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パレスチナ国連加盟、日本も含め143カ国賛成、反対はアメリカほか9カ国のみ

2024年05月16日 | 国際・政治
■国連総会、パレスチナ国連加盟143カ国賛成、国際社会の総意示す

国連総会は、5月10日の緊急特別会合で、「パレスチナの国連加盟を支持し、安全保障理事会に再検討を求める決議」を193カ国中、143カ国の賛成多数で採択しました。法的拘束力はありませんが、国際社会の総意が示された形です。

日本は賛成しました。G7メンバーの中で賛成したのはフランスと2カ国だけでした。その他G7では、ドイツ、イタリア、イギリス、カナダの4カ国が棄権し、イスラエルを擁護するアメリカだけが反対しました。

反対は、アメリカのほか、イスラエル、アルゼンチン、チェコ、ハンガリー、ミクロネシア連邦、ナウル、パラオ、パプアニューギニアの9カ国にとどまりました。

棄権は、ドイツ、イタリア、イギリス、カナダなど25カ国。無投票はアフガニスタンなど16カ国でした。


■正式な加盟国となるには安保理が勧告した上で国連総会で承認される必要が

討論では、多くの国がイスラエルのガザ侵攻を批判し、即時停戦やパレスチナ支援の重要性を訴えました。

決議が採択されたことにより、現在「オブザーバー国家」の位置づけとなっているパレスチナは、国連で提案や修正案を提出する権利や、国連総会の委員会などで役員に選出される権利などが認められますが、正式な加盟国となるには安保理が加盟を勧告した上で、国連総会で承認される必要があります。

安保理は4月、常任理事国の米国が拒否権を行使し、パレスチナの正式加盟を総会に勧告する決議を否決しました。これを受け、アラブ首長国連邦(UAE)がアラブ諸国を代表し、安保理に再検討を求める決議を総会に提出。同国のアブシャハブ国連大使は「決議案の採択が長年にわたる不正義を正す歴史的な一歩になる」として、支持を呼びかけました。

パレスチナのマンスール国連大使は「私たちの自由は平和への障害ではなく、平和への唯一の道筋となる」と強調しました。


■パレスチナ承認は「平和の核心」と歓迎の声多数
 

フランシス国連総会議長は、イスラエルとハマスの衝突以降、中東地域全体が大惨事の瀬戸際に立たされているとし、停戦合意の実現を要求。加盟国に対し「われわれの最大の目的である平和にむけてコミットする時だ」と訴えていました。

採決後の議論では、4月にパレスチナ国家承認を決定したカリブ海のバルバドスが「関係国は中東地域の永続する平和に向けて歩み寄る時であり、パレスチナの国家承認は平和の核心となる」と強調。

北西アフリカのカボベルデ共和国は、人々の平等の権利と民族自決権を原則とした国連憲章に基づき、決議に賛成したと指摘。「人道的惨事の下、パレスチナの人々は国際社会に全面的に支持されなければならない」と訴えました。

また、ルクセンブルクは「2国家解決が、イスラエルの長期的な安全とパレスチナの国家として存在する正当な望みを実現する唯一の解決策だ」と述べ、ポーランドからは「パレスチナを加盟国として認めることが、2国家解決に向けた重要な一歩となる」などの発言が相次ぎました。


■イスラエル国連大使は演壇で、国連憲章を裁断するパフォーマンス

一方、イスラエルのエルダン国連大使は同日、パレスチナの正式加盟を支持する決議案が討議された国運総会の壇上で、小型のシュレッダーを使って国運憲章を裁断するパフォーマンスで抗議しました。


▲国連憲章をシュレッダーで裁断して反発するイスラエルのエルダン国連大使(提供:「朝日新聞」、サイト管理者)


エルダン氏は、パレスチナを第2次大戦でのナチス・ドイツに続く「ユダヤ民族の存在を脅かす新たなジェノサイド体制」「将来のテロ国家」と呼び、国連が「国連憲章を無視した」と主張したうえで、「あなた方が自らの手で国連憲章をシュレッダーにかけている」と述べながらシュレッダーで国連憲章を裁断するパフォーマンスを行い、最後には「恥を知れ」と吐き捨てて降壇しました。
 
これに対し、パキスタンのアグラム国連大使は、「今日、国連、国連総会、加盟国に対する侮辱を聞いた。これは侵略者の傲慢だ。過去70年間、国連憲章にうたわれたパレスチナ人民の自決権を踏みにじってきた占領者が処罰されてこなかった事実を反映している」と厳しく批判。イスラエルの行動は「加盟国の期待や国連の基準や慣行に反する」として、「総会はこのような侮辱に適切な対応を行うだろう」と異を唱えました。
 
決議案への賛同が「テロヘの報賞」だとのイスラエルの主張には、アイルランドも反論し、「本日の決議は、外交の力、国際法の力、グローバルな多国間システムの力の証明だ」と述べ、「パレスチナが暴力やテロではなく、政治と外交、国際法制度、説得の力を行使することを約束するという宣言だ」と指摘しました。


【出典参考】2024年5月12日付け「しんぶん赤旗」、「ハフポスト日本版」



※パレスチナに平和を!イスラエルはガザへの軍事攻撃を止めろ! 
『アメリカはジェノサイドに加担するな!ラファ侵攻を止めろ!5・23アメリカ大使館前行動』


日時:5月23日(木)18:00~19:00過ぎ
場所:住友不動産虎ノ門タワー(旧JTビル)前
所在地:東京都港区虎ノ門2丁目2-1(最寄り駅 地下鉄 虎ノ門駅)
#パレスチナに平和を緊急行動
#FreePalestine #CEASEFIRE_NOW
呼びかけ:パレスチナに平和を!緊急行動(総がかり行動、市民アクションも、この行動に参加しています)


※ #ロシアはウクライナ侵略をやめろ!



※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf


※ #統一教会の宗教法人解散を求めます
■署名活動はオンライン署名サイト「Chage.org」で行われます。
https://chng.it/YYVtM9Wr8G



※新たな「憲法改悪を許さない全国署名」にご協力を

(9条改憲NO!全国市民アクション)http://kaikenno.com/?p=1826
■これまで取り組んできた「安倍9条改憲反対!改憲発議に反対する全国緊急署名」に変え、新しい情勢に合わせた「憲法改悪を許さない全国署名」に取り組みます。
■ネット署名 
https://chng.it/R2YgNbLD
■署名用紙(プリントしてお使いください)
署名用紙はこちら


2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に! 
♯日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
♯米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を


※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
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