局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

北京日記~これにはまいったわ

2006-08-16 20:46:44 | 
北京に来て 万里の長城を見ないのは男ではない と中国人は言う。
今回はそこまで行く時間がなくて 夫は男にはなれなかった。私もそこまで見たくなかったので 北京市内を観光してきた。それはそれで楽しかった。少しでも中国語がわかればもっと安心だっただろうが、まだ筆談できる。どんな文字も私にはラーメン丼の模様にしか見えないハングル語よりマシである。

北京市内には胡同という路地がある。本来胡同っていうのは井戸という意味らしいが 昔ながらの路地に庶民の家も大商人の家も貴族の家も軒をならべる。
そこを 自転車の後ろにつないだ車に乗せてもらって観光したわけだが、3時間くらいのツアーで日本語ガイドつき。その大商人の家のきれいな茶店でお茶を飲んで一人180元(2700円程度)だから安いものである。
ただし、日本の旅行会社のオプショナルツアーでいくと430元くらいになる。(本当に旅行会社ってぼったくりだと思った)

そこで実際に住んで生活している 退官した考古学者の家を案内され、その後は 和親(真?)さんという 18世紀のビルゲイツと呼ばれたらしい、大商人の家の見学に行った。当時の皇帝に賄賂を贈りまくって栄華を極めたあとは代替わりした皇帝に全財産を取り上げられて失脚したという劇的人生を送った人らしく 現在中国では彼のドラマがブームらしく(こっちでいうと大河ドラマっぽいらしい)全国から中国人も見学に来ていてにぎわっていた。(日本に行ったことがない という日本語ガイドの兄ちゃんの片言ガイドだから聞き間違っていたらすみません)
写真はそこの一室で供された中国茶。ツアー料金に含まれていたからいくらだかわからないが 白人と私達しかいなかった。現地値段としたら高いんだと思う。

で、ここでガイドさんが途中で
「ここのトイレはきれいだから 奥さんここで行って来てください」

確かに行って見たら新しくて日本並みのきれいさは保っていたが、8個くらいあった個室のドアの殆どがちゃんと閉まらないのである。柱とドアが平行に立っていないので鍵もちゃんとした所にはまらない。
友人のダンナが建築系の仕事で中国に赴任していて かなりアバウトな大工仕事や建築の裏話を聞いていたので (なるほどね~) と 思いながら、唯一ドアが閉まったトイレを見つけ出すことができた。
しかし、こんなことで驚くのは甘かったのである。

その後 夫と王府院というこちらでは銀座?のようですよ という繁華街に行ってみた。
一応服や時計、バッグ類もこちらと同じようなブランド物も売っているようだ。だけどこういうところで買うつもりもないし、旅先で行って面白いのは 現地の人が行くスーパーや市場である。
そこでも一階は宝飾店 地下は電気屋と食料品、衣料品というスーパーを覗いてみた。
食料品など めちゃくちゃ安い。ウーロン茶など 後で空港で売っていたのの10分の1くらいで売っていた。中華食材なども見たこともない調味料や 不気味な乾物などあってワクワクしながらあちこち歩き回った。

で、トイレに行こうとして その中で固まってしまった。
まず 壁が真っ黒に塗ってあり、かなり薄暗い、おまけに かなり臭う。
やだな~ と思いながら足を進めた私は、しゃがんで見上げるおばちゃんと目が合ってしまった。

そう、、、そこのトイレには ドアがなかったのである。
全然動ずることなく見上げるおばちゃんと固まる私。
中国文化にうちのめされて 用を足さずに何故か逃げるようにその場を去った私・・・。
近くで待っていた夫に 「無理・・・」と一言告げた。

北京に行く人は トイレはホテルで済ませましょうと アドバイスしたい。
コメント
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