局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

髪飾りとエマニュエル・ベアール

2006-08-26 20:01:47 | 着る
ここ数年 着物を着るようになってからは襟足につくかつかないくらいのボブにしていたのだが、5年もそのままでさすがに飽きたから 今年になって伸ばしていた。夏もどうにか切らずに乗り越えて鎖骨の下くらいまで伸びている。

伸びたら伸びたで 結構これがめんどうなわけで、若い子だったら洗い髪のサラサラでいいかもしれないけれど、私くらいの年で伸ばしっぱなしの髪で何もしないと 「かまわないおばさん」 もしくは 「自然食大好き系のエコおばさん」 もしくは 「宗教系の人(オウムのなんとか大師みたいのがいたよね)」に見えてしまう恐れも生じるので、ホットカーラーで下の方を巻いて どうにか 「手を加えてます系」にしていた。夏場は一苦労だった。

だけど 暑い中肩に広がる巻き髪もうっとうしいし汗で湿気るとカールも伸びるしで、どうにかならないかと思って 髪飾りを二つゲットした。
一つは 母が昔使っていた鼈甲のバレッタ まだ鼈甲細工がワシントン条約だっけかにひっかからずに長崎で盛んだった頃の30年くらい前のもの。つやもきれいだし、薄い細工が繊細だ。
もう一つは 今年友人のビーズ展で買ったかんざし風のもの。
友人に ポニーテールにして先をぐるっと根元に巻き込んでこれをぐいっと差し込むのよ と やる方を教えてもらったけれど なかなか困難だ。
まとめ髪初心者としては いま一つうまく形にならないし、時間がたつとパラパラほつれてきて「苦労してます系」もしくは 「落ち武者系」になってしまう。


エマニュエル・ベアールという女優が好きだ。いかにもフランス女優さんらしい女優さん。綺麗なだけじゃなくてあだっぽいというか色っぽいというか その中でかわいらしさもあるし・・・ 
「8人の女」では事件のおこる一家で雇われている家政婦をやっていたけど メイド服の似合うこと! 秋葉原のメイド喫茶のおねえちゃんが裸足で逃げ出すことうけ合いと思う。
また、私が一番好きな彼女の出演作は「美しき諍い女」である。あまり画を描かなくなった画家が 彼女に出会って インスピレーションを刺激され、彼女をモデルに 妻をモデルにして未完成だった 美しき諍い女 という画を描いていく話。4時間くらいある長い長い映画だったが、その大半が 描いている画家とモデルの空間を映しているだけなんだけれど、それが飽きずに見られてしまうのは彼女の存在感も大きいと思う。

その中で、とっても印象に残った場面は 画家が彼女に「髪を上げて」という 彼女は自分の髪を掻き揚げ そばにあった 絵筆の一本にまきつけてアップにしてしまう。その手際のよさと動作の美しさが圧巻だったの。
変なことが印象に残ると思われるかもしれないけれど、あの場面を見るために私は何度でもあの映画を見たいわけです。

と いうことで 「目指せまとめ髪!」 なんだけど、だいたい髪質も 染めなきゃ真っ黒、ド直毛、コシがありまくり の髪だから 素直にまとまるわけはないみたい。
絵筆一本で髪をまとめるのは 絶対不可能としか思えない。

結局手に余って、多分近いうちに ボブに戻りそうな気がしないでもないわ。



コメント
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