局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

北京日記~交通事情と雑技団

2006-08-15 21:14:32 | 
中国は二度目である。三年前に上海に 友人4人と訪れている。
その時は、上海旅行の普及を仕掛けていた広告代理店のおじさんに色々案内してもらった。
かの地に着く前に、彼に散々注意されたのは
「日本の感覚で 道路を歩いちゃだめだから。こっちは人間より車の方がエライんだからね」
その通り、上海の道路の車の傍若無人さ、赤信号でも安心して道を渡れない、まして、信号のないところで横断する時の命がけさ など 恐ろしい思いをした。

今回もそれは変わっていなかった。

中国は車は右側通行である。赤信号でも右折する車は交差点に突っ込んでいいことになっている。日本であれば たとえ青でも 左折右折の車は当然直進する歩行者や自転車に注意するであろう。しかし、中国は違う。赤で右折して突っ込んでくる車は歩行者なんて注意していない。そこでびびって立ち止まると 車の方では走ってそのまま歩行者が渡ると目論んでいるから かえって危ない。歩行者は歩行者で車にびびっていればいつまでたっても道を渡れない。
だいたい、恐ろしいほどの数の通勤自転車は、片側5車線くらいの道路のどこでもかまわず走る。多少接触しようが何しようが怖くないようで、子供を乗せていようがなんであろうが 走る。
バスもトラックも傍若無人の車線変更はあたりまえ。みんな絶対に譲り合わず、クラクションは鳴らしまくる。ついでに自転車も ずうっとベルを鳴らしまくる。
とにかく 北京の街中はそうぞうしい。

市内観光をした時、日本語の堪能な若いお兄ちゃんのガイドに案内してもらったので、北京の車の乱暴さについて質問してみた。彼が事もなさそうに言うには、
「昔はですね、中国では車を運転してる人はみな金持ちでした。今でもそうかもしれません。だから、歩いてる人より偉かったですね。だから車の方が優先されました。その習慣が残ってます。」

それにしても不思議なのは、そこまでお互いが傍若無人 かつ 交通量も多い道路であまり交通事故も見なかったし、へこんでいる車も見なかったことである。
交通事情がずっとましな アメリカやカナダの車の方が、よっぽど ボコボコのものや傷だらけのものが多かった。
不思議だなあ って ずっと思っていたが、二日目の夜、中国雑技団のすんごい技を見て納得がいった。中国人って恐るべき運動神経の持ち主なんじゃないだろうか?
雑技団の ここまでするのか? って 人間業じゃないような演技、これじゃ体操も強いはずだよな~ってつくづく思った。
だから、自転車も車もバイクもバスも 人間が雑踏の中を身をくねらせつつ進むような進み方を平気で行う。一方が鉄の塊、一方が生身って事も念頭にないように。

しかし、私達はそうは行かない。北京で道路を歩くことや、乗ったタクシーの車線変更の離れ業や果敢にバスに向かっていって直前でかわすアクロバティックな運転に身をゆだねるのはかなりのストレスであった。

北京オリンピックまでに このような交通事情が改善されることを祈りたい。




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帰国 イギリステロ 靖国

2006-08-15 09:59:56 | 
昨日の夜 東京に帰ってきた。
北京の出国、関空の入国、それから羽田への乗り継ぎ、荷物のピックアップもスムーズにすんだ。
お盆休みの中日、ちょうど人がまだ動いていなかった隙間だったんだと思う。

房総上空から羽田沖を通って 東京の夜空を見ながら 帰ってくる瞬間が好き。
昨日は休みで空気が澄んでいたのか、特に夜景がきれいだった。
千葉のどこだかわからないけど、小さな花火大会も見えた。(TDLじゃなかった)

娘からもメールも着ていた。

Subject:こっちは大丈夫だよ

私、順応性すごいわ 今、ロンドン チューブも一日で慣れたよ
一つ目の作品も好評だった 
でもやっぱり飯は激マズ! ママに言われてインド料理食べたけどやっぱりまずい。
毎日寒いし、乾燥してる。ジャケット買った

あ~あ 親の心子知らずでのんびりしてること
まだテロ未遂犯も全部つかまっちゃいなそうだけど、大丈夫なんだろうか?
さすがにヒースローも20日後には落ち着いているだろうけど、出国が遅れたら遅れたで喜びそうな娘が怖い。

留守の間、東京では停電があったみたいだし、今朝 TVつけたら小泉さん靖国参拝で大騒ぎしているし。
靖国問題って背景があまりに複雑で私の浅薄な知識じゃコメントしようもないんですが、すっごく現実的に言っちゃえば 昨日帰ってきてよかった。ただでさえ、北京の街中で 刺すような視線(特に年寄りから)を感じることもあったから、今日以降 中国国内でウロウロしないですんで良かったな~ ってことです。向こうで働いてる日本人なんて 余計神経を使うことになるだろう。
小泉さんも終戦記念日に参拝するって公約して5年、ちょっと時期ずらしたりなんだりで、中途半端に自己主張してきつつ、もう後がないし やっちまおうって感じで なんとなくピンポンダッシュっぽいパフォーマンスだなあ。
今回 中国の一般の人はもちろん 専門職の人、政府の人、ある会社の総裁って人にもお会いしたんだけど、やっぱり 溝とは言わないまでも 理解しがたい「違い」 って おぼろげに認識してしまった。あまり具体的には書けないんだけれど。

これから、ぐちゃぐちゃの我が家を掃除してから所用も片付けなくてはなりませぬ。
旅日記の楽しかった部分は また アップします。

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