局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

大奥

2010-10-22 21:59:35 | 見る(映画 劇場 美術館など)
ひきこもるの嫌いじゃない・・ なんておととい書いたばかりだけど 昨日はおひとり様で映画に行ってしまった。

映画はなるべくオットと二人で見ることにしているのだけど、これはあまり彼が乗り気でなさそうなので一人で・・




大奥 男女逆転  オトコだけが罹る伝染病で男の人口が激減して世の中が男女逆転してしまった江戸時代の話。将軍も女性 大奥は選りすぐった美男が集まっている。

なぜ男の人数が少ないと女性が将軍になるのかがイマイチわからないが(少数のオトコがよけい貴重とされる気がするからね)この設定は面白かった。


貧乏旗本のムスコ 水野が大奥に上がる 大部屋の下働きからだんだんと出世して将軍吉宗のお目にかなって彼女の初めての相手として勤めることになった。しかしそこには残酷な掟があった・・・

水野役の二宮くんは芸達者だね。特にイケメンとも思わないし、周りのホンイケメンに比べると小さくて貧弱だったけど水野のさわやかさ いざとなるとべらんめえ調の江戸弁でオトコっぽく啖呵を切るところなんぞ結構気持ちよく見られた。
将軍役の柴崎コウも適役 彼女の硬質な美貌(あんまり色気のない)がこの役のさっぱりさ加減とマッチしていやらしさを感じない。

その他の脇役もワタシの好きな玉木宏がねちっこいイケメンの中臈を演じ あと阿部サダヲがよかった クドカン好きのワタシとしては彼は昔から好きだったけど ここでの「いろいろあって突き抜けて達観した強さ 潔さ」をさらりとした演技でみせてくれた。

なんだかんだ言っても そりゃーイケメンの多い場面の映画は目に幸福だったし 飽きさせないストーリーと場面展開で楽しい映画だった。そりゃー深みがあるとかいわゆるお芸術映画じゃないけど、数年前の世界のどっかで何かを叫ぶ系wwのお涙ちょうだい恋愛ものよりお金払って観にいく価値があったと思う(少なくともワタシはこういうほうが趣味です)

最後将軍が大奥からえりすぐりの美男を50人集めて解雇を言い渡す場面
「そちたちはそれだけ美しくすぐれておる。郷に帰ったところでいい婿の口がたくさんあるであろう。大奥には美しくないものを残す」←正確ではありませんが
という皮肉な展開。柴崎コウのシャラっと人を食ったような口調での言い渡しがホントおかしかった。
そんな50人全部なんてもったいない。手元にお気に入り3,4人キープしときゃいいのに なんて 思いませぬ思いませぬ

しかし、こういう設定、というのは実際のいわゆる後宮、例えば平安朝で源氏で表されたような「女御更衣あまた侍ひ給ひけるなかに」帝の寵愛を得ようとしていた朝廷内、また実際の江戸時代の大奥の世界・・・
一人の権力者をめぐる女の戦いってのは想定内で想像がつくけど この映画のように一人の女性の権力者に取り入るための数多くのオトコの争いっていうのはどうなんだろう?

よく女性の嫉妬は恐ろしいって言われるけど 会社組織なんかの出世争いとか足の引っ張り合いなんかは男性の方が組織的で怖いような気もするんですが・・・

そういったところにも思いが馳せられてしまった。


それはそうと これは新宿ピカ☆リーのポイントが貯まっていたのでそれを使って無料で見たものだけど この日ワタシはこの映画館に対して 三度目の怒りを覚えてしまった。

だったら行くな だけど 場所的に便利なんですもの。
その怒りの詳細は明日書こうと思います。

 
コメント (4)
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