局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

アニー3題

2013-02-27 23:26:19 | 日々の生活
ミュージカル アニー の話ではありません。

こちら ☆  寄生虫アニ○キスの話。

先日某所で人間ドックの際、胃の内視鏡検査をしたのだけど ☆  その病院のDrの話である。

この二週間 立て続けに アニーを患者の胃の内部に見つけたそうだ。

No.1 胃が痛いと言って内視鏡検査を希望して来た患者の話

 サイトから拾ってきた写真だけどこんなイメージだったと思われる。

胃の上部の壁に顔?を突っ込んだ生きのいいアニーを発見。鉗子で取ったらすぐに胃痛は無くなり元気に退院。取ったアニーは生理的食塩水の中で元気に泳いでいたそうな。(普段はこの病院では何日か取っておくのだそうだ)
想像するだけでこっちの胃まで痛くなりそうな話である。


No.2 七転八倒しながら救急車で運ばれてきた若い男性の話

胃の強い痛みを訴えるので内視鏡検査 やはり生きのいいアニーが胃壁に頭を突っ込んでいたそうだ。除去して症状は治まったが、鉗子の中に入ってしまった?(胃カメラの構造ってわかりませんが)のでそのまま吸引して中体も捨てちゃったそうだ。
そうしたら次の日、所轄の保健所からその医師の所に電話。
その若い兄ちゃん、実は救急車で運ばれた日に近所の寿司屋で寿司を食べてアニーはそこでもらってきたらしく、恨みに思ったかその寿司屋を保健所に訴えたらしい。それで事情を聞きたいと医師のところに電話があったそうだ。

保「ア☆サキス症だったというのは本当ですか?」

医「それは確かです。除去したら症状が消失しました」

保「虫体は取ってありますか?」

医「いつもは取っておくのですが、鉗子の中に入ってしまったのでそのまま吸引ビンの中に入ってしまったので捨てました」

保「種類を特定したいんですよね」

医「そうですか。画像は撮ってありますが」

保「画像だけでは種類の特定ができるかどうか 現物が欲しいんですが」

医「だから捨ててしまったんですよ。後学のためにうかがいますが、アニサ☆スの種類というのはどういうのがあるんですか?」

保「え? いえ よく私はわかりません」

わからないものを欲しがるな。


No.3 アニーに遭遇した看護師の話

その内視鏡室に勤務する看護師さん とても穏やかで良い人であった。
その彼女、近所にできた新しいスーパーに魚を買いにいったらしい。
おいしそうなカレイの切り身が並んでいた。一つは半額、一つは三割引き 賞味期限が違ったのだろうか? 両方のパックをどちらにしようか?煮つけにするなら半額のほうでいいか?と 半額の方を手に取って何気なく眺めたら



アニーがとぐろを巻いていたらしい。(うぎゃー)

そして買う気がなくなってスーパーを後にしたらしいけど、その話を聞いた医師
「○○さんさ~ どうしてアニーがいるって店の人に言わなかったのさ」

「う~ん だって言いにくいじゃないですか~」

「ただで他のパックくれたかもよ」

「う~ん 行きにくくなっちゃうでしょ そのスーパー」

「そんなことないよ。感謝されるんじゃないの?」

「そうですかね」

「それにさ 医療人としては指摘した方がいいんだよ。その切り身を買った人が、またウチに来ちゃうかもしれないだろ」

「あっ そうですね~」

なんて話があったそうだ。
ワタシだったらお店の人に言うだろうな。

とにかくアニーって結構ポピュラーなものなんですね。
幸いにして私は被害にあったことはないけど生魚を食べる時には気をつけなきゃと思った。




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恒例同窓会

2013-02-25 22:52:34 | 友人
舞台友Nが主催する二月の同窓会

もう何回出席しているだろうか? このブログにも書いて6度目くらいだと思う。
東京某所に昼間から集まり(なぜかここ3年連続で東京マラソンの日とかぶる)フグコースを食べる。昼間っからビール、ひれ酒を飲み、その後はカラオケで時間をつぶし泥鰌屋かおでん屋での夕食突入と 食べて 飲んで しゃべって笑う 8時間~10時間一本勝負のような催しである。

出席メンバーも家族からは「またやるのか」と顰蹙も買っているようだが、同じ釜の飯(給食とも言う)を食べて多感な時期を過ごした♂♀ おっさんおばはんになった今となって一番居心地の良い空間である。そう思う人たちも多いのか、みんな忙しい身でありながら、色々都合をつけて今年も集まった。

 

 白子にひれ酒 日本人で良かったと思う瞬間である。

雑炊で〆。

今年もカラオケへ

このカラオケはなぜか舞台友Nが確立させたルール「オトコが唄う」というのが守られている。
Nなど声楽家なんだから歌わせれば当然うまいが、なぜかここに集うオトコ達 「あんたたち今までの人生何やってたんだ?」と思うくらい歌がうまいのである。
今年は30年ぶりに(今まで外国や地方にいたため不参加)出てきた某商社マンが出席したが
 このピンクシャツ
出だしのワンフレーズ聞いただけでみんながうなってしまったほど上手なのである。
そして卒業以来初めて会った彼は、みかけの面影はとどめながらも中学時代理系少年で寡黙だった印象と裏腹に「すごいコナレタおっさん」になっていた。


このカラオケで定番となったDrコンビによるチャンピオンも素晴らしいハーモニー

白髪(内☆医)が「お前太ったよ。去年はちゃんと腕が楽に回ったけど今年はきつい」
黒髪(整形☆科医)「夕飯が遅いしなあ 忙しいからストレスたまってつい食べ過ぎるしさ、お前もさっき寝てただろ、若い嫁さんもらうと大変だなあ タバコなんて吸ってる場合じゃないだろ」と返す。



ワタシたちは笑って見ている。

この黒髪が再来週研究会だか勉強会だかを主催、やはりこの場に出席していたキョージュがそこで講演することになっているという。
そうすると黙っていないのが舞台友Nである。

「なに それって私たちも聞けるの?」
「ああ 別に会費払えば入場できるよ」
「じゃ、ワタシ行くよ。局も行くよね」←強引

と なぜかその勉強会に出席することになってしまった。

「ついでにさ おたくの医院も見学に行くよ」と舞台友N

実は整形☆科医はこの近くに開業、私は一度近くに用事があってそこを訪ねたことがあった。色々な医療器具やリハビリ施設も備わり、清潔そうな医院で、何より素晴らしいのは全身マッサージをしてくれるウォーターベッドがあったことである。
ワタシが行った時、ちょうど土曜の診療が終わりそうな時間。人の好い彼は
「せっかく来たんだからマッサージしていきなよ」と当院自慢のそのベッドを使わせてくれたのであった。
水の中に包まれて優しく全身をもみほぐされる非常な快感であった。それをNに伝えたことがあり、彼女もぜひ味わいたかったのだと思う。

その勢いで
舞台友N 建築士Nちゃん、女性歯科医Wちゃんとワタシ それに講演前のキョージュも加えて K医院経由勉強会行ツアーが組まれることになったのである。

そして珍しく 飲むと寝る皮☆科医Gが 「このメンバーで一度温泉かなんかで夜通し飲みたい!」と提案をした。
飲んでるんだか寝てるのだかどちらの時間が長いかわからない彼がこんな建設的な提案をするのは初めてかもしれない。
じゃ 故郷の温泉宿のために梅雨時のオフシーズンに実行しようと その場で実行委員が決められた。

カラオケ終わって私も含め女子メンバーは帰ったが 「今日はウチ帰ってもメシがないよ」の♂メンバーと案内役の舞台友Nは三次会に。元気なおっさんたちである。

そんなこんなで またこのメンバーで集まる予定が夏までに2回。

家に帰ってオットに報告すると、彼の方も似たような状況でしょっちゅう集まっているので
「いいんじゃないの おまえらも好きだなあ・・・ まあ俺たちもだけど」だと

ホントにこの年になると なぜかこの手の友達と和むのが楽しい。
過去が良い 過去が懐かしいってだけじゃないんだけど どういった現象なんでしょうね?





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老婆アイコン

2013-02-22 23:17:03 | 家族あれこれ(犬も含めて)
週初めに実家に行ってきた。

母の外来に一緒に着いて担当医の話を聞くためである。
肝臓がんの治療後、3か月毎にフォローしてくれている。

実家地方は車社会、病院に入るための車がすでに列を作り、要所要所におじさんがいて車を誘導してくれる。この朝の最低気温は-3℃くらい。おじさんたちはみんな結構な高齢である。

「大変ねえ 寒いでしょうに・・・ ワタシは最近つくづくああいう人たちを見ると 大変だな ありがたいなって思うのよ」と母がつぶやく。

「そうねえ」とワタシは狭い通路を運転する方に気を取られておざなりにあいづちをうつと

「あなたくらいの時はこんなにしみじみ感じなかったかもしれないけど なんか最近ホントに感じるのよ。年とったからかしらね」などと・・・

血液検査、CTなど、大学病院の広い、増築や新館とつながった長い廊下なども、もう二人ともおなじみになってしまった。

先端治療の外来は増築で作った所らしく廊下の突き当たりから「ここからまたつながる廊下があるの?」などと最初はおそるおそる足を踏み入れたものだが、そこももう親しい場所。
母が受けた去年は、まだそんなに知られていなかったのか深閑とした場所だったが、最近行くたびに患者が増えている。その効果のほど、副作用の少なさなどがマスコミなどによってアナウンスもされている効果であろう。

受付のはきはきした事務の女性、有能そうな看護師さんたちももう顔なじみで

「○○さん お元気そうで。お風邪などひかれませんでしたか? 」などと声をかけてもらい、母は

「本当にみんな優しくて、さっきも言ったけど わたしはこの頃、こうやって親切にされるとつくづくありがたいなって思うのよ」と言う。

また殊勝な発言である。なんかそんなにありがたいありがたいとしみじみ思うのもいいけど、なんか死期が近いみたいで気味悪いじゃないか・・・
やだな、癌が再発でもしていたら・・


ずいぶん待合室で待たされてから担当医の部屋に呼ばれる。二時間前の血液検査の結果も 一時間前のCTの画像ももうここにあるパソコンで確認できるのである。便利な時代になったものだと思う。

「○○さん、いかがですか? 何か変わったことありませんか?」と先生

「おかげさまで今年は風邪も引かずにおりますが、やはり足が弱ったのでしょうか? お買いものに行くと疲れます。」

「そうですか?」

「××デパートまで行くと息がきれて・・・」

「胸苦しいですか?咳が出たりしませんか?」

「それは大丈夫です・・・」

先生 血液検査と画像を確かめる。

「○○さん、この画像見てください。癌がほら再発した時の画像がこれですが、ここの癌がほら、今はわからないくらい小さくなってますよ」

「あら~ 先生ホントですね」

ワタシものぞいて確かめたが、最初にできて最初は塞栓術という方法で抗がん剤でたたいた後はそのまま見えるが、その後ろ側にひょうたんのように再発した禍々しいヤツが見えないくらいになっている。

「○○さんは治療を受ける間もとてもやりやすい患者さんでしたが、この結果の良好さはまた一番いいグループの一人ですよ」と先生。

確かにこの治療は一定に呼吸するように要求されて、母はそのタイミングを合わせるのが今までで一番うまい!と言われたらしい。
多分長いこと仕舞と謡で鍛えていたので腹式、胸式呼吸が自在にできるんだと思う。

そして運よくこの経過。ワタシもほっとした。

「ところで○○さんのお宅はどちらでしたか?」

「家は △△町、×の近くです」

「×から××デパートまで歩くんですか!?」

「はい・・」

「僕でも息がきれますw」

「ですよね~ 今までが元気すぎたんですよね~」と私もつい口を出してしまった。

「そうですよ。僕は○○さん診て 年齢を確認するとびっくりしちゃうんですよね。失礼ですが、とてもその年に見えない。血液検査でも悪い所ないですね。腎機能なんてそのお年で というか一般的に見てもすばらしいですね」

母 天まで上る

「ほら、見てください。これが○○さんの電子カルテなんですけど、性別と年齢を表すイラストが出るんですよね」

確かにカルテのNoの隣に こんな感じのアイコンがついている。



「あまりにも○○さんと違いすぎますよね~ 」

顔を見合わせ笑っちまった母娘。 しかし世間で言う80歳女性というとこんなイメージなのであろう。

人の事を言っている場合ではない。ワタシも世間で言う年齢から言うとはこんなイメージなんだから



話は戻って 先生は最後に
「いや 十分にお元気ですよ。ただやはり癌は癌ですからフォローはこれからもやって行きましょう。」と言われた。

三か月後はちょうど治療を受けて一年後となる。節目なのでちょっと詳しい検査を二日にわたってするらしい。
大変だけど母のためにも その後同じように治療を受ける人のための資料としても役にたつと思う。

「またよろしくお願いします」 二人して挨拶して病院を出た。

「あ~ お腹すいちゃったわよ。ワタシ朝から何にも食べてないもの」と母。確かに検査のため液体しか飲んでいないのでお昼もすぎた今空腹だと思う。

「ここのレストランで食べてく? でもおいしくなかったよね」私が言うと

「ホント見かけ倒しで気取ってるくせに不味かったのよ。もう出てお寿司でも食べてこうか? 私がご馳走するから」

二人でランチ寿司を食べる。

「あなたのそのショールいいわね。地味な色だけどホントに映えるわよ どこで買ったの?」

「ヴィヴィアンタムってとこのだよ」

「いいわね~ 自分ばっかり 今度ワタシにも買ってきてよ!」

ヴィヴィアンタムのショールを欲しがる80歳。さっきはこの先短いかと思ったけどやっぱり長生きするかも・・

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☆つきランチ

2013-02-17 21:52:49 | 食べる

今日はオットとオットの友達とそのお母さんという異色の組み合わせでランチ。

年末恵比寿で姑も一緒に食事したのだが、その時以来ぜひご一緒したいわ~ とあちらのお母様がおっしゃり今日の運びとなった。

「とっても素敵な所なの! ぜひご案内したいのよ」とオバサマ。
当然姑も誘ったらしいが、「あ○み野?そんな遠い所に行かないわよ」となぜか断ってきたらしい。遠いと言っても来たいと言えばどうせ私たちが車で迎えに行くのに不可解な人である。まっいいや 気を遣わんですんだ。(お酒も飲めるし)

 ☆ あ○み野 う○い亭 

豪華なランチであった。



エントランス ちょっと気張って着物にしてよかった。今日は白大島の着物と経錦の帯で(帯は見えないけど)



庭もステキ 小鳥が噴水のところで水浴びをしていた。



ウェイティングバーに案内され、待ってる間においしいハーブティーをいただく。このインテリアもさりげなくガレのランプが置いてあったりこれからいただく食事に期待感アップ!

個室もあるのだけど「気取らない方がいい」というオット友が提案したらしくカウンターで

ぴかぴかの鉄板で目の前でシェフが焼いてくれる



まず雲丹のプリンのアミューズ

次に前菜としてアンコウのソテー

 んまい・・・

それから冬のおすすめというタラバ蟹のスープ

ふっとい蟹さんの足を水で湿らせた塩の上で

←焼き前

これに銀のドームをかぶせて蒸し焼きする

←焼き後

赤紫だった蟹足が鮮やかに赤くそまりふっくらと切れ込みからその身を表す ごっくん

これをミルク仕立ての蟹の身で出汁をとったスープの中に入れていただく   んまい・・・

メインは



このレストラングループの誇る う○い牛のサーロインステーキ これを粒胡椒、ホースラディッシュのステーキソース、オリジナルのポン酢などでいただく。 新玉ねぎの薄切りとの相性もよく    んまい・・・



目の前で作ってくれるガーリックライス お米がモチモチ~で立っている♪ このお味噌汁も出汁が効いてて   んまい・・・

食事だけでなく、食器も有田、ロイヤルコペン、ジノリなどの陶器が塗りのお盆やお椀と和洋折衷なんだけど組み合わせも粋で目も楽しめた。
お箸も添えてあるのも気取りがなくて イイネ♪である。

食事が終わると 喫茶室に案内されて



ここもインテリアも花も豪華 たまにはこういうバブリーな空間もいいものである。サービスもとっても良い。と言うか気を遣われすぎるくらいのサービスである。「お着物でらっしゃるのでこれを」と食事の間はエプロンを進められ(それもわざわざかけてくれるw) 化粧室に行こうとすれば、「段差があるのでお足下にお気を付けください」と先にたって案内される。
オットあたりの年だとでおねえさんがサービスしてくれるような場所も多少は経験があるだろうが、こういった場所に行き慣れないオバとしてはそこまでされると却ってこちょばいし多少居心地が悪いものである。
(と後でオットに言ったら お前ってそれを顔に出さないのがスゲーと言われる)

 コーヒーとデザートをいただく オットの友達はバースデイ仕様のデザートであった。

 私はシフォンケーキのイチゴ添え

味も満足だが、量もたっぷり オット友達母子との会話も弾み楽しい時間だった。
「お前 ああいう金☆ちおばはんと話合わせるのうまいな~」byオットw 

家に帰ってオットもワタシも夕食をパスしたのにまだ満腹感が・・・(っていうか胃もたれ感も)

そう言えば先週の人間ドックでピロリ菌の検査もしたのだが、ワタシも親友Aも-だという結果がでた。ワタシの年齢だと半分以上はピロリちゃんを飼っているらしいがこの年で-なのは喜ばしいことである。
オットが「お前たちってホントに丈夫なオバサンだな~」と改めて言ったものである。

ただし高級和牛(霜降り系)を食べると大抵胃が痛くなるのだが、これは単に食べなれないものを食べるから胃がびっくりするという現象であろう。
明日は納豆ご飯ですませよう。














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50℃洗い

2013-02-15 15:47:58 | 日々の生活
ちょっと前から巷では50℃洗いが流行っている。

ほれ、野菜や肉を50℃で洗うと、野菜はしおれかけでもシャキっとして肉や魚は臭みが取れるっていう手法である。

それ専門の本も出てベストセラーにもなっているとか・・・

この前ジムのサウナでドヤ顔で説明しているオバがいたので私もやってみることにした。
こういう化学系の実験めいた台所仕事ってのは昔取った杵柄、結構好きなんである。

ホントにシャキっとするんですね、これが・・・



生協で購入、使いそびれて5日ほど経ってしんなりした菜花。
50℃で30秒ほど洗ってそのままザルに揚げたサマ。
見違えるほどシャッキリ青々としている(向こうに写りこんでいる何やらみすぼらしいハンバーグ様のものは気にしないでいただきたい。イワシすり身のつみれ団子で見た目を裏切り美味しいのである)

あら~ ホントじゃない!ってことで、その後色々試してみている。
確かに青菜には効き目がありますね。スーパーから買ってきたばかりの春菊なんかでさえ、ちょっとしんなりなんてのもあるが、これをすると「あんら~ 畑から採ってきたばかり?」くらいに新芽の部分まで自己主張するがごとくシャッキリ立ち上がる。

一番適してると思ったのは今が旬のちぢみホウレンソウである。ワタクシこのホウレンソウが大好きなのであるが、地面にくっついて生育するためか泥が結構くっついている。これが高温で洗うと今まで冷水で洗っていた頃より格段に落ちやすいのである。

50℃で洗えば菌、ウイルスも種類によっては死滅させることもあるだろうから、清潔にもなると思う。

しかし栄養的にはどうなんだろうか?ビタミンCなど熱に弱いビタミンなどにはどのくらい影響するんだろ? などと調べてはみたもののはっきりとした結論はまだ把握していないので 闇雲に何がなんでも50℃洗いの信者にはなってはいないけど。

まあ 冷蔵庫で忘れて捨てちゃおうかな?と思われるくらいのへたれた野菜にはダメ元でやってみる価値はあると思うのでおすすめさせていただきたい。


しかしですね、局家において発生した弊害が二つ。

ガス給湯器を50℃に設定してこの野菜洗いをする。そのままめんどくさいので設定を変えずに食器の洗いものなんかをすると確かに水切りもいいのでそれが定着してしまう。

そうなるとですね。

1)ガス代が高くなる

2)オットが帰ってきて手洗いしてると 「あち~っ お前また50℃にしたまんまかよ オレを火傷させんなよ」と文句を言う。

          以上である

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たまには文化的に

2013-02-14 22:21:51 | 見る(映画 劇場 美術館など)
またもや間が空いてしまったけど・・

日曜日

芸大の奏楽堂で行われる学生と大学院生によるオーケストラのチケットをYUMAMAさんからいただいてあった。
演劇系、音楽だとJAZZ系はよく行くがクラシックは久しぶり。



  またもや寒いけど良い天気の日であった。

 

良いわねえ こんな音響も良く、綺麗な舞台で披露できる学生たち。さすが日本一の芸術大学である。
綺麗なハーモニー 高いテクニック。 日本の音大生の実力ってすごいね。
この子たちって小さい時から研鑽をつんでいたんだろうなあ と。

真の芸術は眠りを誘うとのYUMAMAさんの指摘通り モーツァルトの時には気持ちよく一瞬幽玄の世界に誘われる。

それにしてもフレッシュで素敵なコンサートであった。

上野で気に入らなかったのは



この広場でリーゼントの田舎臭い兄ちゃん5.6人とポニーテールとサーキュラースカートのムスメっこが大音響の古臭い音楽かけて下手くそな踊りを踊っていたことである。

みんなくつろいでいる所に信じられない大音響。小さいラジカセみたいな音源だから音が割れて騒音である。

「迷惑だよね~」と私が言うと
「人前で踊れるようなレベルじゃないだろ 女もブ☆すぎる」とオットも変なところを指摘して力説していた。

自己顕示欲もわかるが、自分ちの近くの畑の上ででもやっていただきたいものである。

夕食にはちょっと早かったが、帰りに寄ったのは

 

タイ国屋台居酒屋
珍しくオットが「エスニック食べたい」とのたまったのである。タイ料理だったらいつでも歓迎。
ムスメにLINEで聞いて 安くて美味しいというので行ってみた店



雑多なインテリアがホントにあちらの屋台みたいな雰囲気。たくさんあるメニューだけど頼むとすぐ出てくるエネルギッシュな店。
確かに安くておいしかった。

家に帰って 「検診のお礼」といって親友Aからもらっていた




マリアージュの紅茶とデメルのザッハトルテを食べた。検診後で安心してゆったり過ごした良き一日。

YUMAMAさんAちゃんありがとう!







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乳搾りw

2013-02-10 22:12:26 | 日々の生活
話は一月にさかのぼる

 ☆ この日  親友Aが今年度中に健康診断をsしなければいけない なんて話を出して、その流れで「そう言えば私、胃カメラの検査したことないんだよね~」なんて私が言ったら
「信じられないっ! 局ちゃん! じゃ、ちゃんと検査してないの!?」と言い出したのであった。
「だってあんなの飲むのイヤだし~ そう言えば去年は区民の健康診断もさぼっちゃった」と言ったら
「やだ~ ○○さん(オット) 連れてったほうがいいですよ~」
「そうなんだよAちゃん こいつ逃げるからね。ホントにさ、こいつが手遅れの癌にでもなったら俺が何言われるか・・・ 」
「じゃ 私と一緒にするってのはどうですか?この際」
「あっ それがいいよ! オレ予約しとくよ」

ってなことで、昨日の土曜日、全身おまかせ検診を親友Aと二人で仲良くしてもらうことになったのであったw

その時は(まあこの際仕方ないか・・・)と酔っぱらってて気持ちも大きくなっていたのでそう思ったが、だんだん気持ちも重くなる。何より胃の内視鏡検査ってのがどうもイヤなのである。「大丈夫よ」って人もいるが、「苦しかった」とか「二度とやりたくない」との声も・・・
歯医者で歯型を取るのも吐き気のするくらい喉あたりが敏感なワタシ・・・ あんなもん飲むこと考えるだに恐ろしいではないか・・

しかし嫌だ嫌だと思っていてもその日は近づいてくる。朝一で予約を入れた土曜日。Aをピックアップして病院へ・・・

最近は大学病院や公立の病院は土曜休みのところが多いので、中規模の総合病院で土曜日にやっているここは結構な混雑である。

問診をして血液検査など・・・

そして最後に内視鏡検査室へ・・・・

内視鏡が上手と評判のDrらしい。しかし、ワタシの検査をすることに非常に難色を示してたらしい。どこかの誰かが「痛がりで大げさでめんどくせえ患者」と吹き込んだらしいw まったく余分なことを。外面は良いんだぞ、ワタシは・・・

そしてその吹き込んだ張本人も外来を抜け出して内視鏡室へ。よっぽど私が暴れるのか心配だったのだろうか?

看護師さんからまず喉の麻酔を注射器で口に入れられる。これを喉に滞留させて5分ほど置いとくんだって。歯医者の麻酔と同じような味で同じような麻痺感が口の奥半分から喉まで広がる。

(あ~ ヤダヤダ)と内心思いつつもここまで来たら「まな板の鯉」になろうと決心。

しかしそんな心配はいらなかったのである。

ドルミカム静注。そのまま意識が飛ぶ。

「終わりましたよ」という看護師さんの声で目覚める。
そのまま車いすに載せられ処置室のベッドで気持ちよく眠る。隣のベッドにはやはりAが気持ちよさそうに眠っていた。

ちょっとだけ喉に違和感があったが、それも2、3時間で消えた。

「これなら何度でもできる! なんだったら大腸ファイバーもできる」(図乗り)

こんな風に心配したわりにはさっくり終わった内視鏡だったが、この日は思わぬ伏兵が潜んでいたのであった。

それは やはり初めての「乳がん検診」であった。そう、マンモグラフィーの検査である。

これも我が人生初体験である。
話には聞いていたが、豊満乳の持ち主は豊乳なりに、貧乳主は貧乳なりに 共通の感想は「痛いっ」であった。

しかしその後には内視鏡が控えていたこともあったので、何か針を刺されるわけでもないし 乳を挟まれるくらいなんてことないじゃんとたかをくくっていたのである。

それが・・・

別に自慢じゃないが、ワタシは貧乳ではない。しかるべきくらいのブツの持ち主であると自覚しております。

なので技師さん(若い女性 なかなか綺麗な子であった)には必死になってかき集めなければならないという苦労はかけなかったと思う。

しかしですね、これって大変なのね。

概略を申し上げるとですね。乳を片方ずつ引っ張って二枚の板で押しつぶして照射するのである。
技師さん「失礼します」と言いながら我が胸をむんずとつかみこれ以上伸びないっつーにという限界くらいに両手でひっぱり板の上に・・・ それだけでも「イテテテっ」なのにそれをもう一枚の板で挟むのである。
「どうしても我慢できないくらい痛かったら言ってくださいね」とにこやかに言った技師さん、もう一枚の板を上からギギギと圧迫する。

痛いっ 痛いっ つつつつ

両方終わってほっとしたら「今度は横から取りますね」

まだやるのかよ・・・

横から押しつぶしはさらに痛くて思わず「痛いんですけど~」と言ったら「もう少しですから すみません~」とにこやかに言われる。

「痛かったら言ってくださいね」 というのは結局 「すみません~」 とにこやかに言ってもらえるという特典であったw

痛いし恥ずかしいしまったく女はめんどくさいね。ここをお読みの男性のみなさん。ご自分の下半身のブツがむぎゅっと引き延ばされて板に挟まれ薄くつぶされて検査されることを想像してくださりませ。その辛さが計り知れるであろう。

・・・と、息も絶え絶えでマンモは終わった。

その後腹部エコー、心電図、ピロリ菌検査などできそうな事は一通りやって問診に。

「大丈夫そうだよ。何も異常ないよ」との医師の説明。

「ほら胃の中も綺麗なもんだ」初めて見る我が胃袋の内部。つるんとして綺麗なピンクで凹凸もない。今まで「神経使いすぎて胃が痛くて」などと言って色んな言い訳に使っていたが これから気を遣ってくれなくなりそうである。

マンモの画像も見せてもらったが大福が二つ並べて押しつぶしたようなものが映っていた。これも異常なしとのこと。血液検査の結果もすべて正常値の範囲内。

親友Aも異常なし。

「私たちって丈夫なオバね~」と二人で安心。

安心したら朝から何も食べずにいた空腹を自覚し、この後休日出勤でたまった仕事を片付けるというキャリアウーマンAと新宿のうどん屋で味噌煮込みうどんを食べて別れる。

嫌だ嫌だと思っていた検診だったけど、こうやってすっきりした気分になれて良かったと思う。しかし乳搾りの恐怖はしっかり刷り込まれてしまった。




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タイルでつながる

2013-02-07 23:53:36 | 描く
ムスメの旅の様子も書いておこうかと思っていますが、なんせまだ時差ボケ中らしく、朝4時頃からガサゴソ起きて出かける前に二食食べ、帰ってくると夕飯も食べずに寝てしまうので相変わらず話すヒマがないw

で、今日は先日からのタイルつながりの話を・・・

二年前ほどからタイルに絵を描く教室に通っている。
教室の先生が元々友達なので、カリキュラムを無視してw自分の好きなものを気楽に描かせてもらっている。

最近作ったのは これ ↓



これ、実はクレーの版画 コンポジションの構図をもらって好きな色を乗せたんですけど、結構気に入っている。居間の壁に飾った。


そして先月の終わり、今一番気に入っているポ☆トガル料理のレストランのお菓子やお惣菜を売る別店が本店の近くにオープンした。

このお店の外壁のタイルを先生が去年の暮から描いていたのだ。

教室が終わったあとに早速行ってみた。



 

こーんな可愛いお店 外壁の青いタイルが友人作



テイクアウトだけのお店である。エッグタルトとチキンパイを買った。
ホントおいしい! 家で食べるならちょっと温めなおして食べるとなお美味だと思う。材料もきっと吟味してあるんだろうバターもたっぷりカスタードもたっぷり(ここまで美味しかったら太っても仕方ないと思える美味さ)

ここはまた近いうちに行きたい。富ヶ谷の交差点からすぐのところです。


そしてまた先週行ったのがタイルつながりのここ。



この絵が見たくて



壁画である。壁一面のホンモノは迫力、細かいところにユーモアもあり見て飽きない作品。

所は国立

 

この街って路地に入って行くと画廊やカフェ、素敵な古本屋さんなどに思いがけなく遭遇する。

この日もなかなかレトロなカフェに出会った。



なんとなく懐かしく昭和っぽい造りのお店にやっぱり昭和っぽいマダムというよりはおかみと呼びたい女性店主が控え、注文ごとにコーヒーをいれてくれる。このコーヒーがなかなかおいしかった。

この後は北欧雑貨の店に



ここもいい感じ。


そして今日、この日の個展で買った二枚組のタイルの作品が丁寧に梱包されて送られてきた。



我が家の家宝がまた一つ。















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やれやれ

2013-02-06 01:08:48 | 日々の生活
飛行機が二時間遅れてリムジンバスに乗れなくなったムスメを迎えに空港へ

到着ロビーで待機ちう

今、のんきに 日本のトイレさいこー!とメールあり。
帰国後最初の感想がそれかいな?

雪のふるまえに帰りつきますように~
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朝の怒り

2013-02-03 22:39:56 | 読む
日経朝刊の最終面に 私の履歴書という記事がある。

色んな分野の方が一か月にわたって自分の半生を記し、大半は興味深いコーナーでもあるのだが・・・

一月担当は あのジジであった(またこのジジの悪口かよ、と思われる方はこのブログを長く読んでいる方である) ☆ ここらへん 

作家 渡辺○一

こんなに私の神経を逆なでする作家はいない。嫌なら読むなよだけど嫌だ嫌だと思って読んで誰かとその感想を共有したくもある。

一月も終盤、なぜか彼の履歴書はまだ昭和40年代であった。
今までの内容はを箇条書きいたしますと(ああ、ワタシもヒマね)

☆ ざっと祖父母や両親のこと 小学校時代からお勉強ができて作文や短歌の才能があった自慢

☆ それから高校になっての自死した天才画家とのかかわり(これは小説にもなってるしさんざんどこかで同じようなネタは読んだ)そんな重要な出来事であり大切な出会いと別れのはずなのに、画家の名前を間違ってましたという訂正が次の日に記載されていて失笑

☆ 京大の哲学科に行きたかったけど、母に説得されて医学部に行く

☆ 解剖の授業で人間が一皮むけばみな同じ(乱暴なまとめかただがだいたいそんなもん)これも良く新潮のエッセイのネタにされてる繰り返し

☆ 医者になって整形外科教室へ

☆ そこで可愛くて仕事もできたらしい看護婦とデキちゃう。

☆ 妊娠もさせちゃう(いくら整形の医者でも国試で産婦人科の勉強くらいやったろうに)

☆ しかしまだ大学院生だし、ここで子供ができたら 母もびっくりするだろうと堕胎させる

☆ 看護婦さん多少狂乱(無理もない)

☆ それがうざくなって遠ざかる

☆ 母にすすめられたお見合いで医者の娘と結婚

☆ 結婚式で中絶させた看護婦さんが乗り込んでこないかとおびえる

☆ 和田教授による日本初の心臓移植手術が行われる

☆ 地方の病院でこの快挙!と有頂天で新聞にも投書

☆ レシピエント死亡と移植手術の問題性があらわになってきて焦る

☆ 医局をやめる 小説も書いていて何度か賞の候補にもなっていたのでそれで生きて行こうと思う

☆ 単身で上京 バイトで医者も続ける

☆ そこでまた彼女を作る

☆ 彼女浮気する 部屋にオトコが居るのを見つけて糸鋸でドアチェーンを切断を試みるも警察に通報されて逮捕されそうになる(自分は結婚しているくせに)

☆ 直木賞受賞 一番喜ばせたかったのは母(糸鋸事件の時の警察官にもあの時のオレがこうして直木賞を取ったんだぞと言いたかったんだと、これもホントにバカかと思った)

記事を引っ張り出して確認する手間を惜しんでいるので不正確な部分があったらお許しを

まあこの流れから、人間正直だから良いってもんじゃないなあとつくづく思うのである。

まあこのジジももう70代も後半? 人生今更怖いものもないのかもしれないが、そういう恥も外聞も捨てての開き直りの境地ではなく自分のしたことが「恥」と認識していないのではないかと感じられてしまうのである。
元々そういう感性なのか加齢によるある種のボケ症状なのかは定かでないが・・・

この中絶させられた看護婦さん、上京後の浮気相手、これを読んだらどう思うだろうか?
そして余計なお世話であるが、このジジの奥さんや子供(直木賞がとりたくて直子と名付けたお嬢さんがいるらしいw)ってイヤじゃないんだろうか? 

ざっと一連の流れもさることながら、細かい所でホントむかつくのw

中絶看護婦さんと仕事をしていた時も 朝の入院患者の見回りの時に
「いくぞっ」と声をかけると 彼女が
「はいっ」と答えて包交車かなんか引っ張ってついてきてくれたんですと。 いくぞっ ハイっ だってよ。気持ちわりい。

何でむかつくって言うとさ、この人の小説ってこの頃の医局感っていうか医療現場感をそのまま引きずって現在のこととして書いてるってこと。
今時こんなに都合の良い看護師さんなんていないっつうの。まともな医療現場はもっとお互いを尊重してるっつの。

これはこのジジの他の女性観も同じ。妙にしおらしく男をたてる都合の良い女がいつも主人公。そのくせ尻軽ってのが共通項。
オトコにはもてるかもしれないが一緒に働く女からはうざがられるタイプね、妙に粘着質で。

そして二言目には「母が」「母が」
人生の方向性を決めてくれたのも母 一番喜ばせたいのも母。

そりゃー親を大事にする人間の方が ないがしろにする人間よりはましなのは確かである。

しかしこのエッセイに現れる母への依存性はこのジジの精神構築に深くかかわってるのではないかと推察される。

直木賞とってを一番知らせたかったのは母 なんていうダンナだったら怒るよ 私が妻なら。

気を取り直して続けると

☆ 直木賞後に書いた小説は、「花埋み」「無影燈」「阿寒に果つ」「冬の花火」「遠き落日」
この頃の作品群は私も先入観ない感想を述べると面白かった。この辺の一連の作品が面白かったから私はこのジジを認識したんだもの。
その後ベストセラーになったエロ路線よりよっぽどマシだと思う。

☆ そして、東京に家族を呼び寄せたジジは作家として一本立ちして今まで通りに新宿で飲んでたら同年代のオトコに絡まれたんだって。直木賞とったくせにこんなところで飲むなって。
そうだ新宿っていうのは作家やディレクターになりたいけど志を遂げられない輩の集まるところ、こんな所で直木賞とったオレ様はいちゃあいけないと銀座で飲むことにする。
この上から目線 新宿で飲む自由業の皆様、怒りましょう。

☆ で、遊び場を銀座に移す。銀座では作家の御大たちが美しいホステスをはべらせ楽しそうに飲んでいる。そうだこれからは銀座だ! あの大作家たちのように銀座の女性と親しくなり、堂々と愛を語り合いたい。(愛を語るってホステスさんを口説くっていうのと同意語なんですかね?このジジの作家としての日本語使いはかなりの違和感が・・・)
しかし銀座は高い!お金を得なきゃ!ベストセラーを書かなきゃ!

☆ それが文学のためとか、よりよき小説のため、などというもったいぶった理由なぞいらない。それより、いい小説を書いて、銀座のいい女をゲットしたい。そんな俗な理由が、まずわたしをふるい立たせ、わたしの能力をかきたてた。(これは原文まま)
ってことはジジの本を買うってことはジジの銀座遊び代に貢献するということなんですね。ぜってー買いたくない。

☆ わたしは今、自分が常識人でなく、作家になっていることを自ら実感し、納得してもいた。(これも原文まま)

確かに芸術家とか文学者ってものは世間一般の常識で計れないものだと思う。しかしそれって人を感動させる作品を作り出すこと前提で、しかも他人が評価するもんじゃないだろうか?「あああの人は芸術家だから仕方ないね」といった具合に、尊敬と畏敬とともに・・・。

自分の非常識を勝手に納得して開き直る口実にしていただきたくないものである。

☆ そして連載最終日、結局直木賞をとったその後のことは書いていない。作品を読んでもらえばわかるんだそうだ。「その意味では、わたしは私小説作家であるのかもしれない。」そうで失楽園だの愛の流刑地などの大作も、それなりにモデルがあり、その主人公と同じ思いに深くとらわれたことは、まぎれもない事実である。
自分の作品を大作呼ばわりするのもかなりの違和感があるが、その後の「 ただ一点、「失楽園」の主人公は最後に毒薬を服(の)んで心中し、「愛の流刑地」の主人公は恋人を殺して刑務所に入るが、わたしがそのとおりの人生を歩んでいないことはたしかである。 しかし、小説を書いているときは、まったく、主人公と同じ思いであり、ともに死にたいと思い、さらに愛する女性を殺したい、と思ったことも事実である。これらはまさに身に沁(し)みた実感である。」にさらに違和感が・・・

結局このジジって愛だ恋だ不倫だって言いながら、家庭と作家としての地位は保全して何一つ失ってないんだもの。これは賢いというよりズルいと映る。
同じ不倫の恋でも 身一つで故郷に夫を捨てて出てきた宇野千代さんその他の女流作家たち、色々なものを捨ててその辛さや喪失感、多少の後悔などを作品に昇華させていった人たちのように人の心を打つものは書いてないんじゃないの?

結局このジジが愛したのはご自分と御母堂なんだなと連載終わって思っただけ。

なんだかんだ言って毎朝必ず読んでしまったワタシもバカね。

しかしこうやって日経も連載し、週刊新潮も毎週こっつまらないエッセイを長々連載、こうやってみると日本ってまだまだ世の中全体が古臭いオヤジ脳なんだなとちょっと失望を感じてしまう。








コメント (4)
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