局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

駄菓子屋 少年堂~リリーフランキーとめんこ

2006-08-08 20:56:33 | 見る(映画 劇場 美術館など)
昨日の夜 NHK総合で夏の特番だろうか 駄菓子屋 少年堂と言う番組を放送していた。題名にひかれてTVをつけたので最初の5分くらい見逃したけど
これが なかなかよかったのよね~
リリーフランキーと高橋ジョージとダンカンの現オヤジ世代が、少年の頃のメンコ遊びの思い出を語る。
他の出演者も メンコをめぐる思い出を あるいは熱く、あるいはしみじみと 語る。

私はメンコ遊びはしたことないけど、男の子における 人生最初のギャンブル性を帯びた勝負事なんですね。だからそこから、年少時なりのドラマチックな思い出が生まれてしまったわけなのね。

それぞれ、思い出を熱く語る三者。一人っ子だったリリーさんが、大事にしていた仮面ライダーのメンコを友達に盗られてしまい、それを抗議したら、その子のお兄ちゃんに 家の弟を泥棒あつかいするな と 怒られ 口惜しいながら兄弟っていいなあ って 思ったこと、結局 弟が実際に盗んだのがわかって兄ちゃんがあやまって返してくれた とか 男気があった兄ちゃんだったわけね。確か「東京タワー」にも出てきたエピソードだったけど、実際語られるのを聞くと面白かった。
高橋ジョージの語ったエピソードは ちょっと年上の子が 絶対負けない横綱級のメンコを持っていて、それがとてもうらやましかったのだけど、ある日 その先輩がわざとそのメンコを使って高橋少年に勝たせてくれた。大喜びしてそのメンコを自分の物にできた次の日、その先輩は違う町に引っ越していった。 ただくれたんじゃなくて勝負に勝たせてくれた先輩の話。。。 いい話だったなあ。

後、どこの中学だか忘れたけど 理科部の面々が「メンコの科学」という題で研究をした経緯。まず部員全員で100試合以上のメンコの勝負をして、強い子を選出し、腕の振りが速いということを見出す。それからおいてあるメンコに対してどの角度で次のメンコを叩きつけるかの研究。そしてその勢いとプラスアルファが必要な事に気づき、それが腕のふりで巻き起こる 風 にあることに気づき その証明。そんなに精密な機器を使って測定しているわけじゃないけど身近なもので、上手に科学的な証明ができていた。それにまずメンコ勝負を120試合もやったってことで笑ってしまった。放課後 延々と理科室でメンコ勝負する中学生の男の子達。ちょっとませた女の子は 「何やってるのよ」 と バカにしたものだろう(笑)男の子っておもしろいなあ。


もう一つ メンコのバラマキって儀式(?)が心に残った。ある地方では メンコを卒業というくらいの年齢になると、その子の使っていたメンコを木の上や 二階の窓から 小さな男の子達を集めて ばら撒いて拾わせたらしい。バラマキがあるという情報がそこの近所に流れ 小さい子たちが集まる。その上に思い切りよく自分の愛用のメンコをばら撒く。青年時代に向かっていく少年が自ら決める少年時代との訣別の儀式・・・
バックに 「三丁目の夕日」のテーマ曲なんて流れて NHKもあざとく泣かせるなあなんて思いながら 胸が熱くなってしまったではないですか。
やっぱり男の子っていいなあ・・・

この時代の子たちってこういう風に年代を超えて勝負事なんかしながら遊んで、その中で人付き合いのルールとか身に付けていったのね。昔を美化するわけじゃないけどやっぱり健全な遊びとルールがあたりまえのように存在していた良き時代だったんじゃないだろうか? TVゲームでかわりばんこ遊んでも そうは身につかないと思うんだけど。

以上、私も結構熱く語ってしまったけど、とても面白い番組だった。次回もシリーズであるのだろうか?
「少年堂」っていう題名もいいよね。オヤジになって女性にだらしない奴にしても 少年っぽいっていうフレーズを思わせる部分があれば、結構点が甘く評価される気がする。少年っぽさっていうのは一種の水戸黄門の印籠だなあ。

コメント (4)
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