とだ九条の会blog

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ちょっと“深イイ”話

2009年02月24日 | 国際・政治

2009年2月20日、戸田市内において「2009年・明治乳業争議団埼玉旗びらき」が市内労組、民主団体の代表者と市民ら数十名の参加で開催されました。
「明治乳業争議団」とは、昭和40年代から長きにわたって明治乳業から賃金・昇給の差別を受けた全国64名の労働者の人権侵害に対する闘争ですが、戸田市においては4名が闘っています。

この日、各団体からの激励メッセージが披露されたのですが、その中でちょっと“深イイ”話を聞きました。それは戸田市教職員組合の先生の話です。
その先生は、小学校5年生を受け持っているそうですが、ある日、クラスの男子から猛烈な“抗議”を受けたというのです。それは「先生は、女子に対して“えこ贔屓(ひいき)”している」つまり男子を「差別」しているのだと。その先生は、そんなつもりはなかったのですが、子どもたちの“差別”に対する「権利意識」の高さに改めて感心したと言うのです。
そんなことから、ある時、子どもたちに「どんなクラスを望むか」と聞いたそうです。そうしたら、子どもたちは、子どもたちが望むクラスとは、とどのつまり「何事もみんなで平和的に解決し」「一人ひとりの人権を尊重し合い」「クラスのみんなが主人公」であるクラスにつきるということに行き着いたと言うのです。

この激励メッセージの時、この先生は言葉にはしなかったものの、これは「平和主義」「基本的人権」「国民主権」の3つ、そう何を隠そう「日本国憲法」の3原則に他なりません。
そのとき会場にいた参加者は、誰しも「日本国憲法」がこの5年生のクラスの子どもたちの中にしっかりと生きていると感じ取ったに違いありません。
この先生は、子どもたちでさえ、こうした「差別」を嫌い、「人権」を尊重する真摯な考え方をしているのだから、私たち大人も、明治乳業争議団が闘っているような企業の横暴、人権をないがしろにするような不当な“差別”は断じて許してはならないと決意を語り、大きな拍手に包まれました。
子どもたちから教わったちょっと“深イイ”話でした。

【明治乳業争議団ホームページ】=http://meinyu-sougi.web.infoseek.co.jp/

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