局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

花にまつわる記憶

2018-03-26 20:44:29 | 記憶の箱


我が家の玄関先に、この季節になると咲き乱れる可憐な花たち
10年ほど前だっけか5,6個の球根を植えたら手入れもしないのに年々増えて、元々あったつつじの植え込みを凌駕するようになってしまった。

そしてこの花が咲くと

「おっ 何これ?なんていう花?」と聞くのはオット

5,6年前からこの花の量が増えて、気づくようになってから必ず聞く。
そして忘れてまた翌年も必ず聞く。

ちなみにレンギョウと雪柳もこの季節 毎年名前を聞く。

聞くはいいけど覚える気はないらしい。

仕事関連のことで休日に職場から連絡があれば、それに関する人の名前や関わっている数値なんかはこちらが驚くほど記憶しているというのに、「ムスカリ」という名前は覚えられないらしい。

それを指摘すると

「まあ覚える気のないもんは覚えられないな」とのこと
だったら聞くなって~の。


もう一つ、今度はワタシの花の記憶

先代犬Pちゃんのお散歩をし始めた頃に知り合ったJ子さん。
知り合った頃は60代前半だっただろうか? 小さくて細いおばさんだった。
自分の家では飼っていなかったが、犬が大好きとのことで犬の散歩の時間にいつも自分も散歩していた。
気さくで誰にでも話しかけて、犬を撫ぜまわして、時々気難しい柴犬なんかに手を噛まれたりもしていた。
すごく痩せてて髪もザンバラ、聞けばずいぶん前からの糖尿病で目も腎臓もそろそろヤバいとのこと。
しかし、毎日半ダースの発泡酒はやめられないしタバコも吸うと、あんまり感心はできない生活を送っていた。

ワタシも面と向かって「これからスーパーのお惣菜が半額になるから買ってくるのよ、発泡酒も特売だからまとめ買いするんだよ」と言われれば、「たまには飲まない日も作った方がいいんじゃない?」とは言ってみたが、
「そうだね~」とは言うもののまるで改める気がないので、そう親身になるほどの仲でもないし、それ以上は踏み込まなかった。
大部屋の俳優さんの旦那さんと二人暮らしで子供もいないし身よりも少なそうだった。

そして四年ほど前、
「あたしは肺がんになったのよ」と屈託もなく告げたJ子さん
新宿の大学病院で手術したけど、他の臓器にも転移して、何度か抗がん剤治療と放射線治療を重ねたらしいが、髪も抜けて帽子をかぶるようになり、細い身体ももっと細くなり、いつも決まった時間に必ずしていた散歩も時間が短くなり、そのうちぱたりと姿を見せなくなった。

J子さんがいなくなって桜の季節が三回目
犬と花が好きで、花の名前を聞くと得意気になんでも教えてくれたJ子さん

いつも同じ話しかしないし、そう共通の話題もなかったので、J子さんと歩く時は花の話をしていた。

どの花も好きと言っていたJ子さんだったけど、特別に
「可愛いねえ あたしはこういう咲き方するさくらが一番好きだよ」と言っていたのが


木の幹から咲くさくら

枝にはまだ堅そうな蕾がほころんでいないうちにいち早く咲くこの花が 健気で可愛いと言っていた。

犬散歩仲間の中にはなんとなくJ子さんを疎んじたり、バカにして話しかけられてもさっさと行ってしまう人たちもいた。
彼女が癌と知って「あたりまえよ あんな生活だもの」と切って捨てる人もいた。
J子さんに冷たくする人たちって他の人の悪口なんかも結構好きでマウンティングしがちという特徴が表れていた。
そういう意味ではJ子さんはリトマス試験紙みたいな人だったような気がする。

幹に咲く花を見ると

「可愛いねえ」というJ子さんの酒枯れ、タバコ枯れした声と、皺だらけだったけど、子供みたいな笑顔を思い出す。

いい季節を迎える頃に可憐なもので連想されて、良かったよねえJ子さん。





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糖質ダイエットにほど遠いモノ

2018-03-22 20:57:55 | 食べる
近年流行りらしいの糖質抜きダイエット

数日前ネットニュースでこんな記事が出ていた

 糖質制限ダイエットは老後にしわ寄せも──。ご飯やうどんなどの炭水化物を減らした食事を長期間続けると、高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなるとの研究を東北大学大学院がまとめた。糖質制限は「内臓脂肪を効率的に減らす」と話題になっているが、マウスを使った試験では人間の年齢で60代後半からの老化が顕著だった。研究内容は名古屋市で15日から始まる日本農芸化学会で、17日に発表する。(立石寧彦)

東北大大学院が報告


ほおらね と 我が意を得たワタクシ

さらに詳細は

 
 同大学院農学研究科のグループは、食事の量を減らさず炭水化物の量を制限し、その分をタンパク質や脂質で補う「糖質制限食」について、摂取と老化の影響を分析。マウスに日本人の一般的な食事に相当する餌を与えた場合と、糖質制限食を与えた場合を比較した。ビタミンやミネラルは同じ量を与えた。

 一般的な食事を与えたマウスは多くが平均寿命よりも長生きしたが、糖質制限食では平均寿命まで生きられなかった個体が多かった。死んだ個体は平均寿命より20~25%ほど短命だった。また、糖質制限の個体は見た目も同齢の一般食の個体と比べて背骨の曲がりや脱毛などがひどく、老化の進度が30%速かった。

 同科の都築毅准教授によると、現時点で詳しいメカニズムははっきりしていないが、「糖質制限食の個体は、血液中に多く存在するとがんや糖尿病の発症が早くなる可能性が高まる物質が多くなっていた」と、食事による違いを指摘する。

 さらに、若い時期は影響が目立たないために健康そうに見えるが、加齢が進んで人間の年齢換算で60代後半になると、外見的な老化が進行し、皮膚の状態の悪さがはっきりしてくるという。

 同グループは「長期の糖質制限はマウスの皮膚や見た目の老化を促進し、寿命を短くする」と結論付けた。都築准教授は「極端な食事スタイルは健康維持に有益ではないと発信し、誤った食生活を見直すきっかけにしてほしい」と期待する。



マウスの実験がそのまま人間にあてはまらないだろうし、人の日常生活にあてはまると極端な実験方法なんだろうけどさ、この結果見ると、  「糖質制限してると若い頃はそうでもないけど、じいさんばあさんに差し掛かかると、腰は曲がってハゲになって、肌はボロボロと見かけがすんごく老けて早死にするんだってさ」(局流毒舌意訳)

あ~ら、怖い。

今まで 〇〇を食べると体重が減るとか ××は絶対食べない とかというダイエットは信じないことにしている。
まあ体重を減らすのは食べないのが一番だけど、人間そうはいかないし、美味しいもの食べるのは人生の楽しみの大きな部分。
ちょっと食べ過ぎたと思ったら普段よりちょっ余計動くことを心がけて、次の日はちょっと控えるってことで、どうにか体重はコントロールしてきたつもりである。

まして 糖質制限? 無理無理!
夕飯時、お酒を飲んで、おかずを酒のつまみ的に食べるのが先行してお腹がいっぱいになってご飯までたどりつかないこともあるけど、それはそれ。
朝と昼はどうしたって炭水化物は食べるなあ、、、
だって炭水化物って美味しいじゃないか? おかずばっかり食べるのってなんだかつまらないでしょ? 色んな種類を偏りなく食べたい。そして食べて不味いってものは体にも悪そうだから残すのはやむなしとする。
それがワタシのダイエットスタイルといえばダイエットみたい。そう体重の変化はないし、30年前のスカートもはける。


しかし、先日、家族で外食した際、ムスメが並んで買ってきたこちらの店ののサンドイッチ





食パンが軽くトーストされて、その中にたっぶりと小倉餡と有塩バターが挟みこまれている小倉トースト



美味しいって? 美味しいに決まってるじゃありませんか。パンもアンコもバターも上質。バターの塩気がいいアクセントになると同時にすべらかに胃袋におさまる感じ。

しかし、これはヤバいやつでしょ。 パンとスイーツと脂肪のトリオが醸し出す、華麗なるデブへのイザナイってやつね。


クワバラクワバラ

これを日常に食べようという勇気はないわ。



この日の朝ご飯はこのトースト一切れと ホウレンソウのソテーを巣篭り風にした卵と野菜のピクルスとコーヒー これにヨーグルトも無理やり食べた。
こういう怖いものを食べた後はなおさらタンパク質と野菜は自分に課すことにしてる。

でないと体の中でヤバい奴が代謝しない気がするんですよね。気のせいか?







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退院祝いと誕生祝い先取りと婚約祝い

2018-03-18 23:09:40 | 家族あれこれ(犬も含めて)
姑の退院祝と、ワタシとムスメとM子(お嫁ちゃん)が四月生まれなのでこの際一緒にお祝いしちゃおうとオットの提案で集まった。

ちなみに孫2が出てくる予定も四月、ムスメの相手も四月 局家には四月生まれが多くなり、個々の誕生日は一緒にやっちゃおう感が強くなると思われる。



来月出産をひかえ、細い身体に大きなお腹をかかえたM子ちゃん。ちゃんと姑のために花を用意する気の利いた子



中華のランチ ここは場所と雰囲気のわりにランチだとリーズナブルだと思う。サービスも行き届いている。



ムスメの彼からのお土産、おもちゃのトゥクトゥクで遊ぶ孫ちんとムスメ
39階からは東京タワーとスカイツリーが両方見える。



チョップドサラダ 新鮮な野菜と黒酢のドレッシングが美味しい 前菜とかドレッシングが美味しいと、たいていその店は美味しい



おぼれ鶏



小籠包



メインは四つから選ぶ 私は黒豚酢豚 他に選んだモッツァレラの入ったエビチリとか八宝菜もシェアして食べたけどれも良いお味



デザート



ムスメ 孫ちん 局

ムスメが嫁に行くのはめでたいが、こうやってみんなで集う頻度は減るんだろうなあ・・・



ドヤ顔して姑の車椅子を押す孫チン ほんっとにやっかいな婆さんですが、ここまでみんなに気を遣われて幸せだと思うよ。

人徳と言うか運がいいんですね(と客観的判断を下すヨメである)

ところで、先週、姑の住まいを掃除、整理していたら、彼女の若い頃の写真が出てきた。

今までも綺麗な顔立ちの人とは思っていたが、若い頃はかっこいいしおしゃれなの!



自分でデザインして縫った服を着てうつった写真

初めて会った50代の姑は草笛光子に似てると思ったが、この頃も似てた。それにちょっと青木さやかのエッセンスをかけた感じかなw



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オトコ飯

2018-03-15 05:27:26 | 食べる
気取ってるわけじゃないが、私はラーメンを外で食べる事はまずない。
多分あんまりかんすいとか添加物が身体にあわないのか食べた次の日になんとなく胃が重たくなるのである。
それに一種類のものでお腹いっぱいになるのが嫌いなので、あの熱い麺が丼に山盛りになっているのを見るとまずうんざりしてしまう。
飲みに行ったあとの〆がラーメンと言う人もいるが、胃袋の強靭さに驚くばかりである。

家から駅に行く道すがら、住宅街の中に一軒のラーメン屋がある。
以前そこは、知る人ぞ知る蕎麦の名店であった。
自分のところの石臼でそば粉を挽く店で、海苔や蒲鉾までこだわっていて、さすがにこの少量の盛りでこれかよと突っ込みたくなるくらいの値段設定だったが、味はめっちゃ美味しかった。
それが何かの事情で畳まれてしまい、そのあとに居抜きで引っ越して来たのが件のラーメン屋、もう7.8年前になるだろうか?
当然入ったことないが、わりに若い店主みたいだ。
それが2年ほど前から、行列のできる店になった。
昼頃そこを通ると必ず10人ほどが並んでいる。殆どが若い男の子で、スマホなどいじりながら、黙々とラーメン求めて寒さを堪えているんだから彼らにとって魅力的なのであろう。

それはそれでいいんだけど、私がホントに嫌なのは、朝そこを通ると、換気扇から仕込み中の換気を浴びてしまうこと。
もわっとした湿気を帯びた生臭い空気を頭から浴びると、身体に豚の脂と血の混じった分子にまとわりつかれる気がする。
そう、そこはトンコツラーメンの店なのである。
その店が見えると呼吸を止めて足早に通りすぎる(またはチャリを必死でこぐ)ことにしているが、それを忘れてトンコツ換気を頭から浴びると、店の前の「仕込み中」と書いてある下手な字の看板も蹴飛ばしたくなるくらい朝から気分が悪くなってしまう。
前の店の微かに漂ってきたあの昆布と鰹の清涼な香りが懐かしい。

と、話は変わるけど、昨日食べたモノ。

姑の部屋をリフォームすることになり、その業者とのうちあわせがあり、オットが半休をとったので、一緒に行って、姑の一番気にしている庭の手入れと、荷物の整理(殆どが溜め込んだ要らないものを棄てる作業)も行った。
もう書きたくないようなものまで溜め込んでいたけど、黙々と捨てた。
困っているのが、裏に積み上げてあったなん十個とあった発砲スチロールの箱だったが(存在じたいが謎である)、業者に頼み込んで始末してもらうことにした。
ホントに高齢者マンションに引っ越すのがあと何年か先だったら、立派なゴミ屋敷になったであろう。

三時間ほど黙々と作業して、オットも仕事に行かなければならない時間となる。
その前に、「自分にごほうびしようぜ」と行くことにしたのが…
とんかつ屋
この付近はとんかつ屋の名店が多く、その中でも、「ここは旨い!」とワイン仲間の隊長からもお墨付きがある店があるのである。
彼が押した店で外れることはまずない。

ランチ時は行列と言うので開店の10分前に行ってみた。
誰もいないので拍子抜けして


近くのミモザの大木を見てから、3分前くらいに店の前に立つと、それを合図のように、後ろに人が集まってきた。
私以外はみなオヤジ、時々兄ちゃん。

11時半きっかりに店があいて入ってみるとカウンターは7,8席 奥に二人席と四人席のテーブル。二人席が埋まると四人席は三人しか座れず、カウンターの後ろを通る時はカニ歩き。デブは不可。



席についたとたん、「ロース」「ロース」「ロース!」の声が・・・
1クール目の客の殆どがロース 一人がヒレ 一人がメンチとトン汁という変則技。
ワタシもヒレにしようかと迷ったが こういう時に多少のカロリーを気にしてもしかたがない。毒食わば皿まで じゃなくて カツ食わば脂身まで



出てきたロースかつ定食。
これに味噌汁がついている。
香ばしい衣は適度な厚み。思ったよりボリュームのある肉は柔らかくてジューシー、内側がほんのり薄ピンクのちょうどよい火の通り。
キャベツの切り方も美しくて口当たりもいいし。

「美味しいねえ」とオットと感動しながら食べていると
「ライスおかわり!」「キャベツ!」とこちらが半分も食べないうちにカウンターのあちこちから声が上がる。
カツ食うぞ、飯も食うぞ というオヤジの気迫が感じられる空間。

ワタシとしてはかなりがんばって一切れだけオットに助けてもらってほぼ完食。



ランチタイムはこの値段設定。この味でご飯やキャベツがおかわり自由ってかなりコスパがいいと思う。

それにしても出汁のトンコツはダメで、ロースはOKと、豚に怒られそうな好みだけど、とんかつ定食は、キャベツ、サラダ、味噌汁、漬け物、ご飯とちゃんと食べ物の種類も存在するので、同じオトコ飯でもバランスが取れていると思うよ。

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黄昏の横浜にあの日を思う

2018-03-12 23:25:22 | 見る(映画 劇場 美術館など)
昨日 あの日から7年目の午後二時半ごろ



みなとみらいで降りたった局夫婦



海を目の前に建てられ 海原に漕ぎ出す船のように作られた



こちらの大ホールで




オーケストラをバックに



この人が歌うというドキドキ企画
去年TVでそのコンサートのライブ放送を見て、どうしても生で聴きたいという欲求にかられてちょうど先行予約していたチケットを申し込んだ。
Sなのに二階席ってのは不満だが、コネもなく取るとこんなもんなんですね。この日も満席だったらしいし来れただけでもラッキーと思おう。

一部はバラード中心だった。
なんという色っぽい声 神が降りてくる表現力。

二部は安全地帯時代の曲や 子供たちの合唱団とのコラボによる 清く正しく美しくなども 
合間に 東日本の震災への寄付のお願いも歌詞の中に挟まれた。MCは一切いれない潔さ



義援金のお願い

アンコールは田園と泣かないでだった
彼が出てくる前にオーケストラはベートーヴェンの交響曲6番が演奏され、その中にあのメロディが挟まれる。そして玉置さん登場。
彼の田園とベートーヴェンのそれが見事にシンクロするのに驚かされた。

一階はスタンディングでアンコールの拍手は鳴りやまずだったけど終わりは来て

「よかったねえ」とオットと余韻に浸りながらホールの前の海辺に出た。



横浜は歌の通り黄昏て 海は凪いでいた。

7年前のあの日は続きの海は荒れ狂って人々の命と暮らしを飲みこんでいた。

家族はみんなバラバラな所にいて、家で一人心配しながら、恐ろしすぎる光景を映し出すTVの映像を息を飲んで見つめていたあの日。

今、幸せに生かされていることの感謝を忘れてはいけないのよね。


20160711

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家族になるのか?

2018-03-07 23:43:22 | 家族あれこれ(犬も含めて)
まあ 色々ありすぎた一週間であった。

先月終わりに姑が退院した。
耳下腺の癌の発症からほぼ一年、一時は転移もあってもうダメかと思ったが、6回の抗がん剤治療が功を奏して今の所、全快。
前から足は悪かったから、車いすにはなってしまったけど、運が良い方だと思う。
本人は「東京オリンピックは見たい」から「10年後はワタシはどうなっているのかしら?」と10年後まで見据えて語るようになったから(本人100歳であるw)

しかし、車いすでしか室内で移動もままならなくなったので、バリアフリーにはほど遠い自宅には帰れなくなった。
当然生活全般一人じゃできないし・・ 介護サービスをフルにつけても危なくて無理であろう。
ってことで、色々オットと考えて何か所も施設を回って、サービス付の高齢者マンションに入ってもらうことになった。
場所的にもオットの職場の近く、ワタシも電車一本で行けて便利だし、建物はできたばかりだし、管理もしっかりしている。
しかもオットの顔で融通も利くって所。
ワタシの実家両親も、とてもいい介護施設に入って、ムスメとしては安心しているが、それと同等、色んな条件を考えるとそれ以上の条件と思う。

でも、それですんなり収まる人じゃないのよね。
予想通り 「あれは嫌だ」「これは聞いてない」「今は行きたくない」「ご飯を食べながら庭を眺めてたのに前に大きな男の人が座って見えなくなった」
デイケアに参加して大きなお風呂に入りたいって言ったからその予定を組んだら 一回目から「今朝は疲れてるから行きたくない」
じゃ、無理を行って個別の介護浴の時間をとってもらったら
「まだ寝ていたい」とか

自分一人の都合が通るわけじゃないってことがわかってない。
結局ワタシが鬼嫁となって
「おかあさんね、この入浴時間は無理を言って確保したんですよ! お母さんが時間をずらせば、その後の予定がみんな狂って他の入所者の方がとても迷惑するんです。入れてもらうんだから時間くらい守ってください!」と説教することになる。
姑はワタシの言うことはなぜか聞くのである。
それにしてもめんどくせー役回りである。

デイケア予定の日は一日目は「疲れてるからどうしても行かない」
二日目は二時間は我慢したらしいけどそこが限界 「部屋に帰る」と言って中途リタイア
結局大きな浴槽での入浴はできなくなった。

そのたびに介護係りやデイケア係りから連絡があって、ケアプランを変更するためにケアマネと会って相談ってことを先週は3度繰り返した。

姑の望みは自宅に帰ってきままに過ごしたい ってことなんだけど、もう自立歩行できずに生活もできない人がどうやって一人暮らしに戻れると言うのかしら?

入った所は一人でいたければずっと部屋にいられるし、ご飯もおいしいし、生活の補助はつけられるし、周りはそこから仕事に行く人もいるくらいの所だから、認知症の人が多い介護施設よりは雰囲気も良いと思う。

ホント 私から見ると 今のところで彼女に示せるベストな環境だと思うのですけどね。

この先どうなるか知らないが、なだめたり恫喝wしたりして、今の状況に馴染んでもらうしかないと思う。鬼嫁全開で臨まねばならない。
ホントにめんどくせー婆さんだと思うが、縁あって義理の母って人なので、かかわる以上は責任感が生じますからね。
ほとんどオットのためにやっているのだ。

って、このバタバタの中にですね。

    ☆ ☆ ☆

ムスメのカレシが一時帰国した。

二人でちょっと遠出して、それから家に二泊。
その間に話がすすんだらしい。




この歌がプロポーズだったとかw

ムスメは彼とはインカレサークルで知り合い、最初は気の合う友達として、もう何年も遊んだり、家にも出入りしていたけど、二年ほど前から付き合いだした模様。
仕事で海外赴任してるので、なかなか話も進まず、結構やきもきしていたのだけど、このお正月にあちらのご実家にも泊まらせてもらったり、お兄ちゃん夫婦とも仲良くなったりで、お互い家族になる決心がついたようである。

遠くに行っちゃうので、心配な所もあるが、めでたし。

で、家族ライン(局家+ドラ(ムスコ)&M子(お嫁))で、ムスメからプロポーズと外国に行くことの報告があった。

「昨日〇〇さんから「家族になろうよ」って言われました」とムスメ

その返しのドラの言葉

「いいねぇ! 俺からも義兄弟になろうやって伝えといて」


唐突な話展開になるが、姑は息子自慢が大好きである。
そりゃ~お勉強もスポーツもできたらしいし、ガチで親孝行であるオットを育てたのは自分の手柄なんだろうけど、大げさでなく100回聞いた幼少時のオットのエピソードをまた繰り返されるのはウンザリだし、知らない間に美化されて(そりゃあないよなあ)と思う事も多々。
その上、もう既に姑と過ごした年月より私と過ごした年月の方が長いわけだから、オットの長所も欠点も把握して 「そんな良い所ばっかりじゃないんすよ。苦労させられてたところもあるんすよね」と言いたいところも多々。
ワタシは息子のヨメであるM子ちゃんには絶対にドラの自慢はするまい と 姑を反面教師として深く自分に誓っているのである。

で、話はドラのlineの返しに戻る。

ワタシは秘かに涙をぬぐったね。

仲の良い兄妹だから、ドラも妹の行く末を気にしていたのはわかっている。

こういうところで、軽やかに祝福できる言葉のセンス、ウェットでなくしかも温かい言葉選びは、言っちゃ悪いがオットにはないところだと思う。

ワタシが育てたんだよ と姑には自慢したいんだよね。
ここで対抗心持つのもアホですけどね。

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