・

「どしたの~ あーた! すごい痩せた!」

「そりゃそうだよ 昨日まで殆ど固形物食べてないし食欲もなかったんだよ。今日の宴会料理、結構張り込んでたからうまそうだったけど殆ど手付かず」

「ありゃ 大変だったわね。 それにしてもあなた、お腹周りがホントすっきりしたね。」ホントメタボ健診すれすれだったお腹のたるみが消えてるではないか。

「そうなんだよな。この前買ったズボンがゆるくなってさ。」

「ちょっと横向いて。あ~ら すごい かっこよくなったよ あなた」←おだて

「身体も軽いんだよな」

「ちょっと~ 顔も一回り小さくなった感じ~」

「うん。今日職場でも言われた」

「でしょ~ オトコっぷりあがったね」

「おだてるなよ」←ばれたか

「今の体重計っておいて それをキープしたら~ 全然感じ違うよ。」←更におだて

オットは174cm 骨太、筋肉質なのでそんなにデブって感じではないがここ四半世紀で10kgはじわじわ増加してきたと思う。
しっかり運動をやってきた人が急にやめると太るといわれるとおり サッカーで鍛えた筋肉は脂肪になっていった模様。更にストレスフルな仕事をこなしながら合間に甘いものも食べてるようだし、時間が不規則だから食べられる時に食べちゃえってことでドカ食いもするし 太らないわけはない生活。

私が作ったものを適量食べてれば不健康に太らないはずだと思うが、やはり外で食べたり泊まることが多いから仕方ないのである。
一応気にして、日曜日はジョギングしたり 寝る前に腹筋したりはしているが、そんなの殆ど関係ないよね。

今まで 「あなた そのお腹どうにかしたほうがよろしいんじゃないですかね?」とか「もっとゆっくり食べたら~ 早食いするから大食いになるんだよ」とかたまに注意してはいたのだけど、やはりダイエットってのは難しいのよね。

しかし、今回のことでオットはかなり悟ったようである。

「痩せようと思ったら食わないのが一番だな」 その通り 食わないわけにいかないけど必要以上に食べるのをやめりゃいいのだ。

「お前 うまいもの、作りすぎるなよ」 嫌です うまいものは作ります。他所でうまくもないものを食べ過ぎるからいけないのだ。

そして今朝、いつもは二枚食べるトーストは一枚にしている。我が家はパンにはオリーブオイルをつけるのだが、いつもパンからしたたるほど付けて私の眉間のシワの原因になるのに、それも随分少なめにつけている様子。

これが続けばいいんだけどね。 このあとのリバウンドを抑えるのが大変そうだ。
おだてられるだけおだて続けなければ・・・



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